30代になると、シミの広がりや濃さを気になり始める方が多いです。
20代の時に現れたシミが広がったり、濃くなるケースもあります。
今回は、特に30代の方に多いシミの原因やシミを消す方法を解説します。
さらに、シミの予防法についても紹介します。
40代のシミの悪化を防ぐためにも、30代からシミ対策しましょう。
この記事でわかること
- シミを改善するにはメラニンの生成を抑えよう!
- 広がったシミや濃いシミは美容皮膚科で治療
- シミ予防は身体の外側と内側両方からアプローチ!
目次
シミが30代でできる原因
30代でシミができる主な原因は、以下の4つが考えられます。
- 紫外線によるダメージの蓄積
- ホルモンバランスの乱れ
- 抗酸化力が弱まる
- 肌の保湿力の低下
それぞれ、なぜ30代のシミの原因になりやすいのか見ていきましょう。
紫外線によるダメージの蓄積
30代でシミができる原因は、紫外線ダメージの蓄積です。
紫外線を浴びると、肌のメラノサイトと呼ばれる細胞に信号が送られます。
メラノサイトは、メラニンというシミのもとになる色素を作る細胞です。
紫外線を浴びると、メラノサイトが活性化されてメラニンが増加し、シミが発生します。
通常、メラニンは肌の新陳代謝によって、排出されます。
しかし、30代の肌は、若い頃に比べて新陳代謝が低下しており、メラニンが排出されにくいです。
そのため、30代になるとシミが濃くなる傾向にあります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、肌の新陳代謝も乱れ、シミが発生しやすくなります。
30代は、女性のホルモンバランスが不安定になりやすい時期です。
ホルモンのバランスが崩れると、メラノサイトが刺激されてシミができやすくなります。
そのため、30代は、シミができやすくなる傾向にあります。
抗酸化力が弱まる
30代では、抗酸化力(※)が弱まり始めてシミができやすくなります。
抗酸化力が弱まることで、体内で活性酸化が過剰に生成されます。
その結果、メラノサイトが刺激されてシミができやすくなるのです。
また、紫外線・喫煙・ストレスなどによっても、活性酸素は増えやすくなります。
※抗酸化力とは、呼吸で取り込まれた酸素が通常よりも活性化された活性酸素を抑える働きのことです。この活性酸素は、メラノサイトを刺激してシミの発生につながります。
肌の保湿力の低下
加齢に伴い、肌の保湿力が低下してシミができやすくなります。
肌の保湿力が低下すると、肌の水分量が減少し、バリア機能が低下します。
バリア機能が低下すると、シミの原因となる紫外線や摩擦などの外部の刺激によるダメージを受けやすくなります。
そのため、30代頃になり、肌の保湿力が低下するとシミができやすくなるのです。
30代でシミができやすい人の特徴
30代でシミができやすい人の特徴はいくつかあります。
また、シミにはいくつかの種類があり、個人によってできやすいシミが異なります。
長年紫外線を浴びていた人
紫外線を多く浴びると、30代でシミができやすくなります。
紫外線のダメージを受けるほど、シミのもととなるメラニン色素がつくられるためです。
また、紫外線を浴びると肌が乾燥して、メラニンを排出するターンオーバーの周期が乱れます。
その結果、メラニンの過剰生成にメラニンの排出が追い付かなくなり、シミができてしまうのです。
▼紫外線が原因でできる代表的なシミは、老人性色素肝斑です。
【老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)】シミの代表格の原因と治療法ニキビを正しくケアしなかった人
30代のシミは、以前できたニキビが原因で発生します。
ニキビを正しくケアできてていないと、炎症箇所が色素が沈着してシミになることがあります。
特に30代に入ると、肌の新陳代謝が遅くなり、炎症などが治りにくくなります。
▼ニキビなどの炎症が跡になりできるシミは、炎症後色素沈着です。
炎症後色素沈着とは?シミが治る期間や跡が残りやすい人の特徴を知ろう肌の色が白い人
生まれつき色白の方は、シミができやすい傾向にあります。
人は、ユーメラニンとフェオメラニンという2種類のメラニン色素を持っています。
色白の方はフェオメラニンの割合を多く保有しています。
ユーメラニン | 褐色~黒色のメラニン |
フェオメラニン | 黄色~赤色のメラニン |
フェオメラニンの割合を多く保有していると、シミの一種である「そばかす」ができやすいと言われています。
そのため、色白の方は、シミができやすいと言われています。
▼「そばかす」については、以下の記事も参考にしてみてください。
そばかすを消す方法とは?自力でできるスキンケア対策や皮膚科での治療法を解説冷え性の人
冷え性の方は、身体の血流が滞りやすいため、シミができやすくなります。
血流が悪くなると、肌に必要な栄養素がいきわたらず、肌のターンオーバーの周期が遅くなります。
そのため、メラニンの排出ができず、シミのもととなるメラニンが肌に蓄積してしまいます。
身体の冷えは、ホルモンバランスが崩れる原因にもなります。
▼ホルモンバランスの乱れが原因で発生するシミには、肝斑が挙げられます。
肝斑(かんぱん)の原因&治療法を解説!紫外線以外にもあるシミ発生要素とは乾燥肌の人
肌の乾燥が続いてしまうと、シミができやすくなります。
30代になり、肌の乾燥に悩んでいる方も要注意です。
乾燥した肌は、正常なターンオーバーができず、メラニンがはがれ落ちずに、肌に蓄積してシミができます。
また、乾燥肌はバリア機能が低下した状態のため、外部の刺激を受けやすいです。
▼乾燥肌の方のケア方法はこちらを参考にしてみてください。
【乾燥肌さん必見】冬も安心してしっとり肌になれる対策法30代のシミの改善方法
30代はシミが増えたり、濃くなりやすい時期です。
放置したままにすると、40代でさらにシミが広がったり、濃くなる可能性が高まってしまいます。
今のうちからしっかり対策していきましょう。
シミに効く美白化粧品を使用する
シミ改善のためには、美白化粧品を選ぶのがおすすめです。
美白化粧品には、シミのもととなるメラニンの発生を抑えたり、排出を促す効果を期待できます。
メラニン生成の抑制/メラニン無色化の効果が期待できるビタミンC誘導体を含むアイテムがおすすめです。
ホワイトショット SXS N
ポーラオリジナルの複合美容成分を配合したクリームタイプの美容液
美白有効成分として、ルシノールとビタミンC誘導体が含まれています。
こっくりとしたクリーム状で、比較的、密着性の高いテクスチャーです。
気になる部分に、小さめの真珠1粒程度を使用します。
使用上の注意点 | 敏感肌の人はパッチテストをする |
1回の使用量 | 気になる部分には小さめの真珠1粒 顔全体に使う場合は、小さめの真珠3粒 |
薬用ケシミンクリームd
出来たら困るところに塗りこむ薬用シミ対策クリーム
ビタミンC誘導体やビタミンEなどメラニンの生成を防ぐ成分が配合されています。
また、シミ以外にも肌あれやニキビを防ぐ効果も期待できます。
使用上の注意点 | 傷やはれもの・湿疹等、お肌に異常のあるときは使用しない |
1回の使用量 | チューブ2~3mm程度 |
シミに効く市販薬を使用する
市販薬でシミ改善にアプローチするのも一つの手です。
主に以下の3つの有効成分を含んでいるものを選ぶのがおすすめです。
- トラネキサム酸
- L-システイン
- ビタミンC
メラニンの生成を抑えたり、メラニンの排出を促す有効成分です。
ここでは、これらの成分を含む市販の内服薬を紹介します。
トランシーノ ホワイトCクリア
L-システインとビタミンCが配合されている内服薬
肌のターンオーバーを正常化して、シミの改善に効果を期待できます。
使用上の注意点 | 尿及び便の検査値に影響を与える可能性がある |
1回の使用量(15歳以上) | 15歳以上で朝夕2回で1回2錠、7~15歳未満で朝夕2回1回1錠 ※7歳未満の方は服用不可 |
シミに効く医薬品を使用する
医薬品は市販薬に比べて、比較的有効成分を多く含んでいる傾向にあります。
そのため、より効果的なシミ改善効果を期待できます。
次から、シミの改善に効果を期待できる医薬品を2つ紹介していきます。
シナール
シナールには、メラニンの生成を抑えるビタミンCが含まれています。
ビタミンCには、メラニン色素を無色化するメラニン還元作用があります。
抗酸化作用により、紫外線によるダメージでシミが濃くなるのを防ぐ効果もあります。
また、ビタミンB5配合で、ビタミンCの働きを補助するため、よりビタミンCの効果の発揮を期待できます。
ハイチオール
ハイチオールには、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。
L-システインを含んでおり、メラニンの過剰な生成を抑制します。
ほかにも、シミに効く医薬品が気になる方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
シミに効く薬とは?出来てしまったシミにおすすめの医薬品を解説!医薬品は、皮膚科での処方が必要です。
皮膚科に行く時間が取りづらい方は、オンライン診療の活用もおすすめです。
「東京美肌堂」では、無料でオンライン診療を行っています。
自分のシミに合う医薬品の相談をしたい方は、下記からお気軽にご相談ください。
初回購入で使える!
30代の濃くなったシミの消し方
30代で濃くなったシミは、セルフケアのみで完全に消すことは難しいこともあります。
また、短期的に早くシミを消したい・薄くしたい方には美容治療がおすすめです。
シミを消す効果が期待できる3つの美容治療を紹介します。
ピーリング
ピーリングは、ターンオーバーを促してシミを薄くする治療法です。
グルコール酸、サリチル酸など特定の薬剤を肌に塗布し、古い角質を取り除き、新しい肌細胞の生成を促進します。
メラニンの排出を促し、シミの改善に効果が期待できます。
ダーマペン
ダーマペンは、微細な針を用いて肌に小さな穴を開ける治療法です。
肌はこの小さな穴を、微細な傷として認知して、肌の治癒能力を刺激します。
これにより肌の新陳代謝が促進され、メラニンが排出されやすくなります。
レーザー治療
レーザー治療は、特殊な波長光線をメラニン色素に照射する治療法です。
メラニンはこの光を吸収して、熱エネルギーに変えて、薄くする効果が期待できます。
レーザー治療は、肌の色素沈着のみに反応して、色素を破壊するものもあります。
特に、色素沈着が原因でできる炎症後色素沈着などに効果的と言われています。
これらの治療法は、シミの種類や個人の症状によっても、合う/合わないなどがあります。
また、クリニックによっても施術内容が異なる場合があるので、担当医に相談してみてください。
30代のシミを予防する正しいスキンケア
30代のシミを今後増やさないためにも、シミ対策していきましょう!
毎日正しいスキンケアを行うことが重要です。
角質を落とす成分がある洗顔料を使用する
定期的にクレイ成分や酵素成分が含まる洗顔料を使いましょう。
クレイや酵素成分は、余分な皮脂や古い角質を効果的に取り除く役割があります。
余分な皮脂や古い角質を取り除き、肌を清潔に保つことで、ターンオーバーを正常に保ちやすくなります。
ただし、成分が強いものが多いため、商品の記載のある頻度を守って使用しましょう。
クレイウォッシュ
天然のクレイ「モンモリロナイト」がふくまれている洗顔料
5種類の複合成分がぜいたくに配合されたゲルのようなやさしいテクスチャーが特徴。
肌の汚れや古い角質、酸化した余分な皮脂を引き寄せて落とす仕様です。
美白成分を含む化粧水を使用する
洗顔後は必ず化粧水で保湿しましょう。
シミ改善には、メラニンの生成を抑える美白成分を含む化粧水の使用がおすすめです。
ホワイトニング化粧水II
シミ予防に効果的な無添加の薬用美白化粧水
独自成分である「アクティブビタミンCa」がメラニンの生成を抑える効果を期待できます。
また、ブライトコントローラー(※)が潤いを与えて、敏感な肌環境を整えます。
※つややかでハリのある美肌に整えるCCクリーム
肌潤美白化粧水
美白有効成分でシミを未然に防ぐ効果を期待できる化粧水
美白有効成分であるトラネキサム酸が、シミの発生原因であるメラニンの生成を抑制します。
保湿力に優れたライスパワー®No.7を配合で、保湿力の高さと浸透力の高さも期待できます。
▼以下の記事では、シミ対策に効果的な美白化粧水16選を紹介しています。
【医師監修】シミ対策におすすめ美白化粧水16選!選び方のコツとケア方法肌質に合う乳液を使用する
化粧水の後は乳液で、うるおいを逃さないようフタをしましょう。
シミ改善をしたい方は、美白成分が含まれる乳液を選んでみてください。
美白乳液
乾燥性敏感肌を考えた低刺激性の美白乳液
植物由来のカモミラETがメラニンの生成を抑えて、シミを防ぎます。
セラミドやユーカリエキスが、角層の深部までじっくり浸透してうるおいを保ちます。
薬用ホワイトニング クリアミルクEX
ふっくら弾力を感じる肌へ導く美白ミルク(乳液)
メラニンの生成を抑えるトラネキサム酸配合です。
また、トラネキサム酸の浸透をサポートする成分※が含まれています。
※シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
30代のシミ悩みは皮膚科医への相談がおすすめ
30代で、シミの悩みが増えることは一般的です。
シミにお悩みで不安を感じる方は、皮膚科医への相談もおすすめです。
症状を見分けて適切な治療法を提案してくれるでしょう。
忙しくて皮膚科に通えない方には、オンライン診療の利用もおすすめです。
東京美肌堂では、
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藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。