肝斑は50代で自然に消える?改善方法や肝斑が消えない原因を解説

肝斑は自然に消えると期待していいのかな…?

セルフケアを続けていても、肝斑がなかなか薄くならないと悩んでいる方もいるかもしれません。

肝斑は、年齢を重ねるとともに自然に消える可能性があります。
一方で、肌へのダメージの蓄積によって濃くなる場合もあります。

今回は、肝斑は自然に消えるのかという点や肝斑の効果的な治療法を紹介していきます。

この記事でわかること

  • 肝斑はホルモンバランスの乱れで発生し紫外線のダメージなどで濃くなる
  • 肝斑を消すにはターンオーバーを正常化させることが大切
  • 肝斑をはやく治したい人は美容施術や薬での治療が効果的

肝斑は自然に消えるのか

肝斑とはシミの一種です。
左右対称的に現れるのが最大の特徴です。
薄い褐色で、頬骨や額、口の周辺など広い範囲にできやすい傾向にあります。

そんな肝斑は、身体の状態の変化によって、自然に薄くなりやすいと言われている年代があります。
どの年代では、自然に肝斑が薄くなる可能性があるのか、詳しく説明していきます。

50代・60代の年齢で自然に薄くなりやすい

50代・60代では、肝斑が自然に薄くなりやすいと言われています。
肝斑の発生原因には、ホルモンバランスが大きく関係しているためです。

そもそも、肝斑は、女性ホルモンバランスの分泌量が変動する時期に発生しやすいと考えられています。
例えば、40代~50代にかけては、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急激に低下する傾向にあります。
40~50代は肝斑が発生しやすい時期と言われます。

50代・60代では、更年期に突入します。
更年期では、女性ホルモンのバランスが一定になる傾向にあります。
そのため、ホルモンバランスの変化が起きづらい50代・60代では、肝斑が薄くなりやすいと考えられています。

産後・閉経後に自然に薄くなりやすい

産後や閉経後は、女性ホルモンの分泌量が安定しやすいことで肝斑が自然に消える可能性があります。
女性は、妊娠時期になると、女性ホルモンの分泌量が増えて、今までのホルモンバランスが変化します。
この際に、肝斑が発生しやすくなります。

出産を終えると、ホルモンバランスの分泌量は一定まで下がります。
また、閉経後も同じく、女性ホルモンの分泌量が一定になる傾向にあります。
そのため、出産後や閉経後のホルモンバランスが一定になるタイミングで肝斑が薄くなるという方もいるのです。

ただし、出産後や閉経後であっても、自然に肝斑が薄くならない場合もあります。
特に、メラニンの生成を促進する紫外線のダメージなどを多く受けている場合は、自然に薄くなりにくいので注意しましょう。

肝斑が消えにくい原因

肝斑が消えにくい原因には、メラニン色素の蓄積が挙げられます。
メラニン色素とは、肝斑やシミなどのもととなる茶色い色素のことです。

このメラニン色素が蓄積していることで、肝斑が消えにくい状況を作り出してしまっているかもしれません。

具体的に、メラニン色素の蓄積を促進してしまう4つの要因を紹介します。
普段の日常生活の中で、当てはまっていないかチェックしましょう。

ホルモンバランスの乱れ

肝斑を消えにくくさせる要因の一つに、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。
ホルモンバランスが乱れて、女性ホルモンやストレスホルモンが多く分泌されると、メラニンが多く生成されるためです。
メラニンが多く作られることで肝斑が増えたり、濃くなってしまうのです。

ホルモンバランスは、年齢や時期の問題以外でも、ストレスが溜まることなどで乱れます。

紫外線のダメージ

肝斑が消えにくい要因の一つに、紫外線のダメージを多く受けた可能性が挙げられます。
紫外線のダメージを受けると、メラニンの生成が活性化されます。
肝斑は、メラニンが多く生成されると、その分色が濃くなってしまいます。

そのため、紫外線のダメージを受けると、メラニンが過剰に生成され肝斑が濃くなってしまうのです。

スキンケアやメイク時の摩擦

肝斑は、スキンケアやメイク時の摩擦が原因で消えにくくなることがあります。
スキンケアやメイク時に肌に強い刺激が加わると、メラノサイトを刺激し、メラニンの生成を促してしまいます。

また、過剰な摩擦は、肌を傷つけ、炎症を招きます。
炎症が起きることによっても、メラノサイトは刺激されて、メラニンの生成が促されます。

特に、洗顔時に「ゴシゴシ」と肌を擦っている人は注意が必要です。

シミを予防する詳しいスキンケア方法はこちら

「シミ対策」には何が必要?おすすめのスキンケアや医薬品の効果的な活用法

経口避妊薬の服用による影響

経口避妊薬の服用で肝斑が消えにくくなることがあります。
経口避妊薬は、女性ホルモンのバランスをコントロールすることで、月経の不順などを改善する効果を持ちます。
そのため、経口避妊薬を服用すると、女性ホルモンが急激に変化して、肝斑が発生したり、濃くなることがあります。
低用量ピルの服用でも、同じ影響を受ける場合があります。

肝斑はどうしたら消える?

肝斑を確実に消すには、どうすれば良いか気になりますよね。

そのような方に向けて、肝斑を消す方法にを複数紹介していきます。
適切な方法を選択して、効果的に改善していきましょう。

市販薬を使用する

市販薬を使用して、肝斑を消す方法がことに期待できます。
特に、メラニンの排出を促すトラネキサム酸やL-システインが配合された市販薬を選択するのがおすすめです。
次からは、肝斑の改善効果を期待できる4つの市販薬を紹介します。

トランシーノEX

肝斑に効果的なトラネキサム酸を成分に含む内服薬です。肝斑改善薬として使われている市販薬で、個人差はありますが、1日2回約8週間の服用で肝斑を改善させることを目指します。妊婦または妊娠している可能性がある方は、相談してから使用するようにしましょう。

シナールEX pro チュアブル錠 240錠

肝斑に効果的なビタミンCを補給できるビタミン剤です。肌のターンオーバーを正常化させてメラニンの排出を促す効果を期待できます。妊娠・授乳期でも服用できる場合があります。

シナールLホワイトエクシア 180錠

肝斑の改善や予防に効果的なビタミンCやL-システインが配合された内服薬。L-システインは、肌のターンオーバーの正常化やホルモンバランスを整える作用を持ちます。ビタミンCには、抗酸化作用でメラニンの生成を抑える働きがあります。この2つの成分の働きで、濃くなった肝斑を薄める効果が期待できます。

ハイチオールホワイティアプレミアム

L-システインとビタミンB6を市販薬の中では最大限に配合した内服薬。ビタミンB6は、肌のターンオーバーを正常化させる効果を持ちます。濃くなった肝斑の他にも「隠れシミ」と呼ばれる薄いシミへの改善効果が期待できます。

日々の生活習慣を見直すことも大切!

シミを薄くするのに大切なのは、肌のターンオーバーを正常化させてメラニンを排出することです。睡眠や食事など、生活習慣が乱れることでも、肌のターンオーバーが乱れることがあります。以下のポイントに気を付けて、肌のターンオーバーを整えましょう。

  • 紫外線ダメージを避ける
  • ビタミンCを摂る
  • 頬を擦らない
  • ストレスをためない
  • 放置は避ける

市販の美白クリームを使用する

市販の美白クリームを継続的に使用することで、肝斑を薄くできる場合があります。
「美白有効成分」が含まれたものを選択しましょう。
美白有効成分とは、厚生労働省にシミの予防効果がある成分として認可されている成分です。
具体的には「トラネキサム酸」などが美白有効成分にあたります。

クリームで、肌をしっかり保湿することで、肌のターンオーバーを正常化させやすくなります。
これにより、徐々に肝斑を薄くする効果を期待できます。

サラッセ TA ホワイトニングクリーム

美白有効成分の一つであるトラネキサム酸が配合されたクリーム。無香料・無着色で肌へのやさしさを考えた低刺激な設計です。化粧水などで肌を整えた後、大きめのパーツ粒大を指先に取り、顔全体にやさしくなじませてください。

ホワイトショット SXS N

POLAが開発した特許取得成分である「ルシノール」が配合されたクリーム。厚生労働省によって認められた美白有効成分であるルシノールは、メラニンの生成抑制・排出促進・還元する作用を持ちます。ぴたっと密着しやすいテクスチャーで、気になる部分に薄く広げて使用します。

皮膚科の処方薬を使用する

肝斑に効果的な皮膚科の処方薬で、治療を進める場合もあります。
皮膚科の処方薬は市販薬と比較して、有効成分の含有量が高い傾向にあります。
そのため、シミの改善効果の高さに期待ができます。
高い効果を期待できる一方で、副作用のリスクも伴うため、医師の指示に従い使用しましょう。

肝斑の改善に効果的な医療用医薬品の内服薬と外用薬をそれぞれ紹介します。

【内服薬】トラネキサム酸

トラネキサム酸は、トランサミンという人口的に作られたアミノ酸を主成分とする内服薬です。
メラノサイトの活性化を抑える抗プラスミン作用があります。
また、炎症を抑制する効果で、肌の炎症が原因で発生するシミの出現を防ぎます。

肝斑治療においては、第一選択として推奨されている治療法(治療薬)です。

さらに詳しくはこちら

トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?

【内服薬】シナール

シナールは「ビタミンC」とビタミンCの働きを助ける「ビタミンB5」を含む内服薬です。
ビタミンCの抗酸化作用やメラニン生成抑制作用で、シミの悪化を抑えます。
また、ビタミンCのコラーゲン生成を促進する作用やビタミンB5の肌のバリア機能回復作用で、肌の健康状態を維持します。
これにより、肌のターンオーバーを正常化させてメラニンの排出を促します。

さらに詳しくはこちら

シナールの効果と飲み方を解説!副作用や他のシミ・ニキビ治療薬との違いは?

【外用薬】ビタミンC誘導体クリーム

ビタミンC誘導体クリームは、肌内部に浸透しやすいビタミンC誘導体を含む外用薬です。
ビタミンC自体の分子構造を改良することで、皮膚への浸透力が高められたビタミンC誘導体は、強力な抗酸化作用によってメラニンの生成を抑制します。
さらに、ターンオーバー促進作用があり、過剰に蓄積したメラニンを排出する効果も期待できます。

【外用薬】トレチノイン

トレチノインクリームは、ビタミンA誘導体を含む外用薬です。
ターンオーバーを正常化させることで、メラニンの排出を促します。
メラニン色素の排出促すことで濃くなっているシミ・肝斑も改善することに期待できます。

さらに詳しくはこちら

トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!

医療用医薬品での治療を進める場合は、医師による処方が必要になります。
それぞれの肝斑の状態に合った医薬品の処方をしてもらいましょう。
直接クリニックに通うのが大変な方は、オンライン診療サービスで専門医に相談するのがおすすめです。

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美容クリニックの施術を受ける

治療に即効性を求める人は、施術を受けることがおすすめです。
施術では、メラニン色素を破壊するなど、シミの原因の根本に直接的にアプローチしやすいのがメリットです。

ただし、症状や個人の体調によっては、施術を受けられないケースもあるので注意しましょう。
肝斑の治療に効果的な代表的な施術を2つ紹介します。

レーザートーニング

レーザートーニングは、微弱なパワーのレーザーを肌に照射する治療です。
微弱なレーザーのため、肌へのダメージを比較的抑えて治療を進めることができます。

従来、肝斑にレーザーを照射すると悪化のリスクがあるため、相性の悪い施術でした。
レーザートーニングでは、肌へのダメージを最小限に抑えつつ、メラニン色素を分解するので、肝斑にも照射できるレーザー治療の一つです。

レーザートーニングは、広範囲に照射できるため、肝斑が広い範囲にある人におすすめです。

シミ取りレーザーについて詳しくはこちら

シミ取りレーザー後のダウンタイムは何日?経過や仕事中の隠し方を徹底解説!

ピーリング

ピーリングは、皮膚の表面にピーリング剤を塗布し、角質や汚れを除去する治療です。
角質や汚れを除去することで、肌のターンオーバーを正常化させて、メラニンの排出を促します。
これにより、肝斑を薄くする効果を期待できます。

肌表面の角質や皮脂を剥がす治療になるため、肌への刺激が強い場合があります。
頻繁に行うと、紫外線や摩擦など外部の刺激を受けやすい肌状態となり、かえってメラニンが蓄積されやすくなるリスクがあるため、注意しましょう。

ピーリングについてさらに詳しくはこちら

【医師監修】ピーリングとは?ニキビへの効果や皮膚科で施術する際の注意点を紹介!

肝斑が消えない方は専門医に相談

市販薬や美白クリームを使用しても、肝斑が改善されない方は、美容皮膚科を受診しましょう。
美容皮膚科では、医師の診断のもと症状の状態に合わせて、処方薬や施術での治療を進められます。

「美容皮膚科に直接行くのはハードルが高い…。」という方は、まずはオンラインで相談しましょう。
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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

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当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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