「シミが消える前兆で、シミが濃くなることがあるの…?」
シミの治療を続けているのに、シミが濃くなると、悪化したのかと不安に思いますよね。
もしかすると、シミが濃くなったのは、シミが消える前兆かもしれません。
一方で、メラニンが過剰生成されてシミが濃くなり、単に悪化している場合もあります。
今回は、シミが消える過程について解説します。
シミが悪化しているのか、改善しているのかを見分けて確実にシミを薄くしていきましょう!
この記事でわかること
- シミは消える前兆としてメラニンが肌表面に近づき濃くなる
- 主に治療過程でおこる「好転反応」でシミは濃くなる
- ハイドロキノンが治療薬の場合は好転反応で赤くなる
目次
シミは消える前兆に濃くなるの?
シミは消える前兆で一時的に濃くなることがあります。
シミが薄くなる過程に起こる現象で、メラニンが表皮に向けて排出されようとしている途中のサインです。
なぜ、治る前にシミは濃くなってしまうのか、理由を見ていきましょう。
シミが消える前に濃くなるメカニズム
シミが消える前兆に濃くなるのは、メラニンが肌表面に移動するからです。
メラニンとはシミのもととになる色素のこと。
このメラニンが排出される際に、肌表面へと移動します。
シミが消えるまでのメカニズムを見ていきましょう。
シミはターンオーバーが正常に行われることで、改善します。
ターンオーバーでは、肌に蓄積しているシミのもととなるメラニンを肌表面から排出します。
メラニンは黒色の色素です。
メラニンが排出される際に、肌表面に移動することで、シミが濃くなることがあります。
メラニンと呼ばれる色素が完全に排出されると、シミが消えます。
肌表面は、新しく生成された皮膚細胞に生まれ変わった状態に。
このように、シミの改善の過程においては、メラニンが肌に向かって移動するため、肌表面のシミが濃くなるのです。
消える前兆に「濃くなるシミ」の種類
シミには、いくつかの種類があります。
消える前兆に濃くなるシミは、肌の浅い層にできやすい傾向にあります。
ただし、悪化のサインとして、シミが濃くなることもあります。
単に濃くなってしまった場合は、より適切なケアが必要です。
肌の浅い層にできやすく、消える前兆として濃くなる可能性がある4種類のシミを紹介します。
老人性色素斑
老人性色素斑は、シミが消える前兆で濃くなることがあります。
別名「日光性色素斑」とも呼ばれ、紫外線が主な原因で発生するシミです。
そのため、紫外線を多く浴びると、顔・手の甲・腕などに発生しやすくなります。
老人性色素斑は、もともと肌の浅い層でできるシミですが、メラニンが排出される際にさらに肌表面に近づき、好転のサインで、一時的に濃くなります。
ただし、特に紫外線を多く浴びる方は、悪化してで濃くなっている場合もあるため、注意して観察しましょう。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、シミが消える前兆で濃くなることがあります。
傷などが跡になり色素沈着して発生するシミです。
ニキビ跡が原因で、顔に発生することもあります。
炎症後色素沈着のもととなるメラニンは、排出されて改善されます。
そのため、メラニンが排出される過程で、メラニンが肌表面に近づき、一時的にシミが濃くなることがあります。
ニキビや傷などが目元の下にあり、完治していない場合は、単にシミが悪化して濃くなった可能性もあるので、確認してみましょう。
肝斑
肝斑は、消える前兆で濃くなることがあります。
ホルモンのバランスが乱れが原因で発生するシミと言われています。
頬骨の高い位置などに現れやすく、目の下にできる可能性もあります。
一般的に、ホルモンバランスを崩しやすい妊娠や出産がきっかけで、肝斑が発生することが多いと言われています。
ホルモンバランスが乱れ、メラニンが蓄積されることで発生します。
肝斑が改善される過程で、メラニンが肌表面に近づき、肝斑が濃くなることがあります。
ただし、肝斑は、治りかけと思っていても、ホルモンバランスが乱れると、薄くなる⇔濃くなるを繰り返す可能性もあります。
そばかす(雀卵斑)
そばかす(雀卵斑)は、消える前兆で濃くなることがあります。
そばかすは、遺伝が原因で発生するシミと言われています。
顔の頬の上部から鼻にかけて、斑点状にできやすく、目の下まで広がる可能性もあります。
単なる悪化のサインとして、濃くなるケースとしては、紫外線のダメージを多く受けたときなどです。
シミが消える前兆に好転反応がおこる薬
シミの治療では「好転反応」と言われる現象によって、一時的に何らかの症状が現れることがあります。
「シミ治療でレーザーを当てると、かさぶたができる」と聞いたことがある方も多いかもしれません。
これは、好転反応で、身体が改善に向かう過程の変化を感知して現れる現象の一つです。
レーザー治療以外にも、シミに効果的な外用薬で、好転反応が起こることがあります。
シミが消える前兆に好転反応が起こる医薬品を紹介します。
ハイドロキノン
ハイドロキノンは、シミの改善に効果を期待できる外用薬です。
シミのもととなるメラニンの生成を抑えてシミ改善を目指します。
ハイドロキノンはメラニンを作り出すメラノサイトという細胞に働きかける作用を持ちます。
好転反応としては、赤みやかゆみが生じることがあります。
好転反応は、一時的に現れるもので、治療を継続することで、シミは次第に薄くなります。
赤みやかゆみなどの症状は、個人差はありますが、数日経つと緩和されると言われます。
好転反応の症状が強い場合や長く続いてしまう場合は、医師に相談することが重要です。
▼「ハイドロキノン」の詳しい効果については、こちらも参考にしてみてください。
「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?シミが消える前兆ではない!悪化を招くNG行動
シミが消える前兆で濃くなることがありますが、一方で悪化しているケースもあります。
シミを濃くする行動をしていないかも、シミが改善/悪化したかを見分けるための一つのヒントになるかもしれません。
以下の項目に、自分が当てはまっていたら、注意していきましょう!
紫外線を多く浴びる
紫外線のダメージは、シミのもととなるメラニンが過剰につくられる要因です。
紫外線を浴びることで、メラニンの生成が増加し、既存のシミが濃くなったり、新たなシミができやすくなるので注意が必要です。
シミを増やさないためにも、日常的な紫外線対策として、日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。
生活習慣が乱れている
生活習慣が乱れることによっても、シミが悪化することがあります。
シミは、メラニンを排出するターンオーバーが正常に行われることで、改善されていきます。
例えば、以下のような生活習慣の乱れが起こると、ターンオーバーが正常に行われなくなる可能性が上がります。
- 睡眠不足
- ストレス
- 運動不足
- 食生活の偏り
シミを悪化させず、早く治すために規則正しい生活習慣を実践しましょう。
▼具体的な対策方法は、以下の記事をチェックしてみてください!
「美肌のための生活習慣」今すぐ実践できる6つの秘訣をチェック!間違ったシミのケア方法をしている
シミのケアは正しくできていますか?
誤ったシミのケアは、肌への負担となり、かえって悪化させることがあります。
効果的と思って続けているケアが間違っていないか見直してみるといいでしょう。
また、シミの種類によって適切なケア方法は異なります。
万が一、シミの種類を見誤って不適切なセルフケアをしてしまうことにも注意が必要です。
▼正しいスキンケア方法は、以下の記事で紹介しています!ぜひ参考にしてみてください。
【目指せ美肌!】正しいスキンケア方法で美肌を手に入れようシミの治療をしていない
そもそも、治療をしていないとシミは悪化しやすくなります。
特に年齢を重ねると、シミのもととなるメラニンを排出するターンオーバーの周期が長くなります。
それによって、メラニンが排出されずに、蓄積され続けて、シミが悪化しやすくなるのです。
また、肝斑やそばかすなどのシミの種類によっては、自己ケアだけでは改善が難しく、専門的な治療が必要になります。
シミが悪化してしまったと感じる場合は、なるべく早く治療を始めるのがおすすめです。
濃くなったシミが消える前兆なのかわからなければ皮膚科へ
シミが消える前兆では、メラニンが肌表面の近くに移動するため、色が濃くなることがあります。
一方で、単にシミが悪化して濃くなってしまったケースも考えられます。
もし、濃くなったシミが消える前兆なのかわからない場合は、皮膚科で相談しましょう。
まずは手軽に症状を相談したい方は、オンライン診療サービスの利用もおすすめです。
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藤原東華 医師
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