マスクでシミができてしまったかも…。
普段マスクをつけることが多い場合、心当たりのある方もいるかもしれません。
実は、マスクはシミができやすくなる原因の一つです。
この記事では、マスクとシミの関係や、すぐに実践できる対策方法をご紹介していきます!
正しいマスクのつけ方や、シミ対策に効果的なスキンケア商品も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- マスクをつけていると肌に摩擦が生じてシミの原因になる
- マスクをつけていても紫外線のダメージでシミができる
- シミを防ぐにはマスクの選び方と使い方が重要!
目次
マスクをつけるとシミの原因になる
マスクによるシミは、摩擦もしくは紫外線によるダメージで発生することが多いと考えられます。
まずは、マスクをつけることで、肌にどのような影響を及ぼすかを理解しましょう。
摩擦が起きるから
マスクを付けると、肌に繊維が擦れて、摩擦が生じます。
肌に摩擦が起きると、炎症を起こしたり傷がつきます。
その結果、肌細胞を守ろうとする反応で、メラニンが生成されます。
メラニンとは、シミのもととなる黒色の色素のことです。
マスクの摩擦によって、メラニンが多く生成されて肌に蓄積すると、肌表面にシミが出現してしまいます。
特に敏感肌の方は摩擦のダメージを受けやすい傾向にあるため、注意しましょう。
乾燥が起きるから
マスクを付けると、肌にうるおいがあると感じるかと思います。
しかし、実はマスクは肌の乾燥を引き起こす原因の一つになります。
マスクを外す際などに、水分が一気に蒸発して、角質層に含まれる水分まで奪い取られてしまうからです。
乾燥している肌は、メラニンを排出するターンオーバーが乱れやすくなります。
通常、生成されてしまったメラニンは肌の代謝であるターンオーバーで排出されます。
しかし、乾燥してターンオーバーが正常に行われなくなると、メラニンが肌に残ってしまい、シミとなって出現してしまうのです。
ムレが起きるから
マスク内の蒸気がこもり、ムレやすくなります。
ムレた環境では、雑菌が増殖しやすくなります。
これにより、肌に炎症が起こりシミが発生しやすくなります。
紫外線のダメージを受けやすくなるから
マスクを付ける際は、紫外線対策を怠りがちです。
マスクによって紫外線が直接肌に当たらない、かつ、ムレてしまうため、日焼け止めを塗らない方もいるかと思います。
しかし、マスクは紫外線を100%カットしてくれるわけではありません。
マスクをしていても肌は紫外線を浴びています。
これにより、紫外線が原因でできるシミができやすくなります。
マスクによるシミへの影響
マスクが原因で発生・悪化しうる、シミの種類を紹介していきます。
マスクを付けることで、ほかの種類のシミができることや元あるシミを悪化させてしまう可能性もあります。
種類ごとに治療法も異なるため、適切に見分けられるようになりましょう。
炎症後色素沈着ができる
マスクの着用で特にできやすいシミは「炎症後色素沈着」です。
肌に炎症が起きた箇所に、メラニン色素が沈着してシミになったものを指します。
茶褐色・灰褐色など、くすんだ色味で出現するのが見た目の特徴です。
炎症が起きる主な原因としては、マスク内の肌への摩擦やムレです。
治療法なども知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
炎症後色素沈着とは?シミが治る期間や跡が残りやすい人の特徴を知ろう老人性色素斑ができる
主に紫外線のダメージによって生じるシミは「老人性色素班」です。
そのため日光の当たる部位にどこにでも現れやすいシミです。
マスクは紫外線を遮断できるわけではないので、日焼け止めの塗り忘れには注意しましょう。
老人性色素班は、茶色や黒っぽいなど、色はさまざまで、シミ一つひとつの輪郭が比較的はっきりとしているのが特徴です。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)】シミの代表格の原因と治療法そばかすが増える
そばかすは、主に顔に現れる小さな茶色い斑点状のシミです。
そばかすができる原因は、主に遺伝的要因とされています。
遺伝的要因が大きいそばかすですが、紫外線によって増えたり、色が濃くなる場合があります。
マスクをつけている安心感で紫外線対策が不足すると、そばかすが増えたり、濃くなったりする可能性があるため要注意。
治療法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
そばかすを消す方法とは?自力でできるスキンケア対策や皮膚科での治療法を解説肝斑が濃くなる
肝斑は、頬や額あたりなどに、輪郭がぼんやりと現れるシミです。
色は薄茶色などで、悪化すると濃くなることがあります。
一般的にはホルモンバランスの乱れが原因と言われています。
ただし、紫外線の影響で肝斑が悪化して、色が濃くなる場合もあります。
また、マスクの摩擦でシミのもとなるメラニンが多く生成されることでも、肝斑の色が濃くなる可能性があります。
肝斑について詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。
肝斑(かんぱん)の原因&治療法を解説!紫外線以外にもあるシミ発生要素とは 肝斑治療に保険適用はされる?皮膚科での治療方法や効果的な飲み薬を解説マスクでシミができやすい人
マスクを着用している人の中でも「自分はシミができやすい」と感じる方もいると思います。
日頃からマスクをつける方の中でも、特に、シミができやすい人の特徴を紹介します。
肌が乾燥している人
乾燥肌は、バリア機能が低下しているため、刺激を受けやすい状態です。
また肌が乾燥していると、シミの色素を排出するターンオーバーも正常に行われなくなりやすいです。
マスクを着用すると、摩擦が生じてさらに肌の水分が奪われます。
また、マスクを外す際に一気に乾燥が進むなどといったデメリットがあります。
乾燥肌の方は、マスクを着用する前や外す際に、こまめに保湿をしましょう。
合わないサイズのマスクを使っている人
マスクのサイズは、顔の形やサイズに合わせて選びましょう。
適切なサイズのマスクを使用することで、肌トラブルや不快感を防ぐことができます。
大きいマスクは、顔とマスクの間に隙間が生まれるため、ムレと水分の蒸発を繰り返すことで、肌の乾燥を招きやすくなります。
反対に、小さいマスクは、肌にピッタリと密着しすぎることで、表情筋が少しでも動く度には肌に摩擦が生じます。
どちらの場合もシミを引き起こす原因となってしまいます。
以下を参考に自分に合ったマスクのサイズを測ってみましょう。
- 9cmから11cm:子供用サイズ
- 10.5cmから12.5cm:小さめサイズ
- 12cmから14.5cm:ふつうサイズ
- 14cm以上:大きめサイズ
紫外線対策が不十分な人
マスクをしていても、紫外線対策を怠ってはいけません。
多くのマスクは紫外線をブロックしてくれるわけではありません。
新たなシミの原因になったり、元々あったシミが濃くなったり、増えてしまう可能性があります。
マスクをつける日も、日焼け止めは忘れずに塗りましょう。
肌の負担を和らげるマスクの選び方
肌とマスクが長時間接触することでシミはできやすくなります。
しかし、マスクを長い時間外せない状況の人も多くいると思います。
なるべく肌へのダメージを防ぐためには、自分に合う素材や形をのマスクを選びましょう!
肌の負担を和らげるマスクの選び方について紹介します。
柔らかい素材のマスクを選ぶ
柔らかい繊維や生地のものは、肌への摩擦を軽減します。
これにより、赤みやかゆみ、乾燥のリスクを低減することができます。
シルクやコットンなどの天然繊維や、化学繊維のウレタンなどは、比較的柔らかい素材です。
これらの素材でできたマスクは洗って繰り返し使えるタイプの物が多いです。
使用済みのマスクを使うことは不衛生で細菌が繁殖しやすくなります。
使用後は、ぬるま湯と洗剤を使って、必ず手洗いをしてから使うようにしましょう。
立体型のマスクを選ぶ
3D立体型のマスクを選ぶと、マスクと肌との擦れを抑えられます。
立体型のマスクは、鼻や頬の曲線に合ったデザインのため、顔全体にフィットしやすいです。
そのため、マスクがズレにくく、マスクと肌との擦れが軽減されます。
また、顔全体に隙間が生まれないようカバーされやすいので、外部からのウイルスの侵入や、外気による乾燥を防ぎやすいのがメリットです。
シミを作りづらいマスクの使い方
肌にやさしい素材や形でも、マスクの使い方が間違っていると、シミはできやすくなります。
ここでは、正しいマスクの使い方をご紹介します。
マスクを付ける前に肌を保護する
マスクの長時間の着用は、肌に負担をかけます。
肌への負担を少しでも軽減するには、マスクを着用する前に、肌を保護することが重要です。
①保湿クリームを塗る
マスクを付ける前や後には、保湿クリームを塗りましょう。
マスクによる摩擦や、マスクを外すときの水分の蒸発で肌は乾燥しやすくなります。
そのため、マスクを付ける前や外した後は、保湿クリームを使用すること乾燥を防ぎましょう。
マスクをする前に保湿クリームを塗ると、マスクと肌の擦れを軽減する効果もあります。
②日焼け止めを塗る
シミの原因の一つでもある紫外線を防ぎましょう。
マスク内はムレやすいため、水や汗に強いウォータープルーフの日焼け止めを塗るのがおすすめです。
さらに、数時間ごとに塗り直すことがおすすめです。
マスクを正しく装着する
マスクを正しく装着することは、感染症予防だけでなく、肌への負担を軽減するためにも重要です。
正しく装着しないと、摩擦や圧迫などが生じて肌にダメージを与えてしまいます。
①表裏を間違えない
マスクは裏表を反対につけないようにしましょう。
立体型のマスクなどは、裏と表がわかりやすいかと思います。
しかし、プリーツ型のマスクなどは、表裏が見分けづらい場合があるかと思います。
マスクは、紐の接着部分を外側につけるのが正しいと言われています。
紐の部分は、素材が硬い場合もあり、表裏を間違えると頬のあたりに摩擦が起きて、シミができやすくなってしまいます。
②マスクはゆっくり外す
マスクを外すときも、擦れが起きないように注意しましょう。
雑にマスクを外してしまうと、擦れが起きやすく、肌にダメージを与えてしまいます。
マスクを外す際は、顔やマスクの表面を直接触らないように、紐を持ってゆっくりと外しましょう。
マスクによってできるシミの予防法
マスクによるシミの発生を予防するには、日頃のスキンケアも重要です。
特に、マスクの擦れによって生じるシミ予防に、効果的な2つのスキンケアを紹介します。
保湿ケアをする
保湿で肌のバリア機能が強化して、乾燥や摩擦などのダメージから肌を守りましょう。
正しい保湿ケアの手順をおすすめのアイテムと一緒に紹介します。
500円玉くらいの大きさの量を目安に顔になじませます。叩いたり力を入れたりはせず、優しく染み込ませるように塗布します。
化粧水
アクアレーベル ホワイトケア ローション M
みずみずしくしっとりしたテクスチャーが特徴です。
保湿成分であるコラーゲン・ヒアルロン酸が配合されています。
特にシミが気になる方は、ビタミンC誘導体などシミの予防に有効的な成分が含まれている美容液がおすすめです。
美容液
薬用しみ集中対策 プレミアム美容液
トロっとした濃密な密着感のある質感の美容液。
シミの予防に有効的なビタミンCや、肌の奥まで浸透しやすいと言われる3種のビタミンC誘導体が配合されています。
乳液を手の上で軽くあたためて優しくなじませましょう。乾燥肌の方や乾燥しやすい冬などには、クリームと併用するとより保湿効果を持続しやすくなります。
乳液
肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白乳液
保湿効果の高い、濃グリセリン・ヒアルロン酸Na-2が配合された乳液。素肌と同じ弱酸性で、無香料・無着色・アルコールフリーなど比較的肌にやさしい設計になっています。
美白ケアをする
シミの予防には、美白成分を含むアイテムでケアすることが効果的です。
美白ケアでは、シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑える効果が期待できます。
美白成分や美白成分を含むアイテムは、以下の記事で詳しく紹介しています。
【徹底解説】本当の美白とは?悩み別美白有効成分のご紹介! 【医師監修】シミ対策におすすめ美白化粧水16選!選び方のコツとケア方法マスクが原因でできたシミの治療法
日頃から予防や対策に気を配っていても、シミができてしまう場合もあります。
できてしまったシミは放っておくとさらに悪化することも…。
なるべく早く治療をすることをおすすめします。
医薬品で治療する
医薬品は、市販薬に比べて比較的多くの有効成分を包含している傾向にあります。
シミの改善に効果を期待できる外用薬は2つあります。
トレチノイン
トレチノインはターンオーバーを促進し、メラニン色素の排出を助ける作用があります。
シミの改善には、低濃度(0.05%)のものがよく用いられます。
濃度が合わないと副作用が出やすいという特徴があります。
副作用には、赤みや皮むけが生じる場合があります。
さらに詳しい効果や使用方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!ハイドロキノン
ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニンの生成を抑制する働きがあります。
メラニンが作られる細胞そのものを減少させるとともに、メラニン色素をつくる細胞そのものを抑制する効果が期待できます。
トレチノインと併用することで、浸透効果を高める作用も期待できます。
以下の記事でさらに詳しく解説しています。
「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?美容皮膚科で施術を受ける
なるべく早くシミを消したいという方には、より即効性を期待できる美容治療がおすすめです。
シミを消す効果が期待できる2つの美容治療を紹介します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、特定の薬剤を肌に塗布して、古い角質を取り除く治療法です。
それにより、新し皮膚の再生を促します。
既にできてしまったシミへの治癒効果のほか、シミ予防の効果にも期待ができる施術です。
ケミカルピーリング後の肌は紫外線に敏感になるため、十分な対策が必要です。また、施術後に肌が乾燥することがあります。
レーザートレーニング
レーザートレーニングは、光を照射して、メラニンを少しずつ破壊する治療法です。
比較的、低出力のレーザーを照射することで、メラニンが作られる細胞(メラノサイト)を刺激せずに、メラニン色素を破壊する効果が期待できます。
レーザー治療後の肌は紫外線に対して敏感になるため、十分な対策が必要です。個人差やクリニックによっても変わる場合がありますが、施術直後に赤みが出る場合があります。
マスクによるシミが治らない方は皮膚科へ
お仕事や体質や生活環境などが理由で、日頃からマスクを付けることが多い方もいるかと思います。
できてしまったシミを治療したい方や、シミの悪化が不安な方は、一度皮膚科で医師に相談することをおすすめします。
忙しく皮膚科に通う時間が取れない方は、オンライン診療の活用がおすすめです。
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藤原東華 医師
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