ビタミンCはどんな肌トラブルに効果的なの?
1日どれぐらい摂取すればいいんだろう…。
ビタミンCは、肌に良いイメージがありますが、具体的に肌にどのような効果があるのか気になりますよね。
ビタミンCは、ニキビやシミなどの肌トラブルの改善に加え、免疫力の向上やストレス緩和の効果も期待できます。
今回はビタミンCの効果や適切な摂取量、摂取方法などを詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- ビタミンCとビタミンC誘導体の違いは、効果の即効性
- 健康目的と美容目的では、推奨摂取量が10倍違う
- さまざまな摂取方法があるため、目的に合わせて使い分けるのがおすすめ
目次
ビタミンC(アスコルビン酸)とは
ビタミンCは、食品や化粧品などに含まれる成分の一つで、「アスコルビン酸」や「ピュアビタミン」とも呼ばれることがあります。
ビタミンCには、肌トラブルの改善や、風邪予防などさまざまな効果が期待できます。
また、ビタミンCの他に「ビタミンC誘導体」という成分があります。
ビタミンC誘導体も、化粧品などに含まれている成分です。
酸化しやすいビタミンCの欠点を補う成分ですが、即効性ではビタミンCの方が優れていると言われています。
そのため、「ビタミンC誘導体」の方が必ずしも優れているわけではなく、症状による使い分けが重要です。
【医師監修】ビタミンC誘導体の美容効果とは?化粧水・美容液の選び方を肌悩み別に紹介
ビタミンCの肌への効果
ビタミンCは肌に対して以下のような作用があります。
- コラーゲン生成作用
- 皮脂分泌抑制作用
- メラニン生成抑制作用
上記の作用が、具体的にどのような肌悩みを解決するのか解説していきます。
ニキビ・ニキビ跡を改善する
ビタミンCは、ニキビやニキビ跡の改善・予防に効果的です。
活性酵素の増加がニキビの原因とされていますが、ビタミンCには抗酸化作用があるため活性酵素の増加を抑え、ニキビを予防できます。
また、コラーゲン生成を促進することで肌に潤いとハリを与え、ニキビやニキビ跡の治癒を助けます。
毛穴を引き締める
毛穴の開きは、乾燥やたるみ、ターンオーバーの乱れなどで起こります。
ビタミンCの保湿効果、コラーゲン生成作用が肌の乾燥を防ぎ、ハリを与えることで、毛穴を引き締める効果が期待できます。
また、毛穴は古い角質の蓄積により黒ずむことがあります。ビタミンCはこの毛穴の黒ずみも改善する効果が期待できます。
シミを薄くする
ビタミンCにはシミを薄くする美白効果があります。
その理由は、ビタミンCにはメラニンの生成を抑える作用があるためです。
加えて、シミの主な原因である紫外線から肌を保護する効果もあります。
シワを減らす
ビタミンCは線維芽細胞を活性化させてコラーゲンの生成を促進させます。
コラーゲンが不足すると肌のハリがなくなり、シワやたるみが生じます。
加齢によるシワの増加も、このコラーゲンの減少が原因です。
したがって、ビタミンCによってコラーゲンを増やすことで、シワの改善が期待できます。
バリア機能を強化する
ビタミンCには体のバリア機能を高める効果があります。
例えば、抗酸化作用によって、紫外線から肌を守る効果が期待できます。
また、ビタミンCは免疫力の源となる白血球の働きを活性化させます。
他にも、ストレス対抗ホルモン「副腎臓皮質ホルモン」を生成し、ストレスから体を守ったり、鉄分の吸収を良くして貧血から体を守る働きがあります。
ビタミンCの摂取量
哺乳類は、ビタミンCを体内で生成することができないため、外部から摂取する必要があります。
次からは、1日あたりどれほどのビタミンCを摂取するればよいのかを解説していきます。
健康のためには1日100mg
ビタミンCの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なりますが、男女問わず成人は最低でも一日100mg以上は摂取するようにしましょう。
また、妊娠中の方・授乳中の方は、推奨摂取量よりも多く摂取する必要があります。
これは、ビタミンCが妊娠中に起きる「免疫低下」や「貧血」などの体調不良を予防してくれるためです。
また、妊婦のビタミンC摂取量がが不足すると、胎児が栄養不足になり、発育に問題が生じる可能性があります。
年齢 | 推奨摂取量 |
---|---|
0~2歳 | 40mg |
3~5歳 | 50mg |
6~7歳 | 60mg |
8~9歳 | 70mg |
10~11歳 | 85mg |
12~14歳 | 100mg |
15~17歳 | 100mg |
18~29歳 | 100mg |
30~49歳 | 100mg |
50~64歳 | 100mg |
65~74歳 | 100mg |
75歳以上 | 100mg |
年齢 | 推奨摂取量 |
---|---|
0~2歳 | 40mg |
3~5歳 | 50mg |
6~7歳 | 60mg |
8~9歳 | 70mg |
10~11歳 | 85mg |
12~14歳 | 100mg |
15~17歳 | 100mg |
18~29歳 | 100mg |
30~49歳 | 100mg |
50~64歳 | 100mg |
65~74歳 | 100mg |
75歳以上 | 100mg |
妊婦 | 110mg |
授乳婦 | 145mg |
美肌を目指すなら1日1000mg
健康維持のために必要な1日のビタミンCは成人で100mgとされています。
一方、美肌効果を高めるためには、1日1000mg前後の摂取が適切だと考えられています。
食事のみで1日1000mgを摂取するのは難しいので、サプリメント等の活用をおすすめします。
ただし、過剰摂取のリスクもありますので、上限値2000mgを目安に適量を心がけましょう。
ビタミンCの摂取方法
ビタミンCは、薬から、サプリメント、食料品、化粧品などさまざまなものに含まれており、さまざまな摂取方法があります。
この章では、体の内側からビタミンCを摂取する方法と、肌に塗って外側からビタミンCを取り入れる方法の2種類に分けて解説していきます。
内側から補う
内側からビタミンCを補うメリットは、成分が全身に均等に行き渡るため、肌だけでなく、体全体に健康効果をもたらすことができる点です。
内側からビタミンCを補う方法には、医薬品・サプリメント・食べ物の3通りの方法があります。
次から各々の特徴を解説していくので、みていきましょう。
医薬品
医薬品は症状の改善を目的として作られているため、サプリメントに比べ多くの有効成分が含まれています。
ニキビや肌荒れ、シミなどの具体的な症状に悩まされている方は、医薬品を服用した方が効果が期待できます。
市販薬は、サプリメントに比べると多くの有効成分が含まれています。しかし安全性の確保が重視されているため、皮膚科でもらう処方薬よりは有効成分は少なく配合されていることが一般的です。
市販薬には、症状に合わせたさまざまなバリエーションがあるため、期待する効果と自身の健康状態から選んでみましょう。
今回は、シミ・肉体疲労・ニキビ跡のお悩みに効果的な市販薬をご紹介していきます。
ニキビ跡・シミの改善には「トラシーノ ホワイトC クリア」がおすすめです。
1000mgのビタミンCの他にも、肌のターンオーバーを促進する「L-システイン」が240mg含まれており、肌の色素沈着を取り除きシミやニキビ跡を改善してくれます。
一般の成人の場合、1回2錠を1日2回(朝夜)に服用するようにして下さい。
稀に、発疹やかゆみ、胃部不快感などの副作用が起きる場合があるので、もし症状が現れたら、服用を中止するようにして下さい。
慢性的に続く、疲労感・倦怠感に有効なのが「ビタミンC タケダ 」がおすすめです。
6錠にビタミンC2が2000mg含まれており、免疫機能活性化作用と、疲労の原因となる活性酵素を除去する抗酸化作用があります。
一般の成人の場合、1回あたり1~3錠を1日2回(朝夜)服用するようにしましょう。
【医師監修】ビタミンC「タケダ」(第三類医薬品)で白くなる?効果や特徴について解説
処方薬は、市販薬同様に、体の不調を改善することを目的として作られいます。
市販薬との違いは、入手するためには、医師の処方箋(許可)が必要な点です。
医師の処方箋が必要なため、市販薬よりも有効成分量が多いとされています。
シナールは、1錠にビタミンC200mgと、ビタミンB5が3mgが配合されている処方薬です。
ビタミンCの、メラニン排出効果、ターンオーバー促進効果、抗酸化作用により、シミやニキビ跡を改善する効果を期待できます。
シナールの副作用で「白髪になる」や「太る」などの噂がありますが、これらに科学的根拠はありません。
1回1~3錠を、1日に1~3回服用するようにして下さい。
具体的な回数は、個人によって変わるので、担当の医師に相談するようにしましょう。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介
サプリメント
具体的な症状がなく、日々の食事で野菜があまり取れていないと感じる方は、サプリメントからビタミンCを服用すると良いでしょう。
飲むタイミングとしては、朝夜2回に分けて服用すると良いとされています。
ビタミンCは一度に大量に摂取しても、効果は限定的です。
そのため、効率的に摂取するには、分割して服用するようにしましょう。
また、ビタミン剤は必ず毎日継続して飲むようにして下さい。
水溶性のビタミンCには即効性があるものの、服用の効果が持続することはなく、毎日継続して飲まないと効果を感じることができなくなってしまいます。
「ビタミンC」は、「ビタミンE」と相性が良く、同時に服用することで相乗効果を期待できます。
ビタミンCとビタミンEは両方とも、抗酸化作用を持ちます。
ビタミンCは、効力が弱まったビタミンEを活性化させる効果も期待できます。
また、ビタミンCは単体で摂取すると、すぐに尿として排出されてしまいますが、ビタミンEを同時に飲むことで、作用を持続ス指せる事ができます。
ビタミンEの代表的な医薬品に「ユベラ」というものがあります。
気になった方は、以下もチェックしてみてくださいね。
「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?食べ物
サプリメントや医薬品は、あくまで食事で補いきれなかったビタミンCを摂取する際の選択肢にするとよいでしょう。
本来は食事からビタミンCを摂取するのが好ましいとされています。
この章では、食事からビタミンCを摂取する方法を解説していきます。
ビタミンCは、水溶性ビタミンに分類され、水に溶けやすく、熱に弱いとされています。
そのため、ビタミンCが豊富な食材は、なるべく鮮度のよい状態のものを、生の状態で食べるように心がけましょう。
調理して食べる場合は、水に溶け出したビタミンCも摂取することができるためスープがオススメです。
また、ゴーヤに含まれるビタミンCは、他の食材のビタミンCよりも壊れにくいとされています。
ゴーヤチャンプルなどのゴーヤ料理から効率的にビタミンを摂るとよいでしょう。
外側から補う
体の外側からビタミンCを補う方法として、ビタミンC配合の化粧品を使用する方法があります。
今回は、おすすめのビタミンC配合の化粧品を化粧水・美容液・パックの3つの商品をご紹介していきます。
化粧品
ビタミンC(ピュアビタミン)は、空気や光に触れることで、すぐに変化してしまう作用があるので、化粧品の保存方法には注意が必要です。
「サムバイミー ガラクトミセス ピュアビタミンCグロートナー」は、ピュアビタミン配合の化粧水です。
ピュアビタミンを含む10種のビタミンを配合し、色素沈着・シミ・そばかす・角質を改善し、肌の弾力アップとトーンアップ効果を期待することができます。
「メラノCC薬用しみ集中対策 プレミアム 美容液」はピュアビタミンとビタミンB6、ビタミンC誘導体の3種類のビタミンを含む美容液です。
「肌に浸透しにくい」「壊れやすい」というピュアビタミンの弱点をメーカー独自の研究で補った商品です。
「VARIHOPE 8デイズ ピュア·ビタミンCパック」は、ピュアビタミンC濃縮エッセンスを配合したパックです。
メーカーの研究者が42年かけて研究した「二重層安定化技術」により、壊れやすいビタミンの効果が最大に引き出されています。
また、低刺激で肌にも環境にも優しい「テンセル100%」で作られていることも魅力の1つです。
ビタミンCを摂りすぎた場合
ビタミンCは基本的には、摂りすぎても重篤な健康障害が発生することはないとされています。
体が吸収しきれなかったビタミンCは、尿として体外に排出されるからです。
そのため、ビタミンCは大量に接種したところで、あまり意味があるとは言えません。
多くても1日2000mgほどで十分でしょう。
なおビタミンCは妊娠中、授乳中も接種して問題ない成分ですが、適切な摂取量を守ることが望ましいです。
ビタミンCが不足した場合
ビタミンCが不足していると、ビタミンC欠乏症を引き起こします。
ビタミンC欠乏症には以下のような症状があり、多く当てはまる方は、ビタミンCが不足している可能性があります。
- 貧血
- 食欲不振
- 歯茎の炎症
- 皮膚の乾燥
- 筋肉痛/関節痛
- 疲労感/倦怠感
- 壊血病
壊血病とは、ビタミンC不足により、コラーゲンの生成が停止し、血管の修復機能が弱まることで起きる病気です。
うつ病のような症状や、歯が抜けてしまうなどの症状が見られます。
ビタミンCは以下のようなことで不足しやすいとされています。
普段からバランスの良い食事を取れている方でも以下のタイミングでは注意が必要です。
- 妊娠
- 授乳
- 発熱
- 下痢
- 手術
- 喫煙
ビタミンCで健康と美肌を叶えよう
今回はビタミンCの効果について解説させていただきました。
美肌を目指している方は、毎日意識的にビタミンCを摂ると共に、ユベラ等の他の医薬品をあわせて使うことでより、美肌効果を望むことができるでしょう。
医薬品は、市販薬やサプリメントよりも多くの有効成分が含まれており、肌トラブル、健康トラブルを早く確実に治したいという方におすすめの手段です。
ですが、皮膚科や病院に行き、医師の診察を受ける必要があり、少し手間がかかります。
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