デコルテのニキビが治らない!急にできる原因と薬による治し方を解説

デコルテにニキビがあると、首元が開いた服を着るのを躊躇してしまいますよね。

シャンプーを洗い残したり、ネックレスを長時間付けている方は、デコルテにニキビができやすくなります。

本記事では、デコルテにニキビができる原因や治し方を解説していきます。

この記事でわかること

  • デコルテのニキビは汗やシャンプーの洗い残し/服との摩擦がきっかけでできやすくなる
  • ホルモンバランスを整える内服薬・炎症を抑える外用薬が治療に効果的
  • デコルテのニキビを予防するには肌を清潔に保ち、保湿を行う

デコルテにニキビができる原因

ニキビは、毛穴に皮脂や汚れが詰まり、アクネ菌が繁殖することで発生します。

日々の生活習慣によっては、デコルテにもニキビができやすくなります。

デコルテとは

胸元から肩、首まわりのあたりの範囲を「デコルテ」と呼びます。もともとは襟元が大きく開いたドレス着たときに見える部分を指す言葉に由来しています。

なぜ、デコルテにニキビができてしまうのか「7つの要因」を紹介します。

乾燥による皮脂の過剰分泌

顔と違い、デコルテの保湿ケアをしない人もいるかもしれません。

肌が乾燥すると、水分不足を補おうとして皮脂の分泌が増えます。

その結果、デコルテに皮脂が過剰に分泌され、ニキビが発生しやすくなります。

紫外線によるダメージ

顔と同じように、デコルテも紫外線を浴びやすい部分の1つです。

デコルテに日焼け止めを塗り忘れると、紫外線を直接受けてしまうこともあります。

紫外線を浴びると、肌のバリア機能が弱くなり、肌の水分が奪われて乾燥します。

その結果、皮脂の分泌が増えてニキビが発生しやすくなります。

汗やシャンプーの洗い残し

デコルテは鎖骨から胸のあたりまで凹凸があり、汗や皮脂が溜まりやすい部位です。

石鹸できれいに洗っても、シャンプーやボディーソープが残りやすいのがデコルテの特徴です。

そのため、残った皮脂や石鹸の成分が毛穴をふさぐ原因となり、ニキビができてしまいます。

ホルモンバランスの乱れ

なかには「大人になってからデコルテにニキビができやすくなった」と感じる方もいるのではないでしょうか。

実は、ニキビの原因の一つには、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。

ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌を促すプロゲステロンが増加してニキビの発生につながります。

偏った食生活やストレス、睡眠不足が続くとホルモンバランスは乱れやすくなります。

生理前や妊娠中もホルモンバランスの乱れでニキビができやすい!

生理前や妊娠中でニキビができやすいことにお悩みの方は、以下の記事も参考にしてみてください。

生理前にニキビができやすいのは何故?対処法や自分でできる予防法を知ろう! 妊娠中のニキビの原因は何?肌荒れしやすい理由とおすすめスキンケア方法

服や髪などの繊維との摩擦

デコルテは服の繊維や髪などが触れやすい場所です。

合成繊維やゴワツキのある生地や髪がデコルテに触れると、デコルテは摩擦によって刺激を受けます。

肌が刺激を受けると、肌のバリア機能が低下して、乾燥からニキビの発生につながってしまいます。

下着の締め付けやムレ

きつい下着を身に付けていると、肌が圧迫されて刺激となり、バリア機能が低下してしまいます。

また、通気性のない素材の下着は汗やデコルテ部分に湿気がこもります。

湿度が高まると、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすくなることで、炎症性のニキビができやすくなります。

アクセサリーの細菌の付着

アクセサリーの手入れをしていない、ネックレスをつけっぱなしにしている人はニキビに要注意です。

アクセサリーによる肌への摩擦やアクセサリーに潜む細菌が、デコルテのニキビの原因となっているかもしれません。

また、金属アレルギーの場合もデコルテ部分にブツブツができることがあります。

特に、金メッキに含まれるクロムやニッケルは金属アレルギーを起こしやすい素材なので、今使っているアクセサリーの素材を一度確認してみましょう。

デコルテの「ブツブツ」はニキビではない可能性もあるので要注意

真菌というカビが毛穴に入り込んで、赤く腫れる「マラセチア毛包炎」である可能性もあります。湿度が高い時期や汗をかいたときにポツポツとできやすいのが特徴です。治療には、医師が処方する外用薬や内服薬の使用がおすすめです。

デコルテのニキビの治し方

デコルテにできたニキビは、内服薬でホルモンバランスを整えるまたは、外用薬で炎症を抑えるという2つの方法で治療していきましょう。

内服薬でホルモンバランスを整える

処方薬の服用やサプリメントの摂取で、ホルモンバランスを整えましょう。

処方薬

「ビタミンE」でホルモンバランスを整える

ユベラ

ユベラはトコフェロール酢酸エステルという「ビタミンE」を主成分としています。

ホルモンバランスを整えるだけでなく、血行促進・抗酸化作用でニキビの改善にアプローチします。

成人の場合の用法・用量

1回あたり1~2錠(1錠430mg)を、1日2~3回服用する

さらに詳しくはこちら

「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?
「ビタミンB6」で皮脂の分泌を抑える

ピドキサール

ピドキサールは、ビタミンB6を製剤化したものです。

ビタミンB6には「皮脂の分泌量を保つ作用」と「毛穴詰まりを解消する作用」があります。

成人の場合の用法・用量

1日1~6錠(主成分として10~60mg)を1~3回に分けて服用する

さらに詳しくはこちら

「ピドキサール」はニキビを治すビタミン剤!美容効果や副作用まで徹底解説

ほかにもニキビに効果的な内服薬が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

皮膚科で処方される「ニキビの飲み薬」の種類とは?効果や副作用まで詳しく解説

市販のサプリメント

更年期の女性のためのサプリメント

命の母

自律神経の乱れによる更年期のさまざまな悩みを緩和するために開発されました。

13種類の生薬に加えて、ビタミン類やカルシウムもバランスよく含まれています。

成人の場合の用法・用量

1日3回、1回4錠を毎食後に水またはお湯で飲む

生理前の不調にアプローチ

トコエル

女性の身体のサイクルに注目し、月経前の7日間に摂ることを推奨されています。

ホルモンバランスを整える大豆イソフラボンに加え、日本人に不足しがちなカルシウムなどが配合されています。

1日あたりの摂取目安量

1日1袋(3粒)を目安に、水やぬるま湯などで飲む

ニキビの改善を助ける「市販のサプリメント」については、以下も参考にしてみてください。

市販サプリでニキビは改善する?ホルモンバランスを整える成分や効果的な飲み方を紹介

外用薬で炎症を抑える

デコルテにできたニキビが炎症している場合は、外用薬での治療が効果的です。

なかでも、黄色く膿を持つ「黄ニキビ」の場合は、処方薬での治療が必要になります。

処方薬

白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビに効果的

ベピオゲル

ベピオゲルは過酸化ベンゾイルを主成分の外用薬です。

「毛穴詰まりの解消」と「アクネ菌の増殖を抑える」作用があります。

炎症のない白ニキビ・黒ニキビ、炎症を伴う赤ニキビの改善に効果を発揮します。

使用方法

化粧水後、1日1回患部に塗る。

さらに詳しくはこちら

べピオゲルの効果と副作用を解説!赤みはいつ引く?やめどきと使い方のポイント
赤ニキビ・黄ニキビに効果的

クリンダマイシンゲル

ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑制し、炎症を抑える効果があります。

炎症を伴う赤ニキビや黄ニキビの改善に効果を発揮します。

使用方法

1日2回患部に塗る(化粧水で保湿した後がおすすめ)

上記の外用薬は、皮膚科での処方が必要な医療用医薬品です。

「皮膚科に行く時間がない」方には、医師の診断のもとオンラインで処方がもらえるサービスの活用もおすすめです!

受付:9:00〜22:00(土日祝も休まず診察)

※本サービスを利用したオンライン診察は保険適用外の自由診療となります。

初回購入で使える!

市販薬

赤ニキビに効果的

ペアアクネクリームW

赤ニキビの改善や悪化を防ぐのに必要な抗炎症成分のイブプロフェンピコノール・イソプロピルメチルフェノールが含まれます。

早期に炎症をおさえることで、ニキビ跡になるのを防ぎましょう。

黄ニキビに効果的

クロロマイセチン軟膏2%A

膿をもつ黄ニキビの治療には、抗生物質を用いるのが有効です。

「クロロマイセチン軟膏2%A」は抗生物質クロラムフェニコールが化膿した患部を改善していきます。

デコルテのニキビの予防法

デコルテのニキビは日々の生活習慣が関係してできやすくなります。

ニキビの再発を防ぐためにも、日頃の生活習慣を見直しましょう!

すぐに実践しやすいデコルテニキビの予防法を7つ紹介します。

紫外線対策をする

紫外線のダメージは、肌のバリア機能を低下させてニキビができやすい肌環境にしてしまいます。

デコルテは、つい日焼け止めを塗り忘れてしまう部分です。

デコルテにもこまめに日焼け止めを塗るようにしましょう。

アクセサリーはこまめにはずす

アクセサリーとの摩擦で肌が傷つくと、ニキビが発生しやすくなります。

特に運動や睡眠時にアクセサリーを付けたままにすると摩擦が発生しやすいため、こまめに外すようにしましょう。

さらに、アクセサリーのお手入れを定期的に行い清潔を保たないと、皮膚に汚れや菌が付着してデコルテのニキビの原因となります。

体より先に頭を洗う

デコルテを清潔に保つために、お風呂に入る時は体より先に頭を洗いましょう。

「頭→身体→全身」この順番ですすぐことで、シャンプーの成分が肌に残りにくくなり、デコルテのニキビを予防できます。

デコルテまで保湿する

デコルテは保湿をしたことがないという方もいるかもしれません。

肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌されるためニキビができやすくなります。

顔を保湿する際には、デコルテ用のクリームや顔用のスキンケア用品で、デコルテまで保湿しましょう。

保湿剤は、天然保湿成分であるヒアルロン酸・コラーゲン・セラミドなどが含まれているものがおすすめです。

デコルテ・首専用のクリーム

Mamo-Re|ネッククリーム

ヒアルロン酸・コラーゲンの保湿成分が配合されています。

付属の説明書のやり方をもとにマッサージをしながら、保湿が叶うクリームです。

肌に優しい素材の服を着る

デコルテのニキビの発生を防ぐには、肌に優しい素材の服を着て、肌への刺激を減らすことが重要です。

セーターやマフラーのウール、化学繊維はチクチクとしていて肌に刺激となってしまいます。

特に、直接デコルテに触れる機会の多い下着や肌着の素材はこだわることでニキビ予防に繋がります。

肌に刺激の少ない服

・天然素材(綿、シルク、メリウール)といった天然素材

・無添加、無漂白の生地

・縫い目がデコルテに当たらない

パジャマは週に2~3回洗濯する

パジャマは寝ている間の汗を吸収しています。

洗わないと菌が繁殖して、ニキビの原因になるので、少なくとも週に2~3回は洗いましょう。

ただし、汗をかきやすい夏の時期は、2日に1回の洗濯が最適です。

睡眠時間を確保する

睡眠中には、肌の水分保持量を増やしたり、肌のターンオーバーを促進する「成長ホルモン」が分泌されます。

ニキビを早く治すためには、肌のターンオーバーを促進することが重要です。

美肌づくりに欠かせない質のよい睡眠をとるために、以下のことを心がけてみましょう。

やると良いこと

  • ビタミンB6・タンパク質・糖質を摂る
  • 朝に太陽光を浴びる
  • 有酸素運動をする
  • 食べるときはよく噛む

注意すること

  • 寝る3時間前までに激しい運動をしない
  • 寝る前の2~3時間前に食事をとらない
  • 寝る1時間前以降にスマホ・PCを見ない
  • 寝る前のカフェイン・ニコチンは控える


デコルテのニキビを悪化させるNG行動

よかれと思ってやっていることが、かえって肌に悪影響を与える可能性もあります。

特に、予防法を実践していても、デコルテのニキビができやすい方は、以下の2つに当てはまることをしていないか確認しましょう。

保湿剤に油分の多いものを使う

デコルテ部分を保湿することはニキビ予防に有効です。

しかし、油分の多い保湿剤を使用すると、毛穴を塞ぐ一因となりニキビができやすくなるリスクがあります。

デコルテを保湿するための化粧品には、ニキビが発生しにくいように作られている「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されたものを選ぶのがおすすめです。

ベビーパウダーはニキビに効果ある?

ベビーパウダーは、ニキビの改善に直接的には作用しません。肌の摩擦や蒸れの軽減するためには、ベビーパウダーは効果的です。汗をかきやすいことで発生する肌荒れやニキビの予防にはつながるでしょう。

ニキビを潰す

ニキビを潰すと毛穴周辺の皮膚に傷がつき、細菌が入り込むことで、ニキビがかえって悪化しやすくなります。

また、ニキビを潰す時に周囲の肌組織に損傷を与えてしまうことで、傷跡や色素沈着が残るリスクが高まります。

ニキビを早く綺麗に治すためにも、ニキビは潰さないようにしてくださいね。

まずは気軽にオンライン診療を受けてみよう

デコルテは、ニキビやマラセチア毛包炎などの肌トラブルが発生しやすい場所です。

セルフケアでなかなか皮膚炎が解消されない場合は、皮膚科を受診しましょう。

まずは、オンライン診療で医師に相談してみるのも一つの手です。

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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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