ニキビに効果抜群のビタミンC!美容液・サプリの選び方と悪化リスクを徹底解説

ニキビにビタミンCは効果的…?

ビタミンCが含まれている化粧品やサプリメントは、様々なところで目にするかと思います。

ビタミンCは、強い抗酸化作用などを持つことでニキビの改善や予防に効果的に働く成分の一つです。

今回は、ビタミンCのニキビへの効果、摂取方法などを詳しく解説していきます。

この記事でわかること

  • ビタミンCの抗酸化作用や皮脂を抑制する作用はニキビの改善・予防に効果的に働く
  • 美容効果を実感するには1日あたり1,000mgを複数回に分けて摂取する
  • 多く摂りすぎると一過性の腹痛になり、不足すると貧血や乾燥につながる

ビタミンCのニキビへの効果は?

ビタミンCは、肌や健康に良い効果をもたらす成分の一つです。

ニキビに対しては、どのような効果を発揮するか詳しく見ていきましょう。

ニキビの原因である皮脂の分泌を抑える

ニキビは、皮脂が多く分泌されて、毛穴が詰まることで発生してしまいます。

皮脂は、食生活の乱れや乾燥などのさまざまな要因で分泌されやすくなります。

さらに、皮脂が毛穴に詰まると、皮脂を栄養分とするアクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こします。

ビタミンCには、皮脂抑制作用があるため、ニキビの原因となる皮脂の分泌量を少なくする効果を期待できます。

皮脂の量がコントロールされることで、ニキビができにくい肌状態へと導きます。

ストレスによるニキビの発生を防ぐ

ストレスが多いと皮脂の分泌が増え、ニキビが発生しやすくなります。
ビタミンCはストレスによる皮脂の分泌を抑える作用があるので、ニキビの予防に効果的です。

ストレスを受けると、体内でストレスホルモンの一つである副腎皮質ホルモンが増えます。
副腎皮質ホルモンの生成では、大量のビタミンCが消費されます。

そのため、ストレスによりビタミンCが消費されて不足すると、皮脂の分泌が増えてニキビが発生しやすくなります。

ストレス性ニキビの治し方を解説!顔の場所別にみる原因とその特徴

抗酸化作用でニキビの赤みを和らげる

赤ニキビのように、ニキビが炎症を起こす理由の一つには「活性酸素」の存在があります。

活性酸素とは、呼吸によって取り込んだ酸素の酸化力が通常よりも強力な状態のことです。

活性酸素が蓄積すると、毛穴の中の皮脂を酸化させて炎症を引き起こします。

ビタミンCには、活性酸素を除去する「抗酸化作用」があります。

つまり、ビタミンCは、活性酸素を除去することで、ニキビや肌の炎症を防ぐ効果を持ちます。

ニキビの色素沈着を防ぐ

ニキビが炎症を起こすと、シミのように茶色い跡が残ってしまうことがあります。
これは、炎症による肌へのダメージを修復する反応として、メラニン色素が大量に作られ、肌に蓄積されるためです。

ビタミンCには、メラニンの生成を抑制する作用と、メラニンを排出・還元する作用があるため、ニキビの色素沈着を防いでくれます。

ニキビ跡の治し方の詳しい解説は以下へ

【本気でニキビ跡を治したい人必見】ニキビ跡の効果的な治療法のご紹介!

ニキビに効果的なビタミンCを含む食品

ここでは、ビタミンCを多く含む食品を紹介します。

体の内側から必要な栄養素を補うことで、肌の健康状態を維持することもニキビ治療においては大切です。

キウイ・ゆずなどの果物

ビタミンCは、キウイやオレンジなどの果物に多く含まれます。

ビタミンCを多く含む果物と、それぞれ100gあたりのビタミンC含有量は、以下の通りです。

果物 ビタミンC含有量mg
アセロラ 800-1700
グァバ 228
ゆず 160
レモン 100
70
キウイ(黄肉種) 69
いちご 62
ライチ 36
オレンジ 30
マンゴー 20
ビタミンC含有量mgは可食部100gあたり

赤ピーマン・ブロッコリーなどの緑黄色野菜

赤ピーマンやブロッコリーなどの緑黄色野菜には、ビタミンCが多く含まれます。

ビタミンCを多く含む野菜と、それぞれ100gあたりのビタミンC含有量は以下の通りです。

野菜 ビタミンC含有量mg
赤ピーマン 170
芽キャベツ 160
黄ピーマン 150
ブロッコリー 120
パセリ 120
とうがらし 120
なずな 110
ピーマンケール 81
ピーマン 80
菜の花 44
ビタミンC含有量mgは可食部100gあたり
効率的にビタミンCを摂取する方法

ビタミンCは水溶性ビタミンなので、水に溶けやすく、熱に弱いのが特徴です。そのため、以下の3つのポイントを意識することで、効率的に栄養素を吸収しやすくなります。

  1. 生の状態で食べる
  2. 加熱しすぎない
  3. ゆで汁を摂取する

サプリメント

毎日、野菜や果物を一定量以上摂取し続けるのは難しいですよね。

「野菜や果物があまり取れていない」と感じる方におすすめなのがサプリメントです。

サプリメントを摂取することで、食事で足りない分のビタミンCを補うことができます。

ビタミンCは少しずつ、継続的に

ビタミンCは、一度に大量摂取しても効果が限定的です。効率的に摂取するには、少しずつ摂りましょう。また、ビタミンCは、大量に摂取しても2~3時間で体外へ排出されてしまいます。毎日継続して摂取するようにしましょう。

ビタミンCが摂れるサプリメント

DHC|ビタミンC(ハードカプセル)

2粒でビタミンCを1000mg摂取することができるビタミンC剤。

持ち運びに便利なチャック付きで、1日2粒、朝・夜など分けて飲むのが目安です。


▼他にも「ニキビに効果的なサプリ」については、こちら!

市販サプリでニキビは改善する?ホルモンバランスを整える成分や効果的な飲み方を紹介

ニキビに効果的なビタミンCを含む医薬品

栄養補給を目的とするサプリメントとは異なり、医薬品は症状の改善を目的として用いられる薬です。

パッケージに効果・効能を記載できるのは医薬品のみとなっていますので、サプリメントとの見分け方の参考にしてみてください。

市販品

ここでは、ドラッグストアや薬局で購入できるビタミンCを含む医薬品を紹介します。

第三類医薬品

ビタミンC2000

2022年に「ビタミンCタケダ」の名称のみがリニューアルしたビタミンC製剤です。

シュガーフリー・ナトリウムフリーで、塩分や糖分が気になる方でも服用しやすいのが特徴です。

用量・用法

1日最大6錠を1日2回に分けて服用する。(15歳以上)


▼さらに詳しくはこちら

【医師監修】ビタミンC「タケダ」(第三類医薬品)で白くなる?効果や特徴について解説
第三類医薬品

トランシーノCクリア

ビタミンCの効果をより引き出す天然型ビタミンEや、肌のターンオーバーを促す「L-システイン」「ビタミンB2」「ビタミンB6」が配合されています。

用量・用法

1回2錠を1日2回に分けて服用する。(15歳以上)

医療用医薬品

ビタミン剤には、医療用医薬品として効果が認められているものもあります。

医療用医薬品は、市販薬と比べて有効成分の配合量が多い傾向にあり、より高い効果を期待できます。

内服薬

シナール

シナールは、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸(ビタミンB5)を含むビタミン剤です。

パントテン酸(ビタミンB5)には、肌のバリア機能を回復させる作用と、ビタミンCの働きを助ける作用があります。


▼さらに詳しくはこちら

シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介
外用薬

ビタミンC誘導体クリーム

ビタミンC誘導体は「吸収されにくく酸化しやすい」といったビタミンCの弱点を改良して開発された成分です。

皮脂の分泌量をコントロールして、ニキビの改善・防止に作用します。

よくある質問

相談者
相談者

ビタミンC誘導体クリームは、今できているニキビにも効果的なのでしょうか?

藤原先生
藤原先生

ビタミンC誘導体クリームには皮脂の分泌を抑える作用や抗酸化作用がある為、ニキビ予防やニキビ改善の効果が期待できます。 ただし、妊娠中・授乳中の方にはお使いいただけません。

相談者
相談者

ビタミンC誘導体クリームは、ニキビ跡には効果はありますか?

藤原先生
藤原先生

ビタミンC誘導体クリームは皮脂分泌をコントロールすることで、ニキビの改善・予防の効果はありますが、ニキビ跡に対しての効果は薄いです。 ニキビ跡を治療されたい場合はトレチノインやハイドロキノン等の外用薬のほうが効果的です。

トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)誘導体のことです。

トレチノインの効果の一つである肌のターンオーバーを促す働きで、ニキビ跡の改善に働きかけます。

トレチノイン トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれ美白効果のある塗り薬です。

メラニンの生成を抑え、排出を促す効果を持ち、色素沈着タイプのニキビ跡を改善します。

「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?

「シナール」や「ビタミンC誘導体クリーム」は医療用医薬品のため、医師からの処方が必要です。

病院へ行く時間が無いという方は、オンライン診療で処方してもらう方法もあります。

気になる方は下記をチェックしてみてくださいね。

受付:9:00〜22:00(土日祝も休まず診察)

※本サービスを利用したオンライン診察は保険適用外の自由診療となります。

初回購入で使える!

ニキビに効果的なビタミンC配合の化粧品

ビタミンC配合の化粧品には、化粧水・美容液・パックなど、さまざまなアイテムがありますよね。

これらの化粧品を使うときは、「ビタミンCの濃度」や「ビタミンC以外の成分」に注目して自分に合うものを選びましょう。

有効成分として以下のような抗炎症効果のある成分がおすすめです。

早い段階から炎症を鎮めることで、ニキビができたり悪化するのを防いでくれます。

・グリチルリチン酸ジカリウム

・アラントイン

・グリチルレチン酸ステアリル

肌にうるおいをもたらしてくれる、以下のような天然保湿成分がおすすめです。

また、オイル成分も入っていると肌がしっとりもちもちになります。

・ヒアルロン酸

・コラーゲン

・セラミド

長時間日差しを浴びた日、紫外線の強い日は以下のような美白成分がおすすめです。

メラニンの生成が抑制され、シミやそばかすを防いでくれます。

・プラセンタエキス

・ナイアシンアミド

・トラネキサム酸

・コウジ酸

・アルプチン

うるおいとハリを与える以下のような「エイジングケア」成分が含まれているのがおすすめです。

「年齢肌に」「エイジングケア」とパッケージに書かれている美容液などをチェックしてみましょう。

・ペプチド

・ユビキノン

・アスタキサンチン

・植物エキス類

化粧水

化粧水に含まれるビタミンC誘導体は、水のようにサラサラとした水溶性がほとんどです。

水溶性のビタミンC誘導体が含まれる化粧水は、皮脂がべたつきやすくニキビができやすいと悩んでいる方におすすめです。

ニキビができた後の肌にもおすすめ

メラノCC|薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ

ビタミンC誘導体である3-O-エチルアスコルビン酸とグリチルリチン酸ジカリウムが有効成分として配合されています。

メラニンの生成を抑えるよう働きかけるため、ニキビ跡の色素沈着の防止にもなります。

濃密なテクスチャーで肌をうるおす

DR.CI:LABO|VC100エッセンスローションEX

高浸透ビタミンCが配合された化粧水。

ビタミンCと相性の良いヒアルロン酸、ナイアシンアミドも配合されており、乾燥が気になる方にもおすすめです。

美容液

ビタミンC配合の美容液は、ビタミンCの濃度が高いと、敏感肌の方には合わない場合もあります。

テクスチャーや濃度など、肌になじんで刺激になりにくいアイテムを選びましょう。

ピュアビタミンを高濃度で配合

Obaji|C20セラム

ビタミンCの中でも肌の中ですぐに働く「ピュアビタミンC」を高濃度で配合しています。

濃度別に4つのセラムが販売されており、肌状態に合わせて選んでみてください。

さらっとしたテクスチャーの美容液

DR.CI:LABO|エンリッチメディカリフト デュオセラム

レチノール、水溶性ビタミンC誘導体、脂溶性ビタミンC誘導体を1本に凝縮した美容液です。

肌にハリや弾力、うるおいをもたらしてくれます。

パック

パックは化粧水よりもうるおいを長時間、高水準でキープしやすいため、特に乾燥肌の方におすすめです。

なお、パックの後に何も塗らないと、水分が蒸発してかえって乾燥しやすくなるため、乳液やクリームでフタをするのも忘れないでくださいね。

ピュアビタミンCとビタミンC誘導体配合

肌に浸透しやすくうるおいを保持しやすいピュアビタミンCとビタミンC誘導体をWで配合しているシートマスク。

さらに、ビタミンCの働きを助けるビタミンE誘導体が配合されています。

4種の濃厚ビタミンC配合

防腐剤・アルコール・合成着色料・香料・鉱物油の5つのフリー設計になっているシートマスク。

肌への浸透性にすぐれた4種のビタミンCと保湿成分を、密着性の高いシートで肌の角質層まで届けます。

ビタミンCがニキビを悪化させる可能性

ビタミンCでニキビが悪化することはあるの?

「ビタミンCを取り入れるようになってからニキビが悪化した気がする」という情報を見聞きした方もいるかもしれません。

実際に、ビタミンCでニキビが悪化することはあるのでしょうか。

直接的にニキビを悪化させることはない

結論、ビタミンCが直接的な原因でニキビが悪化することはありません。

むしろ、ビタミンCの皮脂の分泌を抑える作用や抗酸化作用は、ニキビの改善や予防をサポートしてくれます。

化粧品に含まれる成分が肌に合わないと肌荒れする

ビタミンC配合の化粧品を使用して、ニキビが悪化した原因には、以下が考えられます。

  • ひどい乾燥肌に保湿成分の少ないビタミンC配合の化粧品を塗ってしまった
  • ビタミンC以外の含有成分が肌に合わなかった

ビタミンCは皮脂の分泌を抑える働きがあるため、ひどい乾燥肌の人にはあまり向きません。

乾燥肌の方はビタミンC配合の化粧品を使うときは、他に保湿成分が含まれているか確認しましょう。

また、肌荒れを起こす場合は、化粧品に含まれる何らかの成分が肌に合わない場合もあります。

化粧品で何か炎症が起こるのが心配な方は、事前に二の腕の内側でパッチテストを行うのがおすすめです。

ビタミンCを摂るときの注意点

ビタミンC欠乏症を防ぐために必要と言われているビタミンCの量は、成人の方で1日約100mgです。

特に、美容目的で摂取したい方や、ストレスの多い/タバコを吸う方などでは、1日1000mgの摂取が推奨されています。

ビタミンCを摂取する時に注意するポイントを3つ紹介します。

水溶性のため体内に長く留めておけない

「ビタミンCを数時間置きに摂取する」という美容法を聞いたことはあるかもしれません。

ビタミンCは、水溶性のビタミンのため、体内に長く留めておくことができません。

そのため、一度に多くの量を摂取したとしても、余った分は尿と一緒に体外に排出されてしまいます。

ビタミンCを効率よく摂るには、1日のうち複数回に分けて継続的にビタミンCを摂取しましょう。

多く摂りすぎると腹痛や吐き気が生じる場合がある

ビタミンCは、一定以上の量を摂取しても、過剰な分は、基本的には尿中へと排出されます。

しかし、稀に副作用として「吐き気」「下痢」といった消化器異常が起きることがあるので、摂り過ぎには注意しましょう。

不足すると貧血や乾燥につながる

ビタミンCが不足すると、さまざまな健康への悪影響が考えられます。

貧血・食欲不振・歯茎の炎症・皮膚の乾燥・疲労感などが発生しやすくなり、ひどい場合は倦怠感・壊血病を引き起こします。

これらを予防するためにも、食事やサプリメント、医薬品で身体の内側からビタミンCを摂取するように心がけましょう。

ニキビが繰り返す方は皮膚科を受診しよう

なかなか治らないニキビは、皮膚科医師に相談して治療を進めるのが効果的です。

早めに対処することで、ニキビの悪化やニキビ跡に残るのを防げます。

皮膚科でもらえるニキビ治療薬に以下などがあります。

アダパレン ゼビアックス ピブラマイシン ミノサイクリン 当帰芍薬散 十味敗毒湯
イメージ
効果・効能 毛穴詰まりを解消し、白ニキビ・黒ニキビを改善する外用薬 赤ニキビ・黄ニキビの炎症を抑える外用薬 抗炎症作用で赤ニキビ・黄ニキビの炎症を抑える内服薬 ニキビの原因菌を殺菌して、赤ニキビを改善する内服薬 毛穴詰まりを防ぎ、白ニキビの改善や予防を助ける漢方薬 炎症した赤ニキビ・化膿した黄ニキビを改善する漢方薬

オンライン診療で、処方を受けられるクリニックもあるため、活用してみてくださいね。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1丁目20-3 5F

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