シミの対策法がわからない…。
シミができたらどうすればいいの?
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
シミは、早めに対策を始めて悪化を防ぐとともに新しいシミの出現を予防することが大切です。
今回は、さまざまなシミの対策法を紹介していきます。
この記事でわかること
- 既にあるシミと新しいシミの発生を防ぐためには早めに対策を始めたほうが良い
- 紫外線対策・スキンケア・インナーケアなど多角的にアプローチするのが効果的
- 徹底的に対策するにはセルフケアだけでなく美容内服や施術を取り入れるのがおすすめ
目次
紫外線のダメージを避けてシミ対策をする
シミができる要因はいくつかありますが、紫外線もその一つです。
肌は紫外線を浴びると、シミのもととなるメラニン色素を作る細胞「メラノサイト」が刺激され、メラニンが過剰に生成されます。
メラニンとは黒色の色素で、肌に蓄積するとシミとなって現れます。
そのため、シミ対策においてはいかに紫外線ダメージから肌を守るかが肝心です。
日焼け止めを一年中塗る
紫外線対策として、日焼け止めを夏だけでなく、1年を通して塗るよう心がけましょう。
紫外線の強さは、4月から8月の春から夏にかけてピークになりますが、天候を問わず一年中降り注いでいるのも事実です。
日焼け止めは、効果が高いものを使い続けると肌への負担も大きくなります。
紫外線の強い時期と弱い時期、また、外出する時間の長さに合わせて日焼け止めを使い分けるのがおすすめです。
日焼け止めには、SPFとPAの値が表記されていることが多く、この数値から選んでみましょう。
紫外線には、「UVA」と「UVB」の2種類の波長があり、それぞれのダメージから肌を保護する力が、SPF・PA値で示されます。
肌の奥深く(真皮層)まで届きます。紫外線の約9割を占めて、シワやたるみの原因となりやすいです。ガラスをも貫通するとされているため、室内にいても紫外線対策が必要になります。
肌表面(表皮)にダメージを与えます。UVAに比べ、エネルギー量が多くダメージを受けやすい特徴があります。シミの原因になりやすいです。
UVAから肌を守る力を表すのが「PA」、UVBから肌を守る力を表すのが「SPF」です。
シミを予防するには、UVAのダメージを避けることも大事ですが、UVBからのダメージを守る「SPF」の値が高いものを選ぶのがおすすめです。
屋内でも紫外線対策をする
室内にいても、ガラスやカーテンから紫外線が入り込んできます。
紫外線カット効果のあるカーテンやUVカットフィルム、UVカットガラスを使用することで、紫外線を防ぎましょう。
また、完全に紫外線を遮断することは難しいため、屋内で過ごす日も日焼け止めを塗りましょう。
スキンケアでシミ対策をする
スキンケアで肌の状態を健康に保つことは、シミができにくい環境を整えることにつながります。
一方で、スキンケアが不十分で肌が乾燥すると、シミができやすく治りにくい肌状態になってしまいます。
以下の3つのポイントを意識して継続して行いましょう。
角質を落として水分を補う
肌に汚れがなく、潤いがある状態だと、肌細胞の生まれ変わり(肌のターンオーバー)が正常に行われやすくなります。
肌のターンオーバーでは、シミのもととなるメラニン色素の排出も促進されます。
古い角質を洗顔で落として、すぐに化粧水・乳液で保湿をすることが重要です。
日常生活で手はさまざまなものに触れることで、雑菌などの汚れが付着しやすくなります。
手洗いを心がけて清潔に保つことで、その汚れが顔に付着するのを防ぎましょう。
洗顔料で顔を洗う前に、余分な皮脂やホコリを洗い流しましょう。冷たい水だと肌に刺激を与えやすく、温度の高いお湯だと肌に必要な皮脂まで洗い流しやすくなるため、35℃~38℃のぬるま湯を使いましょう。
洗顔料は、必ず洗顔ネットで泡立てて使います。
摩擦が生じると、シミのもととなるメラニン色素の生成を促してしまうため、ゴシゴシ顔を擦るのは避けましょう。洗い流す際も、肌に摩擦を与えないよう、ぬるま湯で優しく撫でるように行いましょう。
タオルの生地で摩擦を起こさないように、肌全体を包むようにして優しく拭き取りましょう。
洗顔後は、肌の皮脂量が減り、水分が蒸発するため、肌が乾燥しやすいです。5~10分以内には保湿しましょう。
美白有効成分を含む化粧品使う
美白有効成分を含む化粧品は、メラノサイトの働きを抑制してシミの発生を抑える働きがあります。
シミ対策用の化粧品を選ぶ際は、以下の3つがポイントです。
- シミを予防する「美白有効成分」が入っているか
- 乾燥を防ぐ「保湿成分」が入っているか
- 使い心地やコストの面で継続しやすいか
今回は低価格帯で、化粧水やジェルタイプの保湿剤を3つ紹介します。
メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ
高浸透のビタミンC・ビタミンC誘導体がメラニンの生成を抑えます。
ヒアロチャージ 薬用ホワイトローションM(しっとり)
抗酸化作用の強い「持続型ビタミンC」がメラニンの生成を抑え、保湿力のあるヒアルロン酸が乾燥を防ぎます。
肌ラボ 美白パーフェクトゲル
トラネキサム酸と2種のヒアルロン酸、2種のビタミンでメラニンの生成を抑えるとともに、肌にうるおいを与えます。
シミ対策におすすめの化粧水は、以下でさらに詳しく紹介しています。
【医師監修】シミ対策におすすめ美白化粧水16選!選び方のコツとケア方法保湿を徹底する
シミの対策には、保湿も欠かせません。
肌が乾燥すると、肌のターンオーバーが停滞しやすくなります。
肌のターンオーバーでは、肌細胞の生まれ変わりの過程でメラニン色素の排出も促されます。
乾燥を防ぐためには、化粧水の水分を逃がさないように乳液を使ったり、パックで水分・美容成分を浸透させるケアをしましょう。
雪肌精 乳液 エクセレント 140ml
ハトムギ・トウキ・メロスリアなどの和漢植物エキスが乾燥ダメージから肌を守るとともに、美白有効成分配合でメラニン生成を抑えます。
プレシャス ホワイト 3S 32枚
極厚シートに含まれる豊富な美容成分が肌をほぐしながら保湿します。ビタミンE、緑茶カテキン、しそ葉エキスなどがくすみやシミを取り除き、肌を明るい印象に仕上げてくれます。
インナーケアでシミ対策をする
シミ対策には、外側からのケアにあわせてインナーケアを取り入れるのが有効です。
シミは、乾燥・紫外線のダメージ以外にも、ストレス・睡眠不足・栄養バランスの偏りなどで、肌状態が悪くなることで、悪化や出現のリスクが高まります。
身体の内側から、肌に必要な栄養素を補い、生活習慣を正すことで、シミができにくい健康な肌状態を保ちましょう。
ビタミンやタンパク質を取り入れる
シミのもととなるメラニンは、体内に「活性酸素」が増えることで生成されてしまいます。
この「活性酸素」を除去するには、抗酸化作用を持つ以下の食材を積極的に摂るのが有効です。
βカロテン | ビタミンE | ビタミンC | L-システイン | リコピン | |
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該当の栄養素を 多く含む食べ物 |
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期待できる効果 | 肌の水分量を適正にしてターンオーバーを促進 | 血行をよくする作用で、ターンオーバーを促進 | コラーゲンを合成して肌のハリを保つ | メラニン抑制する作用も持つ | βカロテンの2倍/ビタミンEの1000倍の抗酸化作用 |
シミに効く食べ物について詳しくはこちら
「シミに効く食べ物」内側からシミ対策できる食事とは?【美容レシピあり】有酸素運動を取り入れる
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は、血行を良くすることで、肌の代謝を向上させます。
有酸素運動には、ストレスを軽減する効果も期待できます。
また、汗をかくことで、古い角質が適度に剝がれ落ちることも、肌の代謝向上につながります。
美容内服・外用薬でシミ対策をする
より徹底してシミ対策をしたい場合は、セルフケアに加えて、美容皮膚科で処方をもらえる医薬品が有効です。
副作用が出た場合は、使用を中止し、医師に相談するようにして下さい。
トレチノイン
トレチノインは、肌のターンオーバーを活性化させることで、メラニンを排出し、シミを改善する効果のある外用薬です。
シミが既にある方、シミが発生し始めてしまった方などが使用するのに向いています。
副作用として赤みやピリピリ感が現れることがあるので、注意しましょう。
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!ハイドロキノン
ハイドロキノンは、メラノサイトの働きを抑制し、メラニンの過剰生成を抑制する作用のある外用薬です。
シミが既にあり悪化を防止したい方や、シミの発生を予防したい方に向いています。
副作用として、肌が紫外線に敏感になりやすいため、ハイドロキノン使用時はいつも以上に紫外線対策を心がけましょう。
「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?トラネキサム酸
トラネキサム酸は、アミノ酸の一種で、メラノサイトの働きを抑制する作用があります。
ニキビ跡が色素沈着して起こるシミや肝斑などの改善効果も期待できます。
副作用として、皮膚のかゆみや頭痛が生じる場合があります。
トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?ハイチオール
ハイチオールは、「Lシステイン」というアミノ酸が主成分で、肌のターンオーバーを促進して、メラニンを排出する効果を期待できます。
副作用として、悪心や下痢、口の乾き、軽度の腹痛などが稀に起きると報告されています。
ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説
内服薬は、肌悩みのある箇所に直接アプローチするわけではなく、身体の内側から肌の状態を整える役割を担います。
約28日と言われる肌のターンオーバーの周期とともに、肌の状態は徐々に改善されていくため、継続して内服薬を服用することで効果を実感しやすくなります。
「東京美肌堂」では美容内服を続けやすいよう、オンライン診療を通じて、ご自宅まで定期便で美容内服をお届けしています。
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美容施術でシミ対策をする
美容施術でシミ対策を行うのも一つの手です。
シミが薄い場合は、効果を実感しにくいことがあるため、シミが濃くなってきた方におすすめの対策です。
ただし、施術直後はダウンタイムとして「炎症後色素沈着」と呼ばれるシミのようなものが発生する場合があります。
※施術内容によっては、個人の状態やシミの種類によって実施できないものもあります。事前に専門医に確認してみてください。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、メラニンのみに反応する特殊な光線を肌にあてて、メラニンの周りの表皮細胞にダメージを与えることで、ターンオーバーを促します。
同時にコラーゲンを生成する効果が期待でき、肌のハリやキメを整える効果も期待できます。
Qスイッチレーザー
Qスイッチレーザーは、短時間で肌に高出力のレーザー光を照射して、メラニンを破壊する治療法です。
肌の奥深く(真皮層)まで届きやすく、クリニックによっては、肝斑・ニキビ跡・あざなどのさまざまな色素沈着の改善に効果が期待できます。
ピコレーザー
ピコレーザーは、ピコ秒(※)の短時間で照射を行うことで、肌のダメージを比較的抑えたレーザー治療の一種です。
衝撃波で肌細胞に刺激を送ることで、メラニンを分解して排出を促し、シミを改善します。
※ピコとは、1兆分の1秒のことを表します。
シミを徹底的に対策するには美容皮膚科へ
今回は、シミの対策法をいくつか紹介しました。
セルフケアを続けても、あまり効果を実感できない場合は、一度美容皮膚科で相談してみるのがおすすめです。
皮膚科に行く時間がないという方は、オンライン診療サービスを活用してみて下さいね。
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都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。