ニキビにビタミンは効くの?
ニキビの改善・予防にビタミンは効果的に働くと言えます。
ビタミンと言っても、いろいろあるため、どれをどのように摂取すべきか迷いますよね。
今回は、ニキビに効果のあるビタミンとその摂取方法について解説します!
この記事でわかること
- ビタミンはニキビができにくい肌状態を整えるのに役立つ
- ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEがニキビの予防や改善に効果的
- 普段の食事やサプリメントで摂取できない方には美容内服の服用がおすすめ
目次
ニキビにビタミンが効く理由
ニキビは、皮脂が多く分泌されて、毛穴が詰まることで発生します。
皮脂は本来必要な栄養素の不足、または糖質・脂質の摂りすぎにより増加してしまいます。
さまざまな栄養素の中で、特にビタミンが不足すると、ニキビができやすい肌状態になってしまいます。
そのため、ビタミンを摂り、肌状態を健康に保つことがニキビの発生や悪化を防ぐためには重要です。
ニキビに効くビタミンの種類と摂り方
ニキビを誘発する皮脂の過剰分泌を抑えるには、ビタミンA・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンEを摂取することが有効です。
これらのビタミンは、皮脂の分泌抑制・肌のバリア機能向上・抗酸化作用などの働きがあります。
それぞれのビタミンにどのような働きや、摂り方・医薬品があるかを見ていきましょう。
ビタミンA
ビタミンAには、レチノールと呼ばれる抗酸化作用が含まれています。
抗酸化作用は、肌のハリを保ち肌が水分を保持しやすいように働くことで、肌のターンオーバーを促します。
肌のターンオーバーとは、周期的に行われる肌細胞の生まれ変わりのことで、古くなった汚れや皮脂を排出してニキビの発生を防ぎます。
1日の摂取目安量は650~900μg
成人男性の1日あたりの 摂取目安量 |
成人女性の1日あたりの 摂取目安量 |
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ビタミンA | 850〜900μg | 650〜700μg |
ビタミンAを多く含む食べ物
レバーや卵黄、ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜などにビタミンAは豊富に含まれます。
レバニラであれば、1食分で1日あたりの摂取目安量のビタミンAを摂ることができると言われています。
特にレバーは他の食品と比較しても極めてビタミンAが豊富です。
ビタミンAは油溶性ビタミンのため、これらの食品は油で炒めるなどの調理法で食べることで吸収効率が上がります。
ビタミンAを含むサプリメント
天然β(ベータ)という、カロテンをニンジンの約数100倍も含有するといわれるデュナリエラカロテンを配合。
1日1粒で手軽にビタミンAを摂取できるので、忙しい人におすすめです。
ビタミンAを成分に含む医薬品
有効成分にビタミンAを含む、医療用医薬品。
ビタミンA欠乏症や、皮膚疾患があると診断された場合に、処方される場合があります。
副作用として一時的な皮膚や嘔吐の症状が現れることがあります。
ビタミンB群
ビタミンB群には、8種類のビタミンが含まれます。
その中でもビタミンB2とビタミンB6がニキビの予防や改善に効果的に働きます。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜組織の維持や保護に必要で、不足すると皮膚のただれなどが起こりやすくなります。
ビタミンB6は皮脂の生成を整え、過剰分泌を抑える効果が期待できます。
計8種類ごとに1日の摂取目安量が異なる
ビタミンB群に属する計8種類のビタミンは、それぞれ摂取目安量が異なります。
成人男性の1日あたりの 摂取目安量 |
成人女性の1日あたりの 摂取目安量 |
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ビタミンB1 | 1.2mg~1.4mg | 0.9mg~1.1mg |
ビタミンB2 | 1.6mg | 1.2mg |
ビタミンB6 | 1.4mg | 1.1mg |
ビタミンB12 | 2.4㎍ | 2.4㎍ |
パントテン酸 | 5mg~6mg | 5mg |
葉酸 | 240㎍ | 240㎍ |
ビオチン | 50㎍ | 50㎍ |
ビタミンB群を多く含む食べ物
ビタミンB群のなかでも、特にニキビの予防・改善に効果的に働く、ビタミンB2は、肉や魚、卵などに多く含まれます。
同じく、ニキビの予防・改善に効果的に働くビタミンB6は、赤身の魚やヒレ肉、バナナやさつまいもなどに多く含まれています。
ビタミンB群は、水溶性ビタミンで一度に摂取しても尿中に排泄されてしまうため、こまめに摂る必要があります。
ビタミンB群を含むサプリメント
8種のビタミンB群が配合されているサプリメント。
1日1粒が目安です。
ビタミンB群を成分に含む医薬品
ビオチンはビタミンB群の一種に属するビタミンです。
タンパク質の代謝を促進して、肌細胞間どうしのうるおいを保つアミノ酸を効率よく吸収したり、炎症を和らげる効果を持ちます。
まれに副作用として、腹痛や食欲不振が現れる場合があります。
「ビオチン」の美肌効果や白髪への影響を解説!効果的な飲み方でつるつるの肌に
ピドキサールの主成分は、ピリドキサール(ビタミンB6)です。
肌のターンオーバーを正常化させて、皮脂の排出を促すとともに、皮脂分泌を抑える作用があります。
副作用として、まれに、発疹・悪心・食欲不振などの症状が現れることがあります。
「ピドキサール」はニキビを治すビタミン剤!美容効果や副作用まで徹底解説ビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を除去して肌の炎症を抑えます。
コラーゲンの合成を活発化させて肌のうるおいを保ったり、肌のターンオーバーを正常化させて、肌の健康状態を保つよう働きます。
1日の摂取目安量は100mg
成人1日あたりの 摂取目安量 |
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ビタミンC | 100mg |
ただし、1日の摂取目安量である100mgはあくまで健康機能を維持するのに必要な量で、美容効果をより実感するには1,000mg以上が必要と言われています。
ビタミンCは摂りすぎると、一過性の嘔吐や下痢を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。
ビタミンCを多く含む食べ物
ビタミンCを多く含む食材は、柑橘類・キウイ、トマト・ブロッコリー・パプリカなどの緑黄色野菜です。
食べ物のビタミンCは、ゆでると食べ物からゆで汁に溶け出してしまうため、スープや鍋にして汁ごと食べられる料理や、サラダにすると、効率的に吸収しやすくなります。
ビタミンCを含むサプリメント
失いやすいビタミンCを1日1000mg補える栄養機能食品(サプリメント)です。
ビタミンCと、ビタミンCの働きを助けるビタミンB2が配合されています。
朝と夜など、2回に分けてとるようにしましょう。
ビタミンCのサプリに関する詳しい記事はこちら
ビタミンCの美肌効果を解説!1日の摂取量やサプリなどの摂取法も紹介ビタミンCを成分に含む医薬品
ビタミンCの他にもビタミンCの働きを補助するビタミンB5が含まれています。
抗酸化作用やメラニンの生成を抑制する効果を期待することができます。
副作用として、まれに消化器が不調になることがあります。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用や血行促進作用があり、肌のターンオーバーを促進します。
これにより、ニキビのもととなる毛穴の詰まりを予防する効果を期待できます。
女性ホルモンとのバランスを調節することで、皮脂の過剰分泌を抑える働きにも期待できます。
1日の摂取目安量は5~7mg
成人男性1日あたりの 摂取目安量 |
成人女性1日あたりの 摂取目安量 |
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ビタミンE | 6.0〜7.0mg | 5.0〜6.5mg |
摂取の上限量は、18歳以上で、1日650~900mgと言われています。
ビタミンEを多く含む食べ物
ビタミンEを多く含む食べ物には、カボチャ・アボカド・オリーブオイル・ナッツ類などが挙げられます。
ビタミンEは油溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取することで吸収効率が良くなります。
ビタミンEを含むサプリメント
サプリメントへの1粒あたりのビタミンEの上限の含有量である150mgに対して、140mgを含んでいるサプリメント。
1日1粒が目安です。
ビタミンEを成分に含む医薬品
「トコフェロール酢酸エステル」というビタミンEが主成分です。
血流を改善して皮膚の新陳代謝を高めることで、肌のターンオーバーを正常化します。
また、ホルモンバランスを整える作用も持ちます。
副作用として、まれに、便秘・胃部不快感・下痢・発疹などの症状が現れることがあります。
「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?これまで紹介した医療用医薬品は、医師による処方が必要になります。
服用を検討している方や、希望する方は、美容皮膚科を受診しましょう。
東京美肌堂では、オンライン診療で、医師の診断のもと薬の処方がついた場合は、ご自宅までお薬をお届けします。
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ビタミンを摂ってもニキビが治らない場合の対処法
生活習慣の乱れや肌の乾燥など、さまざまな要因で皮脂が増加することで、ニキビは発生しやすくなります。
ビタミンを摂ってもニキビがなかなか治らない場合は、他にもニキビを引き起こしている要因があると考えられます。
生活習慣を見直しつつ、なかなか治らないニキビは早めに皮膚科または、美容皮膚科で治療していきましょう。
生活習慣を見直す
睡眠不足・運動不足や、ストレスの蓄積によってホルモンバランスが乱れると、皮脂分泌を増やす原因となります。
また、特に生理前や生理中は、ホルモンバランスが崩れやすくニキビができやすい時期となります。
ストレスは定期的に発散すること、十分な睡眠をとることなどを心がけることが大切です。
生活習慣に関する記事はこちらから
「美肌のための生活習慣」今すぐ実践できる6つの秘訣をチェック!皮膚科を受診する
ニキビがなかなか治らない場合は皮膚科を受診しましょう。
悪化を防ぐためにも、早めに皮膚科を受診することはおすすめです。
皮膚科では、症状に対して医師が必要と判断した場合に、ニキビ治療に有効な成分を多く含む治療薬を処方してくれます。
さらに、美容皮膚科では、ニキビの治療以外にも、予防目的でも処方を受けられる場合があります。
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藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。