肌のボコボコって治せるの?
結論、肌のボコボコはセルフケアだけで治すことは難しく、セルフケア+美容医療の力に頼る必要があります。
この記事では、肌がボコボコになる原因・セルフケア・皮膚科での治療法について徹底解説します。
この記事でわかること
- 肌がボコボコして見える原因はひとつではない
- 急に肌がボコボコになったら、病気の可能性もある
- 肌のボコボコはセルフケアで治せるものと治せないものがある
目次
肌がボコボコになる原因
肌がボコボコになる原因は様々です。
まずは、それぞれ肌がボコボコになる原因について詳しく解説していきます。
ニキビ・炎症ニキビの跡
肌がボコボコになる原因の1つにニキビや炎症ニキビの跡があります。
ニキビは悪化すると、皮膚の奥深くまで炎症が広がり、真皮層が損傷を受けます。
そして、真皮層の傷が適切に修復されないと、クレーター状のニキビ跡になり、肌がボコボコして見えてしまうのです。
クレーター状のニキビ跡には肌の損傷の程度によって3種類に分けられています。
▼詳しくはこちらをご覧ください。
クレーター肌からの再生!ニキビ跡の原因や適切な治療法を解説これらのニキビ跡は、肌の奥深くにある真皮層まで影響を及ぼしているので、時間が経っても自然に改善することはありません。
皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌も肌がボコボコして見える原因の一つだと考えられます。
通常皮脂は、肌を保護する大切な役割を果たしています。
しかし、皮脂の分泌が活発になると、毛穴からの皮脂の排出が追いつかず、毛穴を押し広げるため、毛穴が開いてしまいます。
毛穴が開いていると、肌がボコボコしているように見えてしまうのです。
老化による肌の弾力低下
老化による肌の弾力の低下も肌がボコボコしているように見える原因の一つです。
加齢とともに肌の弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸が減少していきます。
肌に弾力が失われると、重力に逆らえなくなり肌がたるみ、毛穴が引き延ばされてしまいます。
その結果、皮膚の凸凹が目立ち、全体的に肌がボコボコしているように見えるのです。
ターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーの乱れも肌がボコボコして見える原因の一つである可能性が高いです。
肌のターンオーバーとは、肌の一番奥の層で新しい皮膚細胞が生まれて肌表面に出てくる肌細胞の生まれ変わりの仕組みのことです。
通常は約28周期ですが、ストレス、睡眠不足、飲酒、喫煙、栄養不足といった生活習慣の乱れによって肌のターンオーバーは乱れてしまいます。
ターンオーバーが遅れると古い角質が肌に残り続け、ボコボコした状態になります。
逆に早まりすぎても、細胞が未熟なまま排出されるため、薄くてボロボロの肌になり、くぼみもできやすくなってしまうのです。
バリア機能の低下
肌がボコボコして見える原因の一つとしてバリア機能の低下が考えられます。
バリア機能とは、肌本来が持つ、外部の刺激から肌を守る役割のことをいいます。
バリア機能は、加齢や紫外線ダメージ、乾燥などが原因で低下してしまいます。
バリア機能が低下すると、肌が受けるダメージが大きくなり肌のターンオーバーの乱れに繋がります。
結果、古い角が排出されにくくなり、肌がボコボコしたように感じるのです。
急な肌のボコボコは病気の可能性も
通常、肌がボコボコになるまでには、ある程度の過程があります。
しかし、急肌のボコボコが目立つようになった場合は以下のような皮膚疾患である可能性もあるので、注意が必要です。
肥満細胞性痒疹 | かゆみを伴うジュクジュクした赤いボコボコができる病気。アレルギー反応が原因。 |
尋常性座瘡 | お尻周辺にボコボコができる難治性の尿素線維腫関連疾患。 |
伝染性軟属腫 | 性行為で移る細菌感染症で、股や陰部にボコボコしたイボができる。 |
自己判断は危険なので、急にボコボコができて改善されない場合は、皮膚科を受診しましょう。
ボコボコな肌の治療法【美容医療】
肌のボコボコは、肌の奥深くがダメージを受けているので、セルフケアだけで治すことは難しい症状です。
そのため、美容医療の力を借りて、肌のボコボコを改善しましょう。
「施術」で肌のくぼみを改善する
肌がボコボコしてクレーターになった肌は、真皮層までダメージが及んでいます。
真皮層のターンオーバーの周期は、一般的に3年~5年なので、肌の回復力だけでは肌のボコボコを改善することはできません。
「CO2フラクショナルレーザー」や「ピコフラクショナルレーザー」のようなレーザー治療では、肌にレーザーで細かい傷をつけることで肌のターンオーバーを早めます。
1回のレーザー治療で皮膚の10%~15%が生まれ変わると言われており、肌のボコボコの改善が期待できます。
ダーマペンは、無数の極細針で肌に穴を開ける治療法です。
レーザーと同様、わざと肌に細かい傷をつけることで肌のターンオーバーを促進させます。
ダウンタイムは、ダーマペンに使われる針の長さによって異なりますが、クレーター治療に使われる1.5mm以上の針だと4日から7日は赤みがでるといわれています。
また、ダーマペンは「アムニオジェニックス」や「エクソソーム」といった薬剤と組み合わせることで高い効果を発揮することができます。
ポテンツァは、肌に無数の針を刺しながら、高周波RFを照射する治療法です。
高周波RFを照射することで真皮層に刺激が加わコラーゲンの生成を促すことができます。
肌に針を刺して薬剤を注入する点はダーマペンと同じですが、ダウンタイムが短いのが特徴です。
理由は以下の通りです。
- 肌を吸引しながら針を刺すことで、肌への負担を緩和することができるから。
- 照射に使われている高周波RFには止血効果があるから。
ポテンツァは肌のボコボコ具合によって、施術に使われるチップが異なります。ますは医師に相談してみましょう。
ピーリングは、古い角質を除去し、肌の新陳代謝を高める施術のことです。
薬剤で角質を取り除く「ケミカルピーリング」が主流で、薬剤には「AHA(フルーツ酸)」、「乳酸」、「グリコール酸」などが使われています。
角栓のつまりが原因で発生した開き毛穴など軽度の肌のボコボコの改善に効果的です。
「内服薬」で肌のターンオーバーを正常化する
「シナール」はアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)を主成分とした内服薬です。
コラーゲンの生成を促進し肌の弾力を保つほか、抗酸化作用で肌の老化を防ぎ、開き毛穴による肌のボコボコを改善してくれます。
▼「シナール」についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介「ハイチオール」は、L-システインというアミノ酸を主成分とする医薬品で、肌のターンオーバーを促進させます。
肌のターンオーバーを促進させることで、毛穴詰まりを解消し、肌のボコボコを改善する効果があります。
▼「ハイチオール」についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説肌のボコボコを治すには、普段足りていない栄養素をビタミン剤で補うと良いでしょう。
皮膚科で処方されるビタミン剤には「シナール」の他に、以下のようなものがあります。
ユベラ | 血行を促進させて、肌のターンオーバーを促す |
ビオチン | タンパク質の代謝を促し、肌をつるつるにする |
ピドキサール (ピリドキサール) |
皮脂の分泌を抑え、毛穴詰まりを改善する |
▼「ビタミン剤」についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
おすすめのビタミン剤を効果別に紹介!いつ飲むのがベスト?飲みすぎリスクも解説「外用薬」で肌の炎症を防ぐ
「アダパレン」には、角質剥離作用があり、毛穴のつまりを解消する効果があります。
そのため、詰まり毛穴や開き毛穴による肌のボコボコを改善することができます。
▼「アダパレン」についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
アダパレンの「ニキビ治療の効果と副作用」を解説!正しい使い方と注意点をチェック「ヒルドイド」は高い保湿効果を持ち、乾燥による肌のバリア機能低下を防ぎます。
また、血行促進作用があるため、肌のターンオーバーを促し肌のボコボコを改善する効果が期待できます。
▼「ヒルドイド」についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【医師監修】ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の美容効果と正しい使い方を解説!ボコボコな肌の予防法【ホームケア】
肌がボコボコにならないためには、日々の適切なスキンケアと生活習慣を整えることが大切です。
つるつるな肌になるために、今日から以下のことに気を付けてみてくださいね。
適切なスキンケアを心がける
肌のボコボコを改善させるためには、日々のスキンケアが重要になります。
毛穴に詰まった古い角質や皮脂を取り除くことは大切ですが、毛穴パックやピーリングのやりすぎは逆に肌をく傷つけてしまいます。
毎日のクレンジングでやさしく皮脂の汚れを落とすようにしましょう。
ボコボコしている肌には、ボコボコの悪化を防ぐため、刺激の少ない洗顔料を選びましょう。
アルカリ性や界面活性剤の強い製品は避け、低刺激で保湿力のある洗顔料を使うのがおすすめです。
洗顔は朝・夜の1日2回、摩擦をかけないように指の腹で優しく洗うようにしてくださいね。
洗顔後の保湿は肌の水分量を増やすためにとても重要です。
スキンケアの際は、化粧水だけで済ませるのではなく、保湿美容液や乳液などもセットで使用するようにしましょう。
乳液には、肌内部に浸透した化粧水や美容液の成分が逃げないようにフタをする効果があります。
生活習慣を整える
生活習慣を整えることも、肌のボコボコを改善するために重要になります。
つるつるな肌を手に入れるためにまずは、栄養バランスの良い食事をすることを心がけましょう。
特に、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどを積極的に摂り、脂っこい食事は避けましょう。
栄養素 | 効果 | 豊富な食材 |
---|---|---|
ビタミンB群 | 肌のターンオーバー促進 過剰な皮脂分泌を抑制 |
ささみ・バナナ |
ビタミンC | 過剰な皮脂分泌を抑制 毛穴の引き締め効果 シワ・たるみの防止 |
柑橘類・ブロッコリー |
ビタミンE | 抗酸化作用 血行の促進 |
ナッツ類・アボカド |
十分な睡眠も、つるつるな肌を手にいれるために必要です。
肌のターンオーバーは、睡眠中に促進されます。
日中に受けた乾燥や紫外線のダメージが、睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きによって修復されるのです。
そのため、良質な睡眠を確保するようにしましょう。
紫外線対策を行うことも、肌のボコボコを改善させるには重要であると考えられます。
紫外線は、肌のバリア機能を低下させたり、肌をたるませる原因になります。
そのため、少しの外出の際でも日焼け止めを塗ったり、日傘をさしたりするなど、紫外線対策を行いましょう。
運動することで、直接的に肌のボコボコが改善できるわけではありませんが、運動すると「睡眠の質の向上」「生活習慣改善」「ストレス解消」「血行促進」などの効果があります。
これらは、肌の健康に良い影響を与えます。
いつもよりも速足で歩いたり、階段を使ったりするなど、日々の生活の中に運動を取り入れてみましょう。
肌のボコボコをメイクで目立たなくする方法
肌のボコボコをメイクでうまく隠せないと感じている方は多いのではないでしょうか。
メイクで肌のボコボコを隠すためにコツを紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。
ベースメイクはスポンジで叩き込む
下地やファンデーションをすべらせるように塗ると凸凹した肌の凸にだけファンデーションがついてしまい、逆にボコボコが目立ってしまっている可能性があります。
そのため、ベースメイクはスポンジで優しく叩き込むように塗りましょう。
また、凹の部分にも入り込むように、シリコン系の下地や、リキッドタイプのファンデーションがおすすめです。
パール系のハイライトを使う
肌の凹凸が気になるところに、パール系のハイライトを使うことで、凹みによって生まれる影を目立ちにくくすることができます。
ラメ系のハイライトは、粒が大きすぎてかえって凹凸を目立たせてしまう可能性もあるので、使用の際は注意が必要です。
肌のボコボコを治したい方は皮膚科を受診しよう
肌のボコボコは、種類によってセルフケアでは改善できない可能性もあります。
確実に肌をきれいにしたいけど、自分に施術が必要なのかわからないという方や、自分にあった施術がわからないという方はオンライン診療を活用してみるのもおすすめです。
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都丸真依子 医師
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