肝斑が気になるけれど、どんな治療法があるのかよく分からない…。
飲み薬で改善できるの…?
肝斑は30~40代の女性によく見られる色素沈着で、頬骨の上に左右対称に現れる茶色いシミが特徴です。
この肝斑の改善には、内服薬が効果的です。
内服薬は、肌の奥深くから色素沈着の原因にアプローチするため、体の内側から根本的な改善を目指せるのが大きな特徴です。
本記事では、肝斑に効く内服薬のメカニズムから、病院で処方される医薬品、市販で買える商品まで、飲み薬による肝斑治療について解説します。
この記事でわかること
- 肝斑治療に使われる内服薬は体の内側からアプローチするため、肝斑の根本的な改善を目指せる
- 肝斑治療における内服薬は皮膚科や美容皮膚科、オンライン皮膚科で処方してもらえる
- 肝斑治療で処方される内服薬には注意すべき副作用がある
目次
内服薬は肝斑の改善に効果的

内服薬は、体の内側からメラニン生成を直接抑制できるため、肝斑の根本的な改善に効果的です。
レーザー治療などの外側からのアプローチとは異なり、血液を通じて肌の奥深くまで有効成分が届くのが最大の特徴です。

肝斑は、メラノサイトがメラニンを過剰に作り出すことで発生します。
女性ホルモンや紫外線などの影響で、メラノサイトが活性化してしまうのが主な原因です。
内服薬は、このメラニン生成の過程に直接働きかけることができます。
体の内側から有効成分が血液に溶け込み、肌の奥深くにある色素細胞まで届くため、根本的なアプローチが可能なのです。
外側からのケアだけでは届かない部分まで改善できるのが、内服薬治療の大きなメリットです。
皮膚科で処方される肝斑の内服薬

皮膚科では、トラネキサム酸、シナール、ハイチオール、ユベラの4種類の内服薬を組み合わせて肝斑治療を行います。
それぞれ異なる作用でメラニンの生成を抑制し、肝斑の改善をサポートします。
| トラネキサム酸 | シナール | ハイチオール | ユベラ | |
|---|---|---|---|---|
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| 効果 | メラニン色素の生成を抑制する | メラニン色素の生成を抑制する | 肌の新陳代謝を促進する | 血行促進作用で色素の排出を促進する |
トラネキサム酸

- 人工的に作られたアミノ酸の一種
- 抗プラスミン作用により、様々な効果が期待できる
- 美容効果以外にものどの口内の腫れを抑える効果がある
- メラニン色素の生成を抑制することで、肝斑を改善する
- 肌の炎症を鎮めることで、肝斑の悪化を防ぐ
- 既存のメラニン色素を分解することで、肝斑を薄くする
- 1~3錠を複数回に分けて飲む
- 食後・就寝前に飲む
- 水またはぬるま湯で飲む
- 皮膚のかゆみ
- 頭痛・吐き気・食欲不振
- 以上の症状がまれに発生する可能性がある
トラネキサム酸は、メラニン色素を生成する細胞(メラノサイト)の活性化を阻害します。
これにより肝斑の根本原因であるメラニン色素の過剰な生成が効果的に抑制され、改善効果が期待できます。
ただし、血栓症のリスクがあるため注意が必要です。詳しくは副作用・リスクをご確認ください。
トラネキサム酸の効果や服用方法について詳しく知りたい方はこちらをクリック!
シナール

- 主成分であるアスコルビン酸(ビタミンC)にパントテン酸(ビタミンB5)を配合した内服薬
- 処方薬(錠剤・顆粒タイプ)と市販薬(錠剤・顆粒・チュアブルタイプ)どちらも存在する
- メラニン色素の形成を抑制し、還元を促進する働きがある
- メラノサイトの活性化を阻害することで、メラニン色素の生成を抑制する
- 既存のメラニン色素を還元することで、肝斑を薄くする
- コラーゲン生成を促進することで、肌の透明感を向上させる
- ハイチオール40錠の場合は1回2錠服用する
- ハイチオール80錠の場合は1回1錠服用する
- 1日2~3回服用する
- 吐き気や下痢
- 口の渇きや軽度の腹痛
- 以上の症状がまれに発生する可能性がある
ハイチオールは、L-システインという成分が入った薬で、体の代謝を助けて肌のターンオーバーを整える働きがあります。
シミ・そばかすの原因となるメラニンの排出をサポートし、透明感のある肌づくりに役立ちます。
ハイチオールの効果や服用方法についてさらに詳しく知りたい方はこちらをクリック!
ハイチオール

- 主成分はL-システインというアミノ酸
- L-システインは、肌のハリやコシを生み出し美肌を作り出すことに役立つ
- 肌悩みの改善だけではなく、疲労回復にも効果がある
- 肌の新陳代謝を活性化することで、メラニン色素の排出を促進する
- 肝臓の解毒機能を高めることで、体内から美白をサポートする
- ハイチオール40錠の場合は1回2錠服用する
- ハイチオール80錠の場合は1回1錠服用する
- 1日2~3回服用する
- 吐き気や下痢
- 口の渇きや軽度の腹痛
- 以上の症状がまれに発生する可能性がある
ハイチオールは、L-システインという成分が入った薬で、体の代謝を助けて肌のターンオーバーを整える働きがあります。
シミ・そばかすの原因となるメラニンの排出をサポートし、透明感のある肌づくりに役立ちます。
ハイチオールの効果や服用方法についてさらに詳しく知りたい方はこちらをクリック!
ユベラ

- ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を主成分とする薬
- 抗酸化作用があり、血行促進や肌のターンオーバーを助ける
- ニキビ跡の赤みや色素沈着の改善に使われる
- 血行を促進することで肌の新陳代謝を高め、メラニン色素の排出を助ける
- 活性酸素を除去することで、メラノサイトの活性化を防ぎ、メラニン色素の生成を抑制する
- 他の美白成分を安定化することで、総合的な美白効果を高める
- 1日2~3回食後に服用する
- 1回1~2錠を摂取する
- 水またはぬるま湯で飲む
- 発疹
- 便秘・胃部不快感・下痢
- 以上の症状がまれに発生する可能性がある
ユベラは、ビタミンEが入ったお薬で、血行をよくして肌のくすみや乾燥をやわらげる働きがあります。
体の中から肌の調子を整え、ハリやツヤのある美しい肌づくりをサポートします。
ユベラの効果について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください
肝斑治療の内服薬は、2か月を目安に継続して服用することが推奨されています。
ただし、個人差があるので、数ヶ月から1年程度かかる場合もあります。
効果の現れ方には個人差があり、肌の状態や肝斑の程度によって期間が変わります。
医師と相談しながら、最適な服用期間を決めていくことが大切です。
肝斑治療の内服薬は、美容目的の治療として扱われるため、保険適用外となります。
▼肝斑治療の保険適用について詳しくはこちら
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市販で買える肝斑の飲み薬

ドラッグストアでも肝斑に効果的な内服薬を購入でき、手軽に治療を始められます。
処方薬と比べて有効成分の配合量は少なめですが、医師の診察なしで購入できるのがメリットです。
以下で、市販で買える肝斑の飲み薬を紹介します。
トランシーノEX
- 効果のある症状|肝斑
- 薬の形状|錠剤
- 服用方法|1回2錠・1日2回(食後)
- 副作用|胃部不快感・発疹・痒み・動悸・めまい
- 注意点|妊娠・授乳中の方は医師又は薬剤師に要相談
- トラネキサム酸(750mg)
- L-システイン(240mg)
- アスコルビン酸(300mg)
「トランシーノEX」は、トラネキサム酸を配合した医薬品で、メラニン色素の生成を抑制し、肝斑を改善します。
トラネキサム酸以外にもL-システインやアスコルビン酸も配合されているため、高い効果が期待できます。
トランシーノホワイトCクリア
- 効果のある症状|しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着
- 薬の形状|錠剤
- 服用方法|1回2錠・1日2回(食後)
- 副作用|胃部不快感・発疹・痒み
- アスコルビン酸(1000mg)
- L-システイン(240mg)
「トランシーノホワイトCクリア」は、アスコルビン酸(ビタミンC)やL-システインを含有する市販薬です。
アスコルビン酸が既存のメラニン色素を無色化し、L-システインがメラニン色素の生成を抑制することで、肝斑を緩和します。
シナールEX pro チュアブル錠
- 効果のある症状|しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着
- 薬の形状|錠剤
- 服用方法|1回2~4錠・1日3回(食後)
- 副作用|胃部不快感
- アスコルビン酸(2000mg)
- パントテン酸カルシウム(30mg)
「シナールEX pro チュアブル錠」は、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムなど成分を配合した市販薬です。
ビタミンCがメラニン色素を還元し、パントテン酸カルシウムがそのビタミンCの働きをサポートしながら皮膚を健康な状態に保つことで、肝斑を緩和します。
肝斑の内服薬の副作用・リスク

肝斑の内服薬は効果が期待できる一方、副作用のリスクもあるため、用法用量を守って使用することが大切です。
特に「トラネキサム酸」には、血栓症のリスクがあります。
血栓関連の持病がある方や低用量ピルを服用中の方は、使用前に必ず医師への相談が必要です。
まれに吐き気や発疹、めまいなどの症状が現れることもあり、異常を感じた際は速やかに専門医の診察を受けましょう。
肝斑の治療に効果的な内服薬セット

肝斑の内服薬は、皮膚科や美容皮膚科で、複数の医薬品(セット)で処方を受ける場合もあります。
クリニックによって、取り扱いのある内服薬やセット内容は異なります。
今回は、東京美肌堂のセット内容や料金について一例を紹介します。
美容内服入門セット|2,850円(税込3,135円)~3,800円(税込4,180円)
| 薬剤名 | シナール配合錠 | ハイチオール錠 |
|---|---|---|
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| 効果 | メラニン色素の生成を抑制 既存のメラニン色素を還元 |
肌の新陳代謝を促進 |
体の内側から肝斑にアプローチし、肌本来の透明感を取り戻すための基本セットです。
メラニンの生成を抑え、肌の代謝を促すことで、気になるシミを緩和し、明るく澄んだ肌づくりを支えます。
とことん美肌対策基本セット|6,600円(税込7,261円)~8,800円(税込9,680円)
| 薬剤名 | トラネキサム酸錠500mg | シナール配合錠 | ハイチオール錠 | ユベラ錠50mg |
|---|---|---|---|---|
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| 効果 | メラニン色素の生成を抑制 | メラニン色素の生成を抑制 既存のメラニン色素を還元 |
肌の新陳代謝を促進 | 肌の新陳代謝を促進 |
メラニンの生成を抑制し、肝斑に対して多角的にアプローチする美白基本セットです。
複数の有効成分が肌の酸化を防ぎ、ハリ・弾力を保ちながら美白をサポートします。
肌の新陳代謝を整え、より透明感のある肌へと導きます。
肝斑治療の内服薬が欲しい方は東京美肌堂へ

肝斑治療の内服薬を処方してもらうためには、皮膚科や美容皮膚科の受診が必要です。
内服薬での肝斑治療では、体の内側からメラニン生成を直接抑制できるため、肝斑の根本的な改善に効果的です。
ただし、内服薬の効果の現れ方には個人差があり、肌の状態や肝斑の程度によって期間が変わります。
肝斑の改善のために内服薬を服用する場合は、医師と相談しながら、最適な服用期間を決めていくことが大切です。
東京美肌堂では専門の医師が診察を行い、ご自身の肌悩みや体質に合った薬を処方するため安心して美容内服薬を服用することができます。
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東京山手クリニック
藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。
