脂性肌はニキビができやすい肌質なので、日頃のスキンケアや生活習慣に気をつけないと様々な肌トラブルが発生してしまいます。
ニキビの対策やニキビに効く薬は複数あり、原因に合わせた対策を取り入れないと効果があまりなかったなんてことも少なくありません。
「テカリやベタつきのほかに、今度はニキビまでできてしまった…」そんな悩みをお持ちではありませんか?
そこで今回は脂性肌にできたニキビの原因と対策を詳しく解説していきます。
この記事を読んで自分の肌に合った対策を知り、脂性肌にできたニキビを完治させましょう。
目次
脂性肌とは
脂性肌とは皮脂も水分量も多い状態の肌質のことを指します。まずは、自分の肌質を確認し脂性肌の特徴を理解しましょう。
皮脂が過剰に分泌される肌
脂性肌とは、皮脂が過剰に分泌される肌のことで肌のテカりやベタつきが出やすい肌質を指します。皮脂は肌の表面を守るための保護膜として作用しますが、過剰に分泌されると肌のバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすい状態になります。
脂性肌の特徴は、肌が厚めでくすんでいることが挙げられます。また、皮膚表面の油分と水分の量が多く、キメが粗いため、肌に触れるとベタベタとした感じがあります。洗顔後もすぐに皮脂がにじんでテカってしまうことが多いです。
具体的な症状としては、おでこや鼻の頭のテカリが目立ったり、指で触れるとたくさん皮脂が付いたりします。
また、暑い時期には化粧が崩れやすく小鼻回りなどに毛穴が目立つことも脂性肌の特徴です。
肌トラブルが多い肌
脂性肌に肌トラブルが多いと言われる理由は、皮脂の過剰分泌が原因で毛穴が詰まりやすく、菌が繁殖しやすい環境になるためニキビや吹き出物ができやすくなるからです。特にTゾーンはオイリーになりやすく、メイク崩れや黒ずみ、毛穴の目立ちなどの悩みが多くなります。
遺伝やホルモンバランスの乱れ、ストレスや不規則な生活習慣が脂性肌の原因となり、夏場など湿度の高い環境で悪化することがあります。
脂性肌の人はテカリやベタつきが気になりがちですが、洗顔しすぎたりアルコール入りの化粧水を使ったりすることで肌が乾燥し逆効果となってしまいます。肌が乾燥することで余分な皮脂の分泌を促してしまいます。適切なスキンケアを行い、皮脂のバランスを整えることが大切です。
脂性肌の原因
脂性肌の原因はストレス、油分や糖分の過剰摂取、生活習慣の乱れ、肌の乾燥などが原因と言われています。それぞれの原因がどのように作用して脂性肌につながるか理解することでニキビの原因である脂性肌の解消にもつながります。
過度なストレス
脂性肌の原因の1つとして過度なストレスが挙げられます。
ストレスが皮脂の分泌に影響を与える理由は、ストレスを感じると交感神経が過剰に働き、コルチゾールというホルモンや男性ホルモンの分泌が促進されるからです。ホルモンバランスが崩れた結果、皮脂の分泌が盛んになり脂性肌になります。
さらに、ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。肌のターンオーバーが乱れると、古くなって剥がれるはずの角層が表皮に留まり、皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。その結果、脂性肌になるリスクが高まります。
ストレスを適切にコントロールし、自律神経のバランスを整えることで、肌の状態を改善できます。そのためにはリラックスできる環境や趣味を見つけ、ストレスを軽減することが大切です。
ニキビとストレスの関係についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
ストレス性ニキビの治し方を解説!顔の場所別にみる原因とその特徴油分・糖分の過剰摂取
脂性肌の原因の1つに油分・糖分の過剰摂取が挙げられます。脂質の多い食品を摂取することで、体内で中性脂肪に代わり皮脂の原料となります。その結果、皮脂の分泌が過剰になり脂性肌になりやすくなります。
また、糖分の過剰摂取も脂性肌の原因となります。
糖分をたくさん摂取すると、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌量が増大します。インスリンが過剰に分泌されると、男性ホルモンの分泌が促進され、皮脂分泌が活発になります。
脂性肌やニキビを改善するためには、バランスのよい食事を心がけ油分や糖分の摂取を控えることが重要です。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも脂性肌の原因の1つになります。
昼夜逆転の生活や睡眠不足、運動不足、食生活の乱れなどの不規則な生活はホルモンバランスが乱れる原因となります。ホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーも乱れてしまい、肌のバリア機能が低下してしまいます。その結果皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすくなりニキビが発生します。
十分な睡眠時間の確保や生活リズムの調整、バランスの良い食生活など、規則正しい生活を心がけることがニキビの予防に大切です。適度な運動も血行を改善し、新陳代謝を促進する効果があるため、肌トラブルの改善に役立ちます。
肌の乾燥
肌の乾燥は脂性肌につながる可能性があります。
肌の水分が不足すると肌のバリア機能が低下してしまいます。その結果、外部の刺激に弱くなりニキビができやすくなります。
脂性肌の方は、テカリやベタつきが気になるため油分を避けがちですが、化粧水だけでスキンケアを済ませるのは避けましょう。肌の水分が不足し、皮脂が過剰に分泌されることで肌が乾燥してベタつく原因となります。スキンケアの最後には、乳液やクリームで水分を逃さないように蓋をすることが大切です。
また、水分補給やUVケアも乾燥対策に欠かせません。こまめに水分を摂取し内側から水分を補給しましょう。
さらに、紫外線も肌のバリア機能の低下を引き起こす原因になるため、日常的にUVケアを行うことが重要です。
肌の乾燥が脂性肌の原因になることを理解し、適切な保湿ケアと生活習慣を心がけることでニキビを改善しましょう。
脂性肌にニキビができやすい原因
脂性肌にニキビができやすい原因は、皮脂の過剰な分泌、雑な洗顔、空気中の汚れの付着などが挙げられます。
これらは肌の水分と油分が多いという特徴を持つ脂性肌に発生しやすいニキビの原因です。
自分がどの原因に当てはまるか考えながら読んでみてくださいね。
過剰な皮脂分泌
脂性肌の人は、皮脂の分泌が他の肌質に比べて多いため、毛穴に皮脂が詰まりやすくニキビができやすい傾向があります。
脂性肌の場合、皮脂と角質、ほこりなどが混じり合い、毛穴に詰まりやすくなっています。皮脂が毛穴に詰まると、皮脂を栄養源にしているアクネ菌などのニキビ菌が繁殖し始めます。ニキビ菌が繁殖すると、毛穴が炎症を起こしやすくなり、ニキビが発生しやすくなります。
乾燥を防ぐために洗顔は適度な回数と力加減で行い、皮脂を過剰に取りすぎないように注意しましょう。また、化粧水などの基礎化粧品は脂性肌に合った軽いテクスチャーのものを選ぶことが大切です。
雑な洗顔
脂性肌の人にニキビができやすい理由の1つに雑な洗顔が挙げられます。皮脂やベタつきが気になると、つい力を入れてゴシゴシこすったり、1日に何回も洗顔したりしてしまいがちですが、これが逆にニキビを誘発する原因となります。
肌表面の皮脂を取りすぎることで、肌のバリア機能が弱まり外部刺激や細菌に対して肌が無防備になってしまいます。そのため、肌は皮脂を分泌してバリア機能を補おうとしますが、これがニキビができやすい状態を作り出してしますのです。
後ほど紹介する適切な洗顔方法を実践することでこの悪循環を防ぐことができます。洗顔料を泡立てて、手のひらで優しく肌にのせ、円を描くように洗うことが大切です。
洗顔についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【思春期やメンズの方も】1日でも早く治すニキビ洗顔とは?空気中の汚れの付着
脂性肌の方はニキビができやすいとされていますが、その理由の1つに空気中の汚れの付着が挙げられます。脂性肌は皮脂の分泌が多く、肌表面が常にベタついている状態です。このベタつきが空気中の汚れや細菌を引き寄せ、肌に付着しやすくなります。
また、空気中の汚れが肌に密着することで、肌のバリア機能が低下しニキビができやすくなります。
例えば、大気中に含まれるPM2.5や黄砂などの微粒子が肌に付着すると、ニキビを引き起こすことがあります。脂性肌の方は、こうした微粒子が皮脂と混ざり合い肌に付着しやすくなるため、ニキビができやすくなります。
空気中の汚れの付着を防ぐためにはこまめな洗顔や保湿ケアを行い、肌表面を清潔に保つことが大切です。また、外出後はすぐにメイクを落とし、肌に付着した汚れをしっかりと洗い流すことがニキビ予防に効果的です。
脂性肌の人の基礎化粧品の選び方
脂性肌の人がニキビケアをする際は基礎化粧品の選び方に気をつけましょう。
含まれている成分によってはニキビを悪化させる原因になるものもあるので、慎重に選ぶ必要があります。
「洗顔料」はサリチル酸やAHAが含まれるものを選ぶ
脂性肌の人が基礎化粧品を選ぶ際に、洗顔料はサリチル酸やAHAが含まれるものを選ぶことがおすすめです。これは、サリチル酸やAHAには角質のつまりを解除する効果があり、オイリー肌の予防になるからです。
サリチル酸は肌表面の角質をやわらかくする作用があり、美容皮膚科におけるケミカルピーリングにも使われています。一方、AHAは柑橘類などに含まれる天然由来の成分で肌への刺激が少ないのが特徴です。
「ラロッシュポゼエファクラフォーミングクレンザー」はサリチル酸が配合されており、角質を柔らかくする効果があります。その結果、毛穴詰まりの原因となる皮脂汚れや古い角質を落とし、毛穴詰まりを予防します。
さらに、保湿成分のグリセリンが配合されているため洗顔後も肌の乾燥を防いでくれます。
ビフェスタの「泡洗顔 コントロールケア」はグリチルリチン酸ジカリウムという有効成分が含まれており、ニキビの炎症を抑える効果があります。また、イソプロピルメチルフェノールという有効成分も含まれておりニキビの原因菌を殺菌する効果もあります。
さらに、ノンコメドジェニックテスト済みのためニキビができにくい製品になっています。
「化粧水」は油分やアルコールが含まれていないものを選ぶ
脂性肌の方が基礎化粧品を選ぶ際には、化粧水は油分やアルコールが含まれていないものを選ぶことがおすすめです。その理由は、オイルやアルコールが皮脂腺を刺激し、オイリー肌を悪化させる可能性があるためです。オイルフリーの化粧水を使用することで、さっぱりとした保湿ができますし、アルコールフリーの化粧水を選ぶことで、皮脂腺の刺激を抑えることができます。
キュレルの「皮脂トラブルケア 化粧水」にはアラントインという有効成分が含まれておりニキビの炎症を抑制する効果があります。また、独自のベタつき抑制成分が含まれており皮脂が気になる脂性肌の人におすすめです。
さらに、肌のバリア機能を維持する役割を果たすセラミドの働きをサポートする機能があり、肌のバリア機能を助けることができます。
「オードムーゲ薬用ローション」に含まれるイゾプロメチルフェノールには殺菌成分が含まれておりニキビの原因となるアクネ菌を殺菌する効果が期待できます。
また、グリチルリチン酸という有効成分も含まれており、ニキビの炎症を抑える効果もあります。
化粧水の選び方や使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【ニキビ化粧水選び】大人と思春期で違う!おすすめ商品&効果的な使い方をご紹介「乳液」はさっぱりとした使用感のものを選ぶ
脂性肌の方が基礎化粧品を選ぶ際に、乳液はさっぱりとした使用感のものを選ぶことがおすすめです。脂性肌の人は皮脂の分泌が多いため、重たい使用感の乳液を使うと肌に負担をかけ、ニキビや肌荒れの原因となることがあります。
脂性肌の方におすすめの乳液として、キュレルの「皮脂トラブルケア 保湿ジェル」があります。ニキビや肌荒れを防いでくれるので、特にテカリが気になる方やニキビができやすい方に適しています。
MINONの「アミノモイスト 薬用アクネケア ミルク」には ε-アミノカプロン酸とグリチルレチン酸ステアリルという成分が含まれており、抗炎症作用があるためニキビの炎症を抑える働きがあります。
また、ベタつかずにさらっとした使い心地なので脂性肌の人にも最適です。
dプログラムの「アクネケアのエマルジョン MB」はグリチルリチン酸ジカリウムやトラネキサム酸という有効成分が含まれており、抗炎症作用があるためニキビの炎症を抑える効果があります。
脂性肌のスキンケア方法
ニキビ治療で大切なポイントはニキビを新たに作らないことです。ニキビを治しても新しく発生してしまったら完治まで時間がかかってしまいます。
スキンケアは今できてしまったニキビを改善するだけでなく、ニキビを新しく作らない効果もあります。スキンケアの注意事項を理解して、肌に優しいスキンケアを実践しましょう。
優しく洗顔する
脂性肌のスキンケア方法においては、優しく洗顔することが重要です。
肌への刺激を抑えることで、バリア機能が低下しづらくなり細菌の繁殖を防ぎます。洗顔は1日に朝夕の2回を目安に泡立てた石鹸で優しく行いましょう。スクラブ入りの洗顔料で強く洗うことは避け、泡で優しく洗うことが大切です。
洗顔料を顔に直接つけず手のひらで泡立ててから顔に乗せることがポイントです。
また、洗い流す際には40度前後のぬるま湯で肌に刺激を与えないようにしましょう。洗顔後の拭き取りも優しく行い、タオルでゴシゴシ擦らず、水分を吸収させるようにしましょう。
脂性肌を改善するためには、過度な洗顔で皮脂を取りすぎないことと、摩擦を避けることが大切です。洗顔時には熱いお湯ではなくぬるま湯を使い、洗浄力が強すぎる洗顔料は避けましょう。
洗顔料を十分に泡立てて優しく洗い、しっかりとすすぐことが重要です。また、タオルで拭き取る際には優しく押さえるようにしましょう。
保湿する
脂性肌の方は肌のベタつきが気になり、保湿は省きたくなるかもしれませんね。しかし、脂性肌を改善するためには、たっぷり保湿することが重要なのです。
洗顔後は、皮脂によるバリア機能が低下しているため、スキンケアで水分を維持する必要があります。保湿を怠ると結果として皮脂が過剰に分泌されるため、ニキビの改善が遅くなってしまいます。
ニキビ予防のために脂質を取り除くという考え方で、洗顔後の油分補給などの保湿ケアを軽めにしてしまうのは、脂性肌のニキビの予防方法としては推奨できません。
特に化粧水で水分補給したあとは乳液やクリームなどで水分蒸発を防ぐことを、1年を通じて心がけるようにしてください。
紫外線対策を徹底する
脂性肌のスキンケア方法において紫外線対策を徹底することが重要です。紫外線を浴びると、お肌の水分量が低下し、皮脂分泌が過剰になるためです。
さらに、紫外線は皮脂を酸化させ肌にダメージを与えます。その結果あらゆる肌トラブルを招くため1年中紫外線対策が必要です。
紫外線は季節や天気に関係なく、太陽が出ている時間帯に降り注ぎます。数分の紫外線でも肌はダメージを受けるため、日焼け止めやUVカット機能がついた帽子、日傘、サングラスなどで肌を守ることが大切です。
また、紫外線は窓ガラスで遮断できないため室内にいるときも注意が必要です。
紫外線による肌へのダメージは、バリア機能の低下を招きニキビの発生につながります。そのため、紫外線対策が脂性肌のスキンケア方法として重要なのです。
紫外線対策の方法や日焼けをした後のケアについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
日焼けを治す「アフターケア」を解説!72時間以内に行う黒くならない方法脂性肌のニキビの治し方
脂性肌のニキビを治すためには薬の使用が欠かせません。薬には抗炎症成分や殺菌成分が含まれているものがあり、ニキビの炎症を抑えたり、ニキビの原因となるアクネ菌を殺したりできます。
ニキビの炎症の進行度合いによって薬を使い分ける必要があるので、以下を参考にして自分に適した薬を探してみてください。
市販薬を使う
脂性肌のニキビに悩んでいて、まずは市販薬で対策をしたいという方は、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、皮脂の過剰分泌を抑える成分が含まれている薬を選んでみましょう。
「クレアラシル治療クリームレギュラー」は、イオウ、レゾルシン、グリチルリチン酸ニカリウム、トコフェロール酢酸エステルという有効成分が含まれています。これらは、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し炎症性のあるニキビのはれや赤みを抑える作用があります。また、ニキビの頭部を開き皮脂を吸収する作用もあります。
「オロナインH軟膏」にはクロルヘキシジングルコン酸塩という成分が含まれています。この成分はアクネ菌に対する殺菌作用を持ち、特にニキビの初期段階と言われる白ニキビに効果があります。
皮膚に対する刺激が少ないため、誰でも使いやすいという特徴があります。
医薬品を使う
脂性肌のニキビの治し方として、医薬品を使うことが効果的です。ニキビの原因の1つとして、毛穴に角質や皮脂が詰まることでアクネ菌などが繁殖し、炎症がおこりニキビができてしまうことがあります。
毛穴に角質や皮脂が詰まったままでは、毛穴の周りがどんどん分厚くなってしまいます。そして、毛穴が狭くなり、更に皮脂が詰まりやすくなる、という悪循環が起きます。この繰り返しを起こさないために、次から紹介する毛穴詰まりと炎症を抑える医薬品が効果的です。
アダパレンゲルはアダパレンという有効成分を含み、ニキビの原因となる毛穴詰まりを改善したり、ニキビの炎症が進行するのを防いだりする効果があります。
毛穴が詰まるとアクネ菌が繁殖して炎症を引き起こすきっかけになるため、進行する前の白ニキビの改善に特に効果があります。
また皮膚のターンオーバーを促進する効果もあります。
クリンダマイシンゲルはクリンダマイシンリン酸エステルという有効成分を含み、アクネ菌のタンパク質の合成を阻害する働きがあります。原因菌を殺菌することで炎症の腫れや赤みを抑える効果があります。
クリンダマイシンゲルは毛穴に詰まった皮脂に細菌が増殖し、炎症を起こした状態である赤ニキビに特に有効です。
脂性肌のニキビ予防法
薬の使用だけでなく、生活習慣の改善を通じてニキビを予防することも大切です。
ニキビを1日でも早く改善するために、脂性肌の方は日常の習慣に些細な変化を取り入れてみましょう。
例えば、バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけるだけで、ニキビ予防につながるかもしれません。
自分の健康と美肌のために、少しずつ改善していくことを考えてみましょう。
ストレスケアを行う
脂性肌のニキビ予防法として、ストレスケアが効果的です。過度のストレスは男性ホルモンの分泌を促進し、皮脂の分泌量が増えます。
そのため、ストレスを軽減することで皮脂の分泌量を抑えることができ、ニキビの予防に繋がります。
具体的なストレスケア方法としては、軽い運動を行い、気分をリフレッシュすることがおすすめです。
さらに、バランスの良い食事を3食とり、極端なダイエットを控えることも大切です。そして、趣味を楽しむ時間を作りストレスをため込まないことが脂性肌のニキビ予防に重要です。
喫煙や飲酒を改善する
喫煙や飲酒の改善も脂性肌のニキビ予防につながります。喫煙は皮脂分泌を増加させる作用があり、タバコの煙が肌に付着すると肌は煙を害だとみなし、皮膚を守るために皮脂分泌を促します。
また、喫煙はビタミンCを大量に消費する作用もあり、脂性肌だけではなく肌そのものにも悪い影響を与えます。
糖分を多く含むお酒は皮脂の過剰分泌を促進させるため、飲酒についても注意が必要です。アルコールは毛細血管を拡張して皮脂腺を刺激し、毛穴を詰まりやすくする作用もあります。
脂性肌のニキビ予防のためには喫煙や飲酒の習慣を見直し、適度な飲酒と禁煙を心がけましょう。
十分な睡眠をとる
脂性肌のニキビは十分な睡眠をとることで予防できます。睡眠不足はホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌バランスに悪影響を及ぼします。また、新陳代謝が低下し、肌の水分と油分のバランスが崩れてしまいます。
さらに、睡眠は自律神経にも影響を与えます。睡眠不足が続くと緊張状態を作り出す交感神経が優位に働き、ストレスホルモンであるコルチゾールや男性ホルモンが活発になります。その結果、皮脂の分泌が増えてテカりやベタつきの原因となります。
肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、睡眠中にたくさん分泌されるため、良質な睡眠が健やかな肌を保つために重要です。スキンケアや食事と同様に、質の高い睡眠を意識して取り入れることで、ニキビの発生を抑えることができるでしょう。
ニキビと睡眠の関係についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
ニキビと睡眠の関係性とは?治療薬や寝不足改善のためのセルフケア方法を紹介!食生活を改善する
脂性肌のニキビ予防法として、食生活の改善が重要です。油分や糖分の多い食べ物を摂取すると、血糖値が上昇し皮脂の分泌量が増えるため、脂性肌のニキビの原因となります。
脂性肌の改善には、ビタミンB1・Cとパントテン酸の摂取がおすすめです。ビタミンB1は皮脂の分泌量を抑制する効果があります。ビタミンCは皮膚の細胞を酸化から守り、肌トラブルの予防に役立ちます。パントテン酸はストレスを和らげるホルモンの合成に関係し、ホルモンバランスを整える効果があります。
糖質や脂質の多い食事は控え、代わりにビタミンC・Eを多く含む野菜やフルーツを積極的に摂取しましょう。
発酵食品や大豆製品、海藻類など腸内環境を整える食品も肌の調子を保つ効果が期待できます。栄養バランスを意識した食事を1日3回、できるだけ同じ時間にとるようにしましょう。
肌を美しく保つための栄養素について、気になる方は以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説それでも治らなければ医師に相談しましょう!
脂性肌とは水分も油分も多い肌質のことを指し、油分が多いことで肌のバリア機能が低下しやすくなったり毛穴が詰まりやすくなったりします。ニキビを改善するためには洗顔の仕方や基礎化粧品の選び方に気を付ける必要があります。
また、スキンケア以外にも薬を使った治療や生活習慣を見直すことでより早く完治したりニキビの再発を防いだりできます。もし脂性肌にニキビができる原因がわからず、いっこうに症状が改善されない場合は皮膚科で医師に相談してみましょう
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