首にできるシミの種類とは?原因と除去方法を徹底解説!

首のシミ、消したくありませんか?

実は顔だけでなく首もシミにおける悩みが多い箇所の一つなんです。

人によく見られる場所でもあり、首のシミは印象を大きく左右するので早く治したいですよね。

そこで、本記事では首にできたシミの原因や治し方をご紹介します。

正しい対処法を知って綺麗な首元を取り戻してくださいね。

首のシミの原因と種類

首のシミにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる原因があります。

原因を知ることで、シミを予防することにもつながります。

自分の首にできているシミがどの種類に当てはまるのかをチェックしてみてくださいね。

紫外線と加齢でできる「老人性色素斑」

「老人性色素斑」は紫外線と加齢によってできる代表的なシミです。

皮膚に紫外線が当たるとメラノサイトが活性化され、メラニン色素が過剰に生成されてしまいます。

そのため、排出が追い付かなくなることでシミとして肌表面に残ってしまうのです。

また、加齢により肌のターンオーバーが追い付かなくなることも、シミが肌表面に残る原因の一つです。

一般的に「シミ」と言われているものはこの老人性色素斑を指すものが多く、50歳以上の方の約8割にできているといわれています。

シミの形状は様々で、円形や楕円形のような形をしているものがほとんどです。

老人性色素斑についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

大きなシミが1つと小さなシミが複数広がる左頬の写真 【老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)】シミの代表格の原因と治療法

傷跡からできる「炎症後色素沈着」

「炎症後色素沈着」は傷跡がシミとして残ってしまった状態です。

皮膚が火傷や怪我などのダメージにより強い炎症を起こすことで、同じ部位に灰褐色、茶褐色、紫褐色の色素沈着ができます。

特に首は、顔よりも皮膚が薄く外傷を起こしやすい部位です。

以下のような外傷があった方は炎症後色素沈着の可能性があるので、チェックしてみてくださいね。

  • ヘアアイロンによるやけど
  • 虫刺され
  • ニキビやあせも
  • 化学物質(金、銀、ヒ素)への反応
  • 皮膚炎などによる引っ掻き傷

遺伝でできる「雀卵斑(そばかす)」

「そばかす」は遺伝的な要因でできるシミです。

細かい茶色のシミで、肌の色が白い方によくみられる傾向があります。

年齢的には5~6歳ごろにでき始めることが多く、思春期に濃くなることが特徴です。

また、紫外線に当たると濃くなるという特徴もあります。

そのため、家族にそばかすがある人がいたり、夏にかけて濃くなったりする場合はそばかすである可能性が高いです。

そばかすについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。

そばかすとシミの違い・見分け方を知ろう!効果的な治療法と予防法も

日光のダメージでできる「脂漏性角化症」

「脂漏性角化症」は日光のダメージによってできるイボ状のシミです。

長年にわたり首筋に日光を浴びることにより、皮膚の表皮基底細胞の遺伝子に異常が起こることが原因で発生します。

「イボ」のような見た目をしていますが、ウイルス性のものとは異なり、人にうつることはありません。

また、脂漏性角化症は良性腫瘍のため健康に害はありませんが、自然に消えることはないため、除去したい方はクリニックで治療する必要があります。

大きさは直径数mmから2~3cmくらいの褐色調から黒色のシミで、ややもり上がっていることが特徴です。

生まれつきでできる「扁平母斑・太田母斑」

「扁平母斑・太田母斑」は生まれつき出来るアザのことです。

扁平母斑は、主に生まれてから1歳くらいにまで発生し、表皮の基底層でメラニン色素の生成が活性化することが原因ではないかと言われています。

はっきりとした茶色で真っ平なアザが特徴的で、手のひらや足の裏以外の部位で発生します。

また、太田母斑も生まれつき青色もしくは褐色っぽいアザが発生している状態です。

思春期前後や妊娠・出産といったホルモンのバランスが変わりやすい時期に起きるケースもあり、原因は不明とされています。

両方とも自然に治癒することがなく、レーザーによる治療で消すことが一般的です。

シミ以外に考えられる病気

首にできたシミには、単なるシミではなく皮膚の病気である場合も考えられます。

ここでは、「日光性角化症」と「摩擦黒皮症」をご紹介するので、もし思い当たる方は皮膚科で相談するようにしてくださいね。

日光性角化症

日光性角化症は、紫外線に長時間当たることで発生する皮膚ガンです。

淡い褐色~濃い褐色のまだら状でやや盛り上がりのあるものや、皮膚の表面が角化したイボのような状態のものなどがあります。

一般的には、長期にわたって紫外線のダメージが蓄積された高齢の方に発症することが多いです。

摩擦黒皮症

摩擦黒皮症は、衣服や体をナイロンタオルで洗うことによる摩擦が原因で発症します。

痛みやかゆみはありませんが、一度できてしまうと消えるまでには長期間の治療が必要になります。

皮膚にできる境界が不明瞭で、茶色から黒色に色素沈着していることが特徴です。

首のシミの治療法①処方薬

首のシミは処方薬で治療することができます。

皮膚科や美容クリニックで相談すると自分の症状に合ったものを処方してくれるので、できるだけ早くシミを消すことができます。

また、「レーザーで治療する勇気はない」という方にも、まずは処方薬で治療してみることをおすすめします。

内服薬を使う

トラネキサム酸

「トラネキサム酸」は、メラニン色素の生成を抑制する作用がある医薬品です。

メラニン色素は通常、メラノサイトという細胞で作られます。

メラノサイトは血液中のタンパク質であるプラスミンに活性化されると、過剰にメラニンを生み出してしまいます。

「トラネキサム酸」は、このプラスミンという成分の働きを抑制するため、結果的にメラニンの過剰生成を防ぐことができます。

副作用も少なく、炎症を抑える効果もあるため、風邪をひいたときなどにも服用できることも特徴です。


「トラネキサム酸」についての記事があるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?
シナール

「シナール」は、メラニン色素の生成を抑えるだけでなく、今できているメラニン色素を還元する作用があります。

主成分がアスコルビン酸というビタミンCの一種で、シミだけでなくニキビの改善や肌のハリを保つことにも効果が期待できます。

肌は紫外線を浴びると酸化してしまうため、「シナール」の持つ抗酸化作用が肌の酸化を防ぐのです。


シナールという内服薬の画像 シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介
ハイチオール

「ハイチオール」は、メラニン色素の生成を抑制するだけでなく、排出を促進させることでシミを治療します。

メラニン色素はチロシナーゼという酵素が働くことにより生成されますが、「ハイチオール」はこのチロシナーゼの働きを抑制する働きを持ちます。

その働きによって、メラニン色素の生成を抑制することができるのです。

また、「ハイチオール」は肌のターンオーバーを促進するため、今あるメラニン色素を体外に排出します。

このようにメラニン色素の生成を抑制し、体外に排出することで、シミの改善に効果が期待できるのです。


「ハイチオール」についての記事があるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説
ユベラ

「ユベラ」は、強い抗酸化作用を持つことでシミの治療によく使われる内服薬です。

肌は紫外線を浴びることでどんどん酸化していき、シミが増え、肌の老化を早めてしまいます。

そこで「ユベラ」の抗酸化作用が効果的に働き、シミを改善していくのです。

しかし、「ユベラ」の主成分は脂溶性ビタミンであるビタミンEなので、過剰に摂取してしまうと過剰症になる危険性があります。

そのため、指定された用法用量をきちんと守って服用するようにしてくださいね。

外用薬を使う

トレチノイン

「トレチノイン」は、表皮に残っているシミの改善に効果的な外用薬です。

「トレチノイン」の効果の一つとして肌のターンオーバーを促進する作用があげられます。

肌のターンオーバーを促進させることで、メラニン色素が体外に排出され、今あるシミが改善されるのです。

しかし、「トレチノイン」は作用の強い薬なので、必ず医師に指定された用法用量を守って使うようにしましょう。


「トレチノイン」についての記事があるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

トレチノイン トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!
ハイドロキノン

「ハイドロキノン」は、メラニン色素の生成を抑制し、シミを改善します。

そもそもメラニン色素はメラノサイトから生成されます。

「ハイドロキノン」はそのメラノサイトの数そのものを減らすことで、メラニン色素を生成させないように作用します。

それに加え、メラノサイトを活性化させるチロシナーゼという成分を減らす働きもあります。

このような作用から「ハイドロキノン」は肌の漂白剤とも呼ばれるのです。


「ハイドロキノン」についての記事があるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

ハイドロキノンという外用薬の画像 「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?

処方薬でシミを治療したいという方は、自分に合うものを知るためにも一度皮膚科で相談することをおすすめします。

東京美肌堂は、オンラインで専門の医師に相談することができます。

診察は無料なので、気になる方は下記ボタンから予約してみてくださいね。

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首のシミの治療法②レーザー

首のシミにはレーザーで治療することも効果的です。

特に扁平母斑や太田母斑などの先天的なものにはレーザー治療が効果的です。

ここでは、「Qスイッチヤグレーザー」と「炭酸ガスレーザー」をご紹介します。

Qスイッチヤグレーザー

Qスイッチヤグレーザーは、レーザー光の照射時間が非常に短いことで、シミ以外の正常な皮膚を傷つけることなく、シミやあざを除去することができます。

2種類の波長があり、色素選択の幅が広いのが特徴です。

治療したいシミやあざにレーザーを照射すると、その光エネルギーは熱エネルギーに変換されます。

そのため、ターゲットとなる色素を熱で破壊し、シミやアザを除去することができるのです。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、肌の奥深くの組織や周りの皮膚に余計なダメージを与えずにシミを除去するレーザー治療です。

炭酸ガスレーザーは、患部の細胞に含まれている水分を蒸散させる作用を持ちます。

そのため、患部に当てると瞬時にシミなどを形成する細胞を取り除くことができます。

同時に、周りの血管が熱凝固作用ですぐに固まるので、出血はほとんどありません。

また、炭酸ガスレーザーは皮膚の表面側にのみ作用するため、早い段階で治癒することが特徴です。

首のシミの治療法③市販薬

「首のシミをもっと手軽に治療したい」という方は市販薬で治療することもおすすめです。

ドラッグストアや薬局でシミ対策として市販されている薬は多くあります。

しかし、効果的に治療するためにはまずは選び方を知ることが大切です。

また、おすすめの市販薬も紹介しているので是非参考にしてみてくださいね。

市販薬の選び方

首のシミを治す市販薬を選ぶときには、分類と成分の表記をチェックしましょう。

シミ対策の市販薬の中にはサプリメントの扱いになっているものもあります。

サプリメントの場合、効果が厚生労働省に認められていないため、シミ改善を目的とする場合は医薬品を選ぶようにしましょう。

見分け方は、商品のパッケージに「第〇類医薬品」という表記があるかどうかです。

この表記がないとサプリメントの分類になるため注意しましょう。

また、成分の表示にも注目するようにしてください。

首のシミの改善には有効成分が配合されていることが必須です。

抗酸化作用のあるビタミンC 、肌のターンオーバーを促進するL-システイン、メラニン抑制作用のあるトラネキサム酸といった成分が配合されているかどうかきちんとチェックしましょう。

有効成分
  • ビタミンC
  • L―システイン
  • トラネキサム酸

おすすめの市販薬

ハイチオールCホワイティア

「ハイチオールCホワイティア」は、L-システインとビタミンCを配合した市販薬です。

肌のターンオーバーを整えることで、メラニン色素を体外に排出することができます。

1日2回朝晩で服用することで、約3か月ほどで効果が表れるといわれています。

トランシーノホワイトCクリア

「トランシーノホワイトCクリア」は、L-システインとビタミンCを含む市販薬です。

1日当たりの服用量にビタミンCが1000mgも含まれているため、紫外線による肌の酸化を防ぎ、首のシミを改善します。

1日2回朝晩で服用するようにしましょう。

チョコラBB ルーセントC

「チョコラBBルーセントC」は、L-システインとビタミンCを配合する市販薬です。

ビタミンB2・B6も含まれていることで、肌のターンオーバーが促進され、肌内部に滞在したメラニン色素を排出します。

1日3回に服用をしてくださいね。

首のシミの予防法

首のシミを予防するためには、日々の習慣を整えることが大切です。

頑固なシミは一度できてしまうと治療するのにも時間がかかります。

だからこそ、首のシミを作らないように予防を徹底してくださいね。

一つ一つチェックして、改善していきましょう。

美白有効成分配合のスキンケア用品を使用する

シミを予防するためには、美白有効成分が配合されたスキンケア用品を使いましょう。

美白有効成分とは、厚生労働省がメラニンの生成を抑え、シミを防ぐ効果が期待できると承認した成分のことです。

そのため、「シミを消す」というよりは「シミの予防をする」という効果があるということなのです。

美白有効成分が配合されているスキンケア用品には「医薬部外品」という表記があります。

医薬部外品であることがわかったら、成分の中に以下のものが入っているかどうかを見てみてくださいね。

  • ビタミンC誘導体
  • トラネキサム酸
  • プラセンタエキス
  • アルブチン
  • カモミラET
  • ハイドロキノン

中でも化粧水は肌に一番初めにつけるものなので、シミを予防したい方はかならず美白化粧水を使うようにしましょう。

おすすめの化粧水を3つ紹介するので、購入するときの参考にしてみてくださいね。

おすすめ化粧水①無印良品 敏感肌用 薬用美白化粧水


おすすめ化粧水②メラノCC薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ


おすすめ化粧水③dプログラム ホワイトニングクリア ローション MB


紫外線対策できるアイテムを使用する

首にも紫外線対策は必須です。

顔には日焼け止めを塗るけど、首には塗らないという方は多いのではないでしょうか?

首のシミを予防するためには日焼け止めは必ず塗りましょう。

首やデコルテに日焼け止めを塗る際は、リンパの流れに沿って塗ることがポイントです。

塗り残しのないように丁寧に塗るようにしてくださいね。

また、首の紫外線対策には日傘や首元を覆う帽子の活用もおすすめです。

自分の生活スタイルに合わせたUV対策グッズを選びましょう。

日焼けに関することで気になる方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

日焼けを治す「アフターケア」を解説!72時間以内に行う黒くならない方法

抗酸化作用のある食材を摂取する

首のシミを予防するためには、抗酸化作用のある食材を積極的に摂るようにしましょう。

抗酸化作用により、肌が酸化することを防ぎ、メラニン色素の生成を抑制します。

抗酸化作用のある栄養素は多くあるので、毎日の食事に少しでも取り入れるようにしてくださいね。

肌を綺麗に保つための栄養素に関してもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説

十分な睡眠でターンオーバーを整える

首のシミの予防には十分な睡眠をとることが大切です。

肌のターンオーバーは睡眠中に活発化するため、しっかりと睡眠をとることでターンオーバーが整います。

これは、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが、睡眠中に分泌されることが理由として挙げられます。

そのため、寝不足が続くと成長ホルモンの分泌量が低下して、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうのです。

忙しい毎日でも睡眠はしっかりととってシミのない肌を作りましょう。

シミを治療したい方は皮膚科へ

首のシミには多くの種類があり、それぞれ発生する原因は異なります。

ほとんどは日頃のケアで予防ができますが、すでになかなか消えないシミとして残ってしまったり、先天性のものの場合は治療が必要となります。

また、シミ以外の病気の可能性も考えられるので、気になる方は一度皮膚科に相談することをおすすめします。

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この記事の監修医

AI Beauty Clinic(エーアイ美容クリニック)

尾崎宥文 医師

美容外科・美容皮膚科

健康と美を同時に実現し 自己実現欲求を満たすことを目指します。

当院では、美容医療技術とテクノロジーを組み合わせた新しい治療を提案しています。特に痩身治療では、医療と最新のAIの技術を使いながら、確実に患者様のライフスタイルを改善して、目指す体型に導くサポートをいたします。 美容外科治療では、大手美容外科クリニックの院長を務めた経験を活かしながら、効果を最大限に引き出しつつリスクやコストを最小限にできるような治療を提供いたします。 これらの組み合わせにより、患者様の全身・局所両方にアプローチすることで、 健康と美を同時に実現し、自己実現欲求を満たすことを目指しています。

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