シミに効く薬、皆さんご存じですか?
年齢を重ねると突然現れるシミ、早く消したいと思いお薬での対策を考える方も多いでしょう。
でも、「本当に効果的な薬がどれかわからない」「出来てしまったシミが本当に消えるの?」と疑問や不安を持つ方も少なくありません。
そこで今回は、シミに効く「処方薬」と「市販薬」についてそれぞれ詳しくご紹介します。
さらに、忙しいみなさんが、皮膚科を受診したいときのためのオンラインサービスについても解説します。
自分の悩みに合わせたシミ治療薬を見つけるためにも、ぜひ参考にしてみてください!
目次
シミに効く薬は処方薬?市販薬?
シミに効く薬は処方薬と市販薬どちらが良いのでしょうか?
結論、処方薬の方がシミの治療に効果的です。
なぜなら、一般的に処方薬の方がシミに効く成分の濃度が高いからです。
シミに使われる処方薬と市販薬は、使われる成分は共通しています。
しかし、処方薬の方が成分濃度が高いため効果を早く感じられる場合が多く、本格的にシミ治療したい方にはおすすめです。
その反面、処方薬はきちんと用法用量を守って使わないと副作用が出る場合があるため、注意が必要です。
専門の医師の判断のもと処方された医療用医薬品は、きちんと医師の指示に従って使用するようにしてくださいね。
「忙しくて皮膚科に行けない」という方はオンライン診療サービスを利用することをおすすめします。
すきま時間にビデオ通話で相談できるため、時間がない方でも皮膚科を受診することができます。
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シミに効く処方薬①内服薬
できてしまったシミの治療として主に使用されるのが、皮膚科で処方される内服薬です。
皮膚科で処方される内服薬としては、「シナール」「ハイチオール」「ユベラ」「トラネキサム酸」があります。
どれもシミに効く薬とされていますが、それぞれ作用が異なるのでひとつずつ説明していきます。
ビタミンCを主成分とする「シナール」
錠剤タイプ:1回1~3錠、1日1~3回
顆粒タイプ:1回1~3g、1日1~3回
「シナール」はビタミンCの一種、アスコルビン酸を主成分とする医薬品です。
アスコルビン酸は生成されたメラニン色素を還元して、無色化する作用があります。
そのため、肌表面に蓄積したメラニン色素を目立たなくすることでシミを治療することができます。
また、アスコルビン酸は抗酸化作用(※)を持つため、紫外線や摩擦からのダメージから細胞を守り、シミが濃くなってしまうのを防ぎます。
さらに抗酸化作用が持つうれしい効果は、年齢とともに減少していくコラーゲンの生成の促進です。
これにより肌のハリを保ったり、ニキビの皮膚の炎症を改善したりできるので、様々な肌悩みを抱える方におすすめの内服薬です。
※抗酸化作用とは、体内で増え続ける活性酵素を抑制し、身体が酸化する働きを防ぐ作用のこと。活性酵素は紫外線や加齢にが原因で増え、肌を老化させてしまう。
▼「シナール」の効果や服用方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介肌のターンオーバーを促進する「ハイチオール」
ハイチオール錠80・ハイチオール錠40:1回1錠、1日2~3回
「ハイチオール」は肌のターンオーバーを促進する医薬品です。
主成分はL-システインというアミノ酸の一種で、髪の毛や爪・皮膚に存在し、タンパク質を合成する働きがあります。
L-システインは、皮膚の色素沈着をもたらすメラニン色素の生成を抑えることに加え、ターンオーバーを促進する作用を持ちます。
シミの原因となるメラニン色素の生成の抑制による「シミ予防」とターンオーバーの促進により「今あるシミの改善」が期待できます。
「ハイチオール錠80」と「ハイチオール錠40」の2つのタイプがありますが、違いはL-システインの含有量です。
そのため、きちんと専門の医師に相談してから、症状に合ったものを服用するようにしてくださいね。
▼「ハイチオール」の効果や服用方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説ビタミンE配合の「ユベラ」
1回1~2錠、1日2~3回
ユベラはビタミンEを配合する医薬品です。
ビタミンEは抗酸化作用や、ターンオーバー促進作用、血流を改善する作用を持ちます。
また、皮膚の代謝が良くなることにより、ターンオーバーを促進させ、皮膚の表皮の内側で生成されたメラニン色素が表面へ排出されます。
これらの作用からシミのできにくい肌を作ることを期待できるのです。
▼「ユベラ」の効果や服用方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?メラニンを抑制する「トラネキサム酸」
1回3~8錠(750~2,000mg)、1日3~4回
「トラネキサム酸」はメラニン色素を抑制する医薬品です。
「トラネキサム酸」は、 必須アミノ酸リシンを元に人工的に合成されたアミノ酸の一種であり、「抗プラスミン作用」という炎症やアレルギーを抑える効果を持っています。
プラスミンとは、メラニン発生の要因の1つであるメラノサイトを活性化する働きのある酵素の一種です。
トラネキサム酸の持つ抗プラスミン作用がこれに働きかけることで、シミを薄くできる効果があります。
▼「トラネキサム酸」の効果や服用方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?シミに効く処方薬②外用薬
シミを治すためには、内服薬と同時に外用薬も使用しましょう。
内側と外側からケアをしていくことでより高い効果を実感できます。
ここでは、「トレチノイン」と「ハイドロキノン」という2種類の外用薬について詳しくご紹介していきます。
メラニン排出を促す「トレチノイン」
「トレチノイン」はメラニン色素の排出を促す効果のある医薬品です。
主成分はビタミンAの誘導体で、皮膚のターンオーバーを早め、皮膚細胞の分裂や増殖を促進させる効果を持ちます。
もともと人体の血液中に流れている物質のため、アレルギー反応は起こりにくいですが、日本では医療機関でしか処方されていません。
トレチノインは、ターンオーバーの促進作用に加え、コラーゲンの生成を促し肌の弾力を高める働きも持ります。
そのため、シミだけでなくシワや毛穴などの幅広い肌トラブルを改善する効果が期待できます。
▼「トレチノイン」の効果や使用方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!メラノサイトを減少させる「ハイドロキノン」
「ハイドロキノン」はメラノサイトを減少させる作用のある医薬品です。
ヒドロキノンは主にメラニン色素の生成を阻害する働きを持つ成分を主成分とし、メラノサイトを減少させます。
この働きからハイドロキノンは高い美白効果が期待でき、「肌の漂白剤」と呼ばれることもあります。
市販薬では配合濃度が低いものが多いため、低リスクで効果的に使用するためにもきちんと皮膚科で処方してもらうのがおすすめです。
また、「ハイドロキノン」は「トレチノイン」との併用で効果を高めるとされている薬剤です。
そのため皮膚科では、「ハイドロキノン・トレチノイン併用療法」という治療をする場合が多くあります。
▼「ハイドロキノン」の効果や使用方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?「シミを治したい」「自分の症状がわからない」という方は一度皮膚科で相談することをおすすめします。
今回ご紹介した医薬品についても、東京美肌堂では完全オンラインで専門の医師が丁寧に説明してくれます。
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シミに効く市販薬の選び方
「皮膚科に行く前にまずは市販薬で試したい」という方のために、シミに効く市販薬についてもご紹介します。
しかし、シミ用の市販薬は種類が多くあってなかなか選びづらいですよね。
ここでは、シミに効く市販薬の選び方を解説していきます。
3つのポイントを押さえて自分に合った市販薬を選ぶようにしてくださいね。
第1~3類医薬品の表記をチェックする
シミに効く市販薬を選ぶときは、第1~3までの「第〇類医薬品」の表記をチェックするようにしましょう。
「第〇類医薬品」の表記がある商品は、副作用や相互作用などに注意しなければならない成分が配合されているものです。
シミの場合、シミを改善する効果がきちんと認められているもののことを指します。
また、商品のパッケージに「第〇類医薬品」の表記がない場合は、医薬品ではなくサプリメントに分類されます。
サプリメントの場合は、シミを改善する効果が認められていないため、注意してくださいね。
美白有効成分が配合されたものを選ぶ
シミに効く市販薬には、美白有効成分が配合されています。
美白有効成分とは、シミを改善する効果が厚生労働省に認められている成分のことを指します。
そのため、多くの種類の美白有効成分が高濃度で配合されているものを選ぶようにしましょう。
美白有効成分には以下のようなものがあげられます。
- トラネキサム酸
- L-システイン
- アスコルビン酸(ビタミンC)
- ビタミンE
また、市販薬は誰でも購入できるというメリットがある反面、副作用が起きない程度の成分配合量になっているため、成分濃度に上限が定めてあります。
成分濃度を見る場合は、他の市販薬と比較するようにしてくださいね。
続けやすい価格のものを選ぶ
シミに効く市販薬を選ぶときは、続けやすい価格帯のものを選ぶことも大切です。
シミを医薬品で改善するためには、効果をすぐに実感できないことが多いため、毎日継続して服用する必要があります。
これは肌のターンオーバーにより細胞が生まれ変わるのに、最低1か月はかかるからです。
そのため、「金額的に続けられない」となると治療の意味がないため、継続して服用し続けられるかをチェックしましょう。
内容量や1日当たりの金額を計算して比較することで、極端に高いものがある可能性もあります。
購入を検討する際は、価格と内容量、1日当たりの服用量などは必ずチェックしてくださいね。
シミに効く市販薬おすすめランキング
ここでは、シミに効くおすすめの市販薬を5位までご紹介します。
それぞれの成分や効果についてまとめてあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1位:エスエス製薬ハイチオールハイチオールCホワイティア
1回2錠、1日2回
「ハイチオールCホワイティア」(内容量40錠・120錠)は肌の生まれ変わりをサポートし、シミを治療する薬です。
L-システイン、ビタミンCに加え、パントテン酸カルシウムを配合しているため、肌のターンオーバーを正常化し、メラニン色素を体外に排出します。
シミやそばかす、日焼けなどの色素沈着だけでなく、二日酔いや全身倦怠感にも効果が期待できます。
成分 | 配合量 |
---|---|
L-システイン | 240mg |
アスコルビン酸 | 500mg |
パントテン酸カルシウム | 30mg |
2位:第一三共ヘルスケアTRANSINOトランシーノ ホワイトCクリア
1回2錠、1日2回
「トランシーノホワイトCクリア」(内容量60錠・120錠・240錠)は、過剰に作られたメラニンを無色化して肌のターンオーバーを正常化する薬です。
シミの有効成分に加え、4種のビタミンが配合されているため、健康的な肌を保ちながらシミ対策をサポートします。
妊娠中や授乳中でも安心して服用でき、肉体疲労時のビタミンCの補給や、歯ぐき・鼻からの出血時にも効果的です。
成分 | 配合量 |
---|---|
アスコルビン酸 | 1000mg |
L-システイン | 240mg |
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) | 50mg |
リボフラビン(ビタミンB2) | 6mg |
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) | 12mg |
ニコチン酸アミド(ビタミンB3) | 60mg |
3位:エーザイチョコラBB チョコラBBルーセントC
1回2錠、1日3回
「チョコラBBルーセントC」(内容量120錠・180錠)は、シミやそばかすのメカニズムに表皮の下から働きます。
還元力を持つため表皮の下からメラニンを無色化するのと同時に、肌のターンオーバーを正常化させ、メラニンの排出を促す効果があります。
シミやそばかすの改善に加え、出血予防にも効果をもたらします。
成分 | 配合量 |
---|---|
アスコルビン酸 | 600mg |
L-システイン | 240mg |
リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2リン酸エステル) | 15mg |
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) | 20mg |
ニコチン酸アミド | 25mg |
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) | 100mg |
4位:皇漢堂製薬 ネオビタホワイトCプラス クニヒロ
1回3錠、1日2回
「ネオビタホワイトCプラス クニヒロ」(内容量180錠・240錠)は、シミやそばかす、日焼けなどの色素沈着に効果を期待できる医薬品です。
ビタミンCとL-システインを主成分とし、メラニン色素の生成を抑制したり、肌のターンオーバーを促進したりします。
その他にも出血予防、肉体疲労を改善すると言われています。
成分 | 配合量 |
---|---|
アスコルビン酸 | 1000mg |
L-システイン | 240mg |
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) | 50mg |
リボフラビン(ビタミンB2) | 206mg |
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) | 12mg |
5位:ミナカラ薬局ホワイティフル
1回3錠、1日2回
「ホワイティフル」(内容量180錠)は、シミのもととなるメラニン色素に直接アプローチする医薬品です。
ビタミンCが多く配合されているので、肌の代謝を内側から働きかける処方となっています。
また、歯ぐきや鼻からの出血を予防したり、体力低下時の疲労を改善する効果もあります。
成分 | 配合量 |
---|---|
アスコルビン酸 | 1000mg |
L-システイン | 240mg |
リボフラビン(ビタミンB2) | 6mg |
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) | 12mg |
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) | 50mg |
シミ改善により効果を感じたい方は皮膚科へ
今回はできてしまったシミに効果のある医薬品をご紹介しました。
より効果を感じたい方は、市販薬ではなく有効成分の配合量が多い処方薬を使用することをおすすめします。
ご紹介した医薬品はすべて美容皮膚科などで処方してもらうことができるので、しっかりと診察やカウンセリングをしたうえで処方してもらってから薬を使用しましょう。
また、皮膚科に行く前に市販薬を試したいと考えている方は、商品についてよく調べ「医薬品」の表示があるかを確認することが大切です。
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尾崎宥文 医師
美容外科・美容皮膚科
当院では、美容医療技術とテクノロジーを組み合わせた新しい治療を提案しています。特に痩身治療では、医療と最新のAIの技術を使いながら、確実に患者様のライフスタイルを改善して、目指す体型に導くサポートをいたします。 美容外科治療では、大手美容外科クリニックの院長を務めた経験を活かしながら、効果を最大限に引き出しつつリスクやコストを最小限にできるような治療を提供いたします。 これらの組み合わせにより、患者様の全身・局所両方にアプローチすることで、 健康と美を同時に実現し、自己実現欲求を満たすことを目指しています。