口周りに急にできたニキビが気になる…。
治ったのにまた繰り返しできた…。
実は、急にできる口周りのニキビの原因には「胃腸の機能低下」などが関係していると言われています。
今回は、口周りにできるニキビの原因や治し方などについて徹底解説していきます。
口周りのニキビは放置すると跡になりやすいため、きちんと対処法を知って完治させましょう。
この記事でわかること
- 口周りは乾燥や刺激を受けやすくニキビができやすい
- ホルモンバランスの乱れや胃腸の不調が原因でニキビができやすくなる
- 口周りのニキビを治すにはビタミンの摂取と処方薬の服用が大切
目次
「口周りのニキビ」の原因とは?なぜ急にニキビができるのか
口周りのニキビが急にできた、という経験をお持ちの方は多いと思います。
口周りにニキビができる要因には、さまざまな背景が関係しています。
ニキビができる原因を理解することは、適切な治療や予防をするためにとても大切です。
ここでは、なぜ口周りにニキビができやすいのか、その原因について詳しく解説していきます。
消化不良や腸内環境の乱れ
消化不良や腸内環境の乱れは口周りにできるニキビと深く関係しています。
消化器官とニキビの関係
① | 胃の消化機能が低下 |
胃の消化機能が低下すると、消化されないまま食べ物が小腸へ送られます。 |
② | 腸内の未消化の食べ物から有毒物質が発生 |
未消化の食べ物は通常よりも消化吸収に時間がかかるため、小腸に負荷をかけてしまいます。 このような未消化の食べ物や老廃物は、腸内に蓄積されていき、有害物資を発生させます。 |
③ | 有害物質が血液を通じて全身へ運ばれる |
この有害物質は血液を通して全身へ運ばれます。 |
④ | 有害物質が皮膚から排出されニキビの原因となる |
有害物質は最終的に皮膚から分泌されるため、毛穴詰まりが発生しやすくなります。 |
このように、消化不良や腸内環境の乱れは、口周りのニキビの原因になります。
口元と胃腸は繋がっているとされているため、口周りにニキビができてしまうのです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは口周りにニキビができる原因のひとつです。
不規則な生活やストレスなどによって交感神経が活性化すると、男性ホルモンの分泌が盛んになり、女性ホルモンとのバランスが乱れてしまいます。
男性ホルモンは、皮脂分泌や角化細胞(※)を増加させます。
皮脂が過剰に分泌され、角質層が厚くなることで毛穴詰まりが起こりやすくなり、ニキビが発生するのです。
※角化細胞とは表皮の細胞です。分裂して皮膚表面へと移動して、最後には垢(アカ)となります。
摩擦や乾燥などの刺激
摩擦や乾燥などの刺激も口周りのニキビの原因となります。
そもそも口周りは皮膚が薄いため、少しの刺激でもダメージが大きいのが特徴です。
加えて、皮脂腺の数も少ないため、水分保持力が低く乾燥しやすいです。
乾燥すると角質層が厚くなって、毛穴が詰まりやすくなります。
また、乾燥に抵抗するために、過剰に皮脂が分泌されてしまいます。
角質層が厚い部分に皮脂が多く分泌されると、毛穴詰まりを加速させるため、口周りにはニキビができやすいのです。
「口周りのニキビ」の皮膚科の薬による治し方
口周りのニキビを効率良く治すために、皮膚科で処方された医薬品を使用することをおすすめします。
処方薬は市販薬よりも成分配合量が多いため、市販薬よりも即効性やニキビへの効果が期待できるからです。
ここでは、口周りニキビの治療に多く用いられる「外用薬」と「内服薬」をご紹介します。
処方薬は、成分が強い傾向にあり副作用が出る場合もあるため、必ず専門の医師の指示に従い使用しましょう。
外用薬で患部に直接作用する
外用薬は、皮膚疾患のある部位に直接塗ることで、有効成分の働きでトラブルを改善します。
ここでは、口周りのニキビに効果的な外用薬を3つ紹介します。
- ピーリング作用で角質を除去し、毛穴詰まりを改善させる
- 肌のターンオーバーを促進させ、ニキビの悪化を防ぐ
- 1日1回、就寝前に使用する
- 患部のみに薄く塗布する
- 皮膚が乾燥しやすいため、保湿剤との併用が望ましい
- 皮膚刺激(赤み、乾燥、かゆみなど)
- 初期にニキビが一時的に悪化する「初期反応」が見られる可能性がある
▼アダパレンについての詳しい記事はこちら
アダパレンは、ステロイドを含まないニキビ治療薬ですが、一定の副作用が報告されています。
使用者の約8割に乾燥や軽い刺激などの副作用が見られますが、症状が重く使用中止に至るケースは1%程度とされています。
肌質・体質によっては副作用の懸念もあるため、必ず医師の指示に従って使用してください。
- アクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌の増殖を抑制する
- 細菌を抗菌・殺菌することでニキビの炎症を抑える
- 抗菌作用と炎症抑制効果により、赤みや腫れを軽減する
- 1日2回、洗顔後に使用する
- 使用前に手を洗い、清潔な状態で使用する
- ニキビができている場所に適量を塗布
- 清潔な指や綿棒で優しく塗り広げる
- 皮膚刺激(かゆみ、赤み、乾燥など)
- まれに、重度のアレルギー反応
- 長期の継続的な使用による耐性菌発生のリスク
長期にわたって使い続けると、耐性菌(薬に対して抵抗力を持つ細菌)が発生するリスクがあり、薬の効果が発揮されにくい肌状態になるため、ニキビの治療が難しくなります。
そのため、クリンダマイシンを使用する際には、医師の指示する用法を守って治療しましょう。
- 血行促進効果により、炎症や赤み、ニキビ跡を改善する
- 保湿効果により、肌のバリア機能を向上させる
- 1日1〜2回、洗顔後に使用する
- ニキビ跡や乾燥が気になる部分に優しく塗り込む
- さらに保湿が必要な場合、他の保湿剤と併用可能
- 皮膚刺激(かゆみ、発赤、乾燥感)
- まれにアレルギー反応(発疹や腫れ)
▼ヒルドイドについての詳しい記事はこちら
口周りの皮膚は薄く、刺激を受けやすい上に乾燥しやすい部分です。
特にニキビ治療薬「アダパレン」や「クリンダマイシン」の使用により肌が乾燥することがあるため、皮膚保湿剤「ヒルドイド」で保湿・保護することをおすすめします。
内服薬で全身に効果を届ける
内服薬は、服用することで身体の内側から肌の改善に作用します。
ここでは、口周りのニキビに効果的な内服薬を5つ紹介します。
- 血行促進作用により、肌のターンオーバーを正常化させ毛穴詰まりを防ぐ
- ホルモンバランスを整える
- 通常、成人は1日2〜3回、食後に服用する
- 医師の指示に従い、適切な用量を守る
- 効果を感じるまでには数週間の継続が必要な場合がある
- まれに、吐き気や胃部不快感が現れることがある
- 長期使用により、過剰なビタミンE摂取による影響(頭痛、倦怠感)が出ることがある
ユベラに含まれるビタミンEには血流改善作用があり、体内での酸素や栄養素の循環を促進します。
この作用は皮膚の健康維持を助け、特に薄くてニキビ跡ができやすい口周りの肌のケアに適しています。
- L-システインが肌のターンオーバーを促進し、毛穴詰まりを改善する
- メラニンの生成を抑制し、炎症後のニキビ跡(色素沈着)を軽減する
- 通常、成人は1日3回、食後に服用する
- ニキビ治療を目的とする場合、継続的な服用が推奨される
- まれに胃部不快感や吐き気が生じることがある
- アレルギー反応(発疹、かゆみ)が発生する可能性がある
- 長期間の服用による過剰摂取に注意が必要で、特に肝機能に影響を与える場合がある
▼ハイチオールについての詳しい記事はこちら
ハイチオールの主成分L-システインは、皮膚のターンオーバーを正常化し、毛穴詰まりや過剰な皮脂分泌を抑制することで、口周りのニキビ改善に有効です。
また、抗酸化作用により肌のバリア機能を保護し、代謝促進効果で肌トラブルを予防します。
- 抗酸化作用によって皮膚の炎症を抑制、ストレスを軽減する効果を期待できる
- ビタミンB5のストレスへの抵抗力向上および、肌のバリア機能を回復させる
- 肌のバリア機能を回復させることでニキビの発生を予防・悪化を防ぐ
- 通常、成人は1日2〜3回、食後または就寝前に服用する
- 舐めたり噛んだりすると正常に有効成分が吸収されない場合がある
- アレルギー反応(発疹、かゆみ)が現れることがある
- 一度に大量に摂取するとまれに腹痛や下痢といった消化器系の不快症状を引き起こす可能性がある
▼シナールについての詳しい記事はこちら
シナール配合錠は、ビタミンCの作用により炎症後の色素沈着を軽減し、口周りのニキビによる赤みを緩和する可能性があります。
また、肌の健康維持をサポートすることで、間接的に肌トラブルの予防に寄与することが期待されます。
- 皮脂分泌量を抑制することでニキビの悪化や発生を防ぐ
- ターンオーバーを正常化することで毛穴詰まりを改善する
- 通常、成人は1日2〜3回、食後に服用する
- ピドキサールの服用量は症状や年齢によって異なるので、医師の指示に従うようにしましょう
- 発疹などの過敏症状
- 消化器官系の不調(吐き気、食欲不振、下痢、嘔吐など)
- 肝機能の異常
- 特に重大なものは、横紋筋融解症(足のしびれ、全身のだるさ、赤褐色の尿など)
▼ピドキサールについての詳しい記事はこちら
ピドキサールはビタミンB6を含み、皮脂分泌を調整してニキビを改善します。
また、ターンオーバーを促進し、口周りのブツブツした湿疹や色素沈着の改善にも効果があります。
- 腸内フローラのバランスを整え、腸内環境の改善をサポート
- 腸内での有害菌の増殖を抑え、免疫力を高める効果が期待される
- 腸内環境の改善により、ニキビの原因となる有毒物質の生成を抑制
- 錠剤タイプ:1回3~6錠を1日3回に分けて服用
- 細粒タイプ:1日1.5~3gを1日3回に分けて服用
- 比較的副作用が少ないと言われている
- ミヤBMの腸内環境を整える整腸作用による排便回数が増える可能性があるが、正常な作用である
▼ミヤBMについての詳しい記事はこちら
ミヤBMは酪酸菌を主成分とし、腸内フローラを整えることで炎症を抑え、有害物質の排出を促進します。
その結果、肌のターンオーバーが正常化し、口周りのニキビ改善が期待できます。
東京美肌堂では、以上で紹介した薬を自宅からのオンライン診察で簡単に受け取ることができます。
診察は無料で行えるので少しでも興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。
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口周りニキビを繰り返さないための予防法
口周りのニキビを繰り返さないためには、正しいセルフケアを行うことが重要です。
ここでは、自宅でできる口周りのニキビのセルフケア方法を3つご紹介します。
- ビタミンを摂る
- 肌をこすらず優しく洗顔を行う
- 低刺激の化粧水で保湿する
ビタミンを摂る
口周りのニキビを改善するためには、ビタミンを中心とした食生活を心がけましょう。
中でも、ビタミンB群はニキビの原因である皮脂の分泌を抑制し、肌のターンオーバーを促進して皮脂の排出を促す働きがあります。
そのため、ニキビ予防に有効だとされています。
また、炎症を抑える働きがあるため、赤く腫れたニキビを改善する効果が期待できます。
その他にもビタミンC・ビタミンA・ビタミンEもニキビの予防や改善に効果的です。
ビタミンの種類 | ニキビへの効果 |
---|---|
ビタミンB群 | 皮脂分泌量の調節・血行促進・新陳代謝の改善 |
ビタミンC | 抗酸化作用で皮膚の健康を維持 |
ビタミンA | 肌のターンオーバー促進による皮脂の排出 |
ビタミンE | 皮膚の保護・修復 |
肌をこすらず優しく洗顔を行う
口周りのニキビを改善するためには、極力肌への摩擦を避け、傷つけないようにしましょう。
特に、肌に優しい洗顔を心掛けることが重要です。
肌を清潔に保つためには洗顔が必要ですが、過度な洗顔はかえって肌に刺激を与えます。
適度な洗顔回数と、肌質に合った低刺激設計の洗顔料を使うことがポイントです。
強力な洗顔料や刺激のある成分を含む製品は肌に負担をかけるため、肌にやさしい洗顔料を選びましょう。
▼肌に優しいスキンケア方法についてはこちらも参考にしてみてください
低刺激の化粧水で保湿する
口周りにできたニキビは、低刺激の化粧水を使用して保湿しましょう。
他の部位に比べて口周りの肌は薄くデリケートなので、刺激の強い化粧水は炎症を引き起こす可能性があります。
そのため、以下のような刺激性の高い成分が配合されている化粧水を避けることをおすすめします。
・アルコール
・香料
・パラベン
また、乳液は肌内部に浸透した化粧水の成分が蒸発しないようにフタをする役割があります。
そのため、化粧水だけでなく、必ず乳液も使用しましょう。
▼ニキビにおすすめの化粧水についてはこちらを参考にしてみてください
【ニキビ化粧水選び】大人と思春期で違う!おすすめ商品&効果的な使い方をご紹介口周りのニキビは早めに治療して跡になるのを防ごう
口周りのニキビは、ニキビ跡にもなりやすいため、早期の対処が大切です。
なかなか治らない場合や悪化する場合は、皮膚科を受診しましょう。
専門の医師に相談することで、症状に合った適切な治療法や治療薬を提案してくれるためです。
とはいえ、忙しくて皮膚科に行けない方や、ニキビ治療のための来院を躊躇される方もいるかと思います。
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