毛穴を綺麗にするには皮膚科に行くべき?
黒ずみや開き毛穴に悩む方は多いのではないでしょうか。セルフケアを頑張ってもなかなか改善しないことが多い悩みだと思います。
毛穴トラブルが進行してしまうと、完治させるのは難しくなります。
そんなときは、皮膚科に行くことをおすすめします。
特に美容皮膚科では、肌を綺麗にすることに特化した治療が受けられます。
セルフケアだけではカバーしきれない、根本的な改善を期待できるのです。
本記事では、美容皮膚科での治療のメリットや、具体的な治療法をわかりやすく解説します。
長年、毛穴の悩みを抱えてきた方はせひ一助として役立ててください。
この記事でわかること
- 毛穴悩みには4つのタイプがあり、タイプごとに適した治し方が違う
- 美容皮膚科には、毛穴悩みに特化した治療・施術の選択肢が複数ある
- 毛穴悩みの改善には、セルフケアも欠かせない
目次
毛穴の悩みの解消には美容皮膚科がおすすめ
毛穴の悩みは、多くの方が抱えやすい肌トラブルの一つです。
一度毛穴の悩みを抱えるとセルフケアではなかなか治らない場合もあります。
セルフケアで治らない毛穴の悩みは毛穴の状態に合わせた治療を行える美容皮膚科の受診がおすすめです。
美容皮膚科では肌を綺麗にする目的で治療を受けられる
美容皮膚科と一般皮膚科は、治療を行う目的が違うことはご存じでしょうか?
一般皮膚科 | 皮膚疾患や皮膚炎など、いわゆる「病気」を治すため |
美容皮膚科 | コンプレックスの解消・肌を綺麗にするなど現状の改善 |
一般皮膚科では、皮膚の疾患の治療を目的としています。
一方で、美容皮膚科は「肌を綺麗にすること」にフォーカスした治療を受けることができます。
同じ肌悩みに対しても多くの施術があり、選択肢の幅が広がることから、自分の肌悩みに合う解決策が見つかりやすいメリットがあります。
一般皮膚科は毛穴悩みの解消に特化していない
一般皮膚科では、肌悩みを解消・改善するのではなく、皮膚疾患を治す目的で治療を行います。
毛穴の炎症は、病気として扱われますが、毛穴の開きや黒ずみなどは病気として扱われず、治療薬の処方や施術を受けられない可能性があるのです。
一方、美容皮膚科は肌を綺麗にする目的の医療機関のため、病気ではなくても治療薬をもらうことができます。
美容皮膚科に行くべき毛穴トラブル
毛穴の症状には、いくつか種類があり、症状によって治し方や対処法が異なります。
セルフケアだけでは症状の改善を見込めない毛穴悩みもあるので、毛穴悩みの症状を見分けることが重要です。
黒ずみ毛穴
毛穴の中心が黒く見えたり触り心地がざらざらしている状態は、「黒ずみ毛穴」に分類されます。
毛穴に詰まった角栓やメラニンによる色素沈着が原因であることが多いです。
メイクの落とし忘れによる油分や皮脂などの酸化が原因となり、毛穴が黒ずんでしまうこともあります。
黒ずみ毛穴の原因は以下をチェック
「毛穴の黒ずみ」の原因と対策!毛穴タイプ別に正しいケア方法を知ろう開き毛穴
毛穴がへこんで見えたり、ケアを続けてもなかなか毛穴の見た目が改善されない場合は「開き毛穴」の可能性があります。
皮脂の過剰分泌などで毛穴に汚れが詰まると毛穴が開いてしまいます。
皮脂や汚れを取り除いても、一度開いた毛穴は閉じにくく、なかなか改善されないのが「開き毛穴」の特徴です。
たるみ毛穴
毛穴の形が丸ではなく縦に伸びてしずく型になっている方は、「たるみ毛穴」の可能性があります。
たるみ毛穴は、加齢による乾燥・肌のハリ不足・表情筋の衰え・紫外線ダメージなどが原因で、肌がたるんでしまうことによって起きやすくなります。
たるみ毛穴の原因は以下をチェック
たるみ毛穴の原因とは?改善に導くスキンケア方法や予防法を解説!クレーター毛穴
毛穴がくぼんで見えたり、でこぼこして見える方は、「クレーター毛穴」の可能性があります。
毛穴にくぼみができる原因としては、ニキビ跡・乾燥肌・加齢による肌のたるみなどが考えられます。
毛穴をなくすための美容皮膚科での治療法
毛穴悩みをなくすためには、原因・症状に合わせたケア方法を選択しましょう。
悩みに合わせてよく用いられる代表的な治療法を紹介しているので、参考にしてくださいね。
「外用薬」で角質やメラニンの排出を促す
毛穴が詰まったり黒ずんで見える原因には、角質やメラニンが関係しています。
外用薬には、角質やメラニンに対して直接働きかける作用を持つ薬もあり、黒ずみ毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴の改善効果を期待できます。
外用薬/毛穴の種類 | 黒ずみ毛穴 | 開き毛穴 | たるみ毛穴 | クレーター毛穴 |
---|---|---|---|---|
ビタミンC誘導体クリーム | ||||
トレチノイン | ||||
ハイドロキノン |
ビタミンC誘導体クリーム
ビタミンC誘導体は、抗酸化作用・コラーゲンの生成作用・皮脂の過剰分泌を防ぐ作用を持ちます。
抗酸化作用は、角栓の酸化を防いだり毛穴を引き締める効果があり、黒ずみ毛穴・開き毛穴の改善が期待できます。
また、コラーゲンの生成を助ける働きで肌を保湿し、乾燥による毛穴のたるみを防止します。
トレチノイン
トレチノインは、ビタミンA誘導体のことで、ターンオーバーや色素沈着を改善する働きがあります。
ターンオーバーの改善により、毛穴に皮脂・汚れが詰まるのを防止し「開き毛穴」の改善効果を期待できます。
また、コラーゲンの生成を促進する働きもあるため、肌のハリ不足で起こる「たるみ毛穴」の改善も期待できるのです。
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!ハイドロキノン
ハイドロキノンには、メラニン排出を促進させる働きがあり、色素沈着の改善に作用します。
メラニンや色素沈着により発生する「黒ずみ毛穴」の改善に効果が期待できます。
また、新しいメラニンをつくる細胞そのものを減少させる働きもあるため、新しく黒ずみ毛穴ができるのも防止します。
「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?「美容内服薬」でターンオーバーを促進する
美容内服薬での治療は、身体の内側から有効成分が肌悩みを改善するようにアプローチします。
施術に対して不安のある方や、施術の効果をさらに高めたい方にはおすすめです。
シナール
シナールは、ビタミンCとビタミンB5を配合した内服薬です。
メラニンの抑制・抗酸化作用・肌のバリア機能回復などの働きがあります。
メラニンの抑制作用や抗酸化作用により、角質の酸化や色素沈着を防ぐため、「黒ずみ毛穴」の改善が期待できます。
また、肌のバリア機能を回復することで肌の乾燥を防ぎ、「たるみ毛穴」を改善します。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介ハイチオール
ハイチオールは、アミノ酸の一種L-システインを主成分とする内服薬です。
ターンオーバーの正常化やメラニン色素の生成を防止する働きがあります。
ターンオーバーの正常化により、色素沈着や毛穴詰まりが改善されるため、「黒ずみ毛穴」の改善を期待できます。
ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説「美容施術」で凸凹や色素沈着を改善する
美容施術は、医薬品や医療機器を用いて肌に直接治療を施す方法です。
施術は、一度ではなく回数を重ねるごとに効果を感じる方が多い傾向にあります。
同じ毛穴悩みでもさまざまな美容施術の方法があるため、肌の状態やコストを踏まえて医師に相談しながら決めてください。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗り、古い角質を取り除く施術です。
ターンオーバーを正常化させることで「開き毛穴」を、ピーリング作用によって「黒ずみ毛穴」の改善に期待できます。
副作用として、ピリピリとした感覚・赤みなどが出る可能性があります。
副作用やデメリットについて気になる人は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
【医師監修】ケミカルピーリングの6つのデメリットとは?リスクと対策法を解説フォトフェイシャル
フォトフェイシャルとは、「IPL」という特殊な光を使う施術方法です。
この光がメラニン色素に反応し、シミ・肌のくすみ・ニキビなどの肌悩みを改善します。
また、コラーゲンを増やす作用もあるため、回数を重ねることに「たるみ毛穴」の改善が期待されます。
ダーマペン
ダーマペンとは、16本の針を使用し肌に微細な穴をあけ、そこから美容成分を導入する施術です。
肌にあけた穴を治そうとする力と美容成分の効果で肌のハリ不足・毛穴悩みなどの改善が期待されます。
施術を重ねることで、「黒ずみ毛穴」「開き毛穴」「クレーター毛穴」の改善に効果を期待できます。
イオン導入
イオン導入とは、電気の力を使い肌表面のイオンバランスをコントロールし、美容成分を肌の奥まで浸透させる施術です。
ビタミンCやトラネキサム酸を美容成分として使うことが多く、肌のツヤ不足や毛穴悩みを改善します。
乾燥や皮脂量など肌のバランス不足に影響を受けやすい「開き毛穴」「たるみ毛穴」の改善が期待されます。
リジュラン
リジュランは、サーモン注射とも呼ばれている注入注射です。
ポリヌクレオチドを主成分としており、肌の細胞を活性化させる治療で、肌を若返らせる効果が期待されます。
毛穴の潤い不足で発生する「たるみ毛穴」や「開き毛穴」に対して効果が期待できます。
「ドクターズコスメ」で肌の調子を整える
ドクターズコスメとは、医師・皮膚の専門家などが開発や監修に関わった化粧品のことです。
厳選された美容成分を高配合している商品が多く、ほかの化粧品と比較すると特定の肌悩みに特化していることが多いです。
ゼオスキン
ゼオスキンとは、ニキビ・シミ・毛穴などの肌悩みに対応したドクターズコスメの一つです。
ゼオスキンには、レチノールやハイドロキノンなど効果の高い美容成分が含まれています。
正常な肌のターンオーバーを導くことで、毛穴詰まりや乾燥が原因の毛穴のたるみ・開きにアプローチします。
また、ゼオスキン自体が皮脂分泌の多い肌にも適しており、過剰な皮脂分泌による毛穴悩みの予防にもつながると言われています。
「ゼオスキン」の効果や肌悩み別の使い方を解説!セット毎の値段もチェック美容皮膚科での治療中は毛穴のセルフケアも重要
美容皮膚科の施術などで毛穴トラブルを治療しているときは、普段よりも肌が敏感な状態になるため、セルフケアが欠かせません。
また、セルフケアを続けることで新たな毛穴悩みの予防にもなります。
丁寧なスキンケアを行う
毛穴悩みを解決するための基本として、まずは毎日の洗顔・保湿を丁寧に行いましょう。
- 洗顔は泡をしっかり立てて、その泡で優しい力で洗う
- 洗い残しは毛穴詰まりの原因になるため、フェイスラインや生え際など洗い残しの無いように流す
- メイクは専用のクレンジングで落とし、毛穴詰まりの酸化を防止する
- セラミド・ヒアルロン酸など保湿成分が含まれた化粧水を優しく肌になじませる
- 化粧水の後は、乳液で毛穴に蓋をして、水分の蒸発を防ぐ
さらに詳しいスキンケア方法は以下もチェック
【目指せ美肌!】正しいスキンケア方法で美肌を手に入れよう生活習慣を見直しホルモンバランスを整える
ホルモンバランスが乱れると、皮脂分泌量を過剰に増加させます。
皮脂分泌量が増えてしまうと、毛穴の詰まりを起こしやすくなります。
ホルモンバランスの乱れを防ぐには、生活習慣を見直すことが大切です。
- 7~8時間の睡眠時間をとる
- タンパク質・野菜・炭水化物・良質な脂質をバランスよく摂取する
- イソフラボンを含む大豆製品・カルシウムを含む小魚や牛乳・食物繊維は積極的に摂る
- 無理なダイエットはしない
美肌効果のある食材については以下をチェック
美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説毛穴が開いてしまう場合もあるので注意
セルフケアも方法を間違えたり、過度に刺激してしまうと、かえって毛穴が開いてしまうことがあります。
以下のようなケアはしないように注意しましょう。
- 剥がすタイプの毛穴パックをする
- 角栓を自分で引き抜いてしまう
- スクラブ洗顔やピーリングを頻繁に行い、肌に過度の刺激を与える
美容皮膚科に行くべき毛穴悩みはオンラインでも相談できる
毛穴悩みには種類があり、毛穴のタイプに合わせた正しい対処が必要です。
毛穴悩みを改善するための治療は、皮膚疾患と見なされず一般皮膚科で受けられないこともあります。
毛穴の悩みを解決したい方は、治療の選択肢が多い、美容皮膚科で相談してみましょう。
なお、美容皮膚科にはオンラインで無料で相談できるサービスもあります。
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藤原東華 医師
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