「ニキビを早く治したい…」 そんな悩みをお持ちではありませんか?
しかしニキビを治したいと思っても治し方がわからなかったり、よく効く薬を知らなかったり、そんな方が多くいます。
ニキビの治し方を知ることが難しいのは、ニキビの場所や種類、肌質、年齢によってそれぞれ治し方が違うからです。
間違ったやり方で治そうとするとかえって悪化するケースも…!
そこで今回は「ニキビの治し方」について徹底的に解説します。
ニキビの治し方を場所別、種類別、肌質別、年齢別にわけて書いてあるので、参考にしてみてくださいね。
ニキビを治してつるつるのお肌を取り戻しましょう。
東京イセアクリニック
大山 希里子先生
美容皮膚科(役職:美容皮膚科診療部長)
患者様に愛されるクリニックを目指して、マニュアルではない、ひとりひとりの患者様に合った最適な治療法とサービスを提供しております。
目次
ニキビの治し方とは
ニキビを治すためには症状が進行する前に、なるべく早めの段階で治療することが大切です。
ニキビは医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という慢性疾患のため、なかなか治らなかったり、繰り返しできたりするものです。
根本的にニキビを治すためには自分のニキビの状態を知り、タイプに合わせた治療をすることが必要です。
ニキビは早めの段階で治療する
ニキビ跡を残さず、きれいに治すためには早めの段階で治療することが大切です。
ニキビは症状が進行するにつれ、痛みや腫れを伴い、どんどん治りづらくなっていきます。
最悪の場合、ニキビの炎症が治まった後も皮膚が傷ついたままニキビ跡として残ってしまう可能性もあります。
そうならないためには、ニキビに気づいたその瞬間にケアすることで、これ以上症状が進行しないようにすることが大切です。
また、「ニキビを一晩で治したい」と考えている方も多いと思いますが、残念ながらニキビは一晩できれいに治るものではありません。
しかし、炎症を抑えて目立たなくすることは可能です。
特に赤く腫れたニキビは目立つので、薬を使って炎症を抑え、赤みや腫れを抑えることが最も効果的です。
薬についても記事内で詳しく解説しているので、ぜひ読み進めてくださいね。
ニキビはタイプに合わせた治療をする
ニキビはタイプに合わせて、治療をしましょう。
ニキビができる場所や種類、肌質、年齢など、一概にニキビといっても人によってタイプは異なります。
タイプが違えば治し方も異なります。
そのため、まずは自分のニキビのタイプを知り、それぞれの治し方で治療することが大切なのです。
今回の記事では、場所や種類、肌質、年齢など多くのタイプのニキビを治す方法を解説しているので、自分のニキビはどのタイプに当てはまるかを考えながら読み進めてくださいね。
場所別のニキビの治し方
ニキビができる場所によって、発生する原因が異なり、原因が違えば治し方もそれぞれです。
ニキビができやすい部位である「頭皮」「おでこ」「眉間」「鼻」「頬」「口」「顎」「背中」「胸」「おしり」に分けて、それぞれの原因と特徴、治し方を解説します。
自分のニキビができている場所をチェックして、正しい治し方を理解しましょう。
頭皮のニキビ
頭皮は髪の毛で見えにくい部位のため、ニキビができていることに気づきにくい場所です。
そのため、「髪をとかしていたら痛みを感じてニキビができていた」ということもあります。
比較的男性の方ができやすいニキビですが、女性も長い髪が原因で頭皮に湿気がこもる場合があるため、注意が必要です。
頭皮のニキビは主にシャンプーのすすぎ残しが原因で発生します。
シャンプーの成分がきちんと落とし切れていないと、毛穴の中に残ったシャンプーが詰まってアクネ菌が繁殖してしまいます。
毛穴がふさがることで皮脂やほこりなどが内部に残って、頭皮にニキビができるのです。
頭皮ニキビを治すには、正しい方法でシャンプーをすることが大切です。
まず、頭皮をマッサージするように洗い、毛穴にたまった汚れを押し出すようなイメージで地肌を寄せ付けて洗います。
すすぐ時も指の腹で頭部全体を洗うようにすすぎましょう。
特に耳の後ろや襟足部分はすすぎ残しをしやすいので入念に洗ってくださいね。
頭皮ニキビに関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
頭皮ニキビの原因と処方薬での治し方を解説!治らない原因に男女差は?フケの出る症状もある場合には、ニキビ以外の脂漏性皮膚炎等も考えられるので皮膚科に行きましょう。
おでこのニキビ
おでこは皮脂腺が多いため、テカりやすく、ニキビも発生しやすい部位です。
また、前髪の刺激を受ける場所なのでニキビが悪化したり、広がったりする場合も多くあります。
おでこのニキビは、主に睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れが原因で発生します。
睡眠不足の状態やストレスを強く感じている状態だと、女性ホルモンの分泌量が減少します。
すると、皮脂分泌を促す作用を持つ男性ホルモンが優位に働き、皮脂が過剰に分泌されるのです。
おでこニキビを治すためには、十分な睡眠をとることとストレスを適切に解消することが大切です。
寝る前に湯船につかったり、心地よい音楽を聴いたりすることで自然とリラックスすることができます。
毎日忙しい中でも、自分の体をいたわるようにしてくださいね。
おでこニキビの原因と治し方は?正しいケアで綺麗に治そう眉間のニキビ
眉間ニキビはTゾーンにあたり、皮脂分泌が過剰になる思春期にできるニキビに多く見られます。
また、顔の中央にあることで鏡に向かったときに気になりやすく、眉間のニキビに悩まされる人もたくさんいます。
眉間ニキビは皮脂の過剰分泌だけでなく前髪の刺激や肝機能の低下によっても発生します。
前髪が眉付近の肌に刺激を与えると、皮膚は表面を保護するために角質を厚くする性質があります。
角質が分厚くはがれにくくなると、皮脂がうまく排出されずに毛穴に詰まってしまうのです。
また、眉間は肝臓の状態に影響されやすく、解毒や分解が正常に機能していないと毛穴に老廃物がたまって眉間ニキビができます。
眉間ニキビを治すためには、生活習慣の改善が最も大切です。
栄養バランスを考えた食事をとることや質の良い睡眠、ストレスをしっかりと解消することを心がけましょう。
特に肝臓の状態に影響を受けやすい眉間は、脂っこい食事や甘いもの、アルコールを控えるようにしてくださいね。
眉間ニキビに関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
眉間のニキビの原因と治し方とは?もしかして体の不調のサインかも!鼻のニキビ
鼻は皮脂の分泌量が多く、毛穴も深いためニキビが発生しやすい部位の一つです。
顔の中心の目立ちやすい場所にできることでストレスを感じやすく、自律神経やホルモンバランスの乱れにより悪化を招きやすいことが特徴です。
また、鼻はTゾーンなので思春期にできることが多いイメージですが、凸凹していてメイク汚れを落としづらい場所なので、大人ニキビにもよく見られます。
鼻ニキビのできる主な原因は皮脂と汚れによる毛穴詰まりです。
鼻は顔の中でも特に皮脂の分泌量が多く、小鼻などに汚れが溜まりやすい場所です。
そのためきちんと洗顔ができていなかったり、毛穴が詰まった状態で放置してしまうと鼻ニキビが発生してしまいます。
鼻ニキビを治すためには正しい洗顔を行うことが大切です。
泡を作って、毛穴の中に詰まった皮脂やファンデーションを押し出すようなイメージで洗いましょう。
ゴシゴシと刺激を与えながら洗ってしまうと、ニキビはさらに悪化してしまうので注意してくださいね。
鼻のニキビについてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてくださいね。
「鼻の下のニキビ」の原因を知って正しい対処・悪化防止ケアをしよう!頬のニキビ
頬のニキビは大人になってからできやすいニキビの一つです。
頬は顔の中でも皮脂の分泌量が少なく、乾燥しやすい部分なので、ニキビはできにくいと思われがちですが、実はニキビが発生しやすい場所なのです。
頬ニキビのできる原因は乾燥です。
肌が乾燥した状態になると、皮膚を保護しようとして皮脂は過剰に分泌されるようになります。
この働きが強くなることで皮脂をうまく排出できずに、毛穴に皮脂が詰まってしまい、ニキビが発生するのです。
頬ニキビを治すためには、十分な保湿が大切です。
洗顔後のスキンケアは化粧水の後に必ず、乳液でふたをするようにしましょう。
特に化粧水はヒアルロン酸やセラミドなど、保湿力の高い成分が配合されたものを選ぶようにすると、より効果的です。
【頬ニキビの原因と治し方】繰り返す悩みを徹底解決!正しいケアと予防策口のニキビ
口のニキビはなかなか治りづらく、痛みを伴う場合もあるため、とても厄介な存在です。
そのまま放置してしまうと跡に残る危険性もあるため、早めの治療が必要です。
口にできるニキビは胃腸の状態に影響を受けることから、食べすぎや偏食などの食生活の乱れが原因で発生します。
暴飲暴食をしたり、刺激物や脂っこい食事をとりすぎたりすることで腸内の老廃物が溜まってしまいます。
そのため、体内の老廃物が皮膚まで届き、ニキビとして出てきてしまうのです。
口のニキビを治すためには、できるだけ胃腸に負担をかけない食事を意識しましょう。
特にビタミン類や食物繊維、タンパク質などのニキビに良い食材を積極的に取り入れるようにしてくださいね。
外食が多い、偏食気味という人はサプリメントなどで必要な栄養素を補うこともおすすめです。
唇ニキビの原因とすぐ治す方法とは?ヘルペスとの違いもわかりやすく解説!顎のニキビ
顎ニキビは大人ニキビの代表格として、多くの人を悩ませています。
なかなか治りづらく、繰り返しやすいため、根本からケアをすることが大切です。
顎ニキビは主にホルモンバランスの乱れが原因でできます。
女性は生理前になると、皮脂分泌を抑えて肌のバリア機能を高める「エストロゲン」というホルモンが減り、皮脂分泌を促す「プロゲステロン」というホルモンが増加します。
そのため、生理前になると顎ニキビができやすくなってしまうのです。
顎ニキビを治すためには、ホルモン周期に合わせたスキンケアをすることが大切です。
生理前には皮脂をきちんと除去するためのケアをするようにしましょう。
通常のスキンケアを行いながら、それにプラスして軽いピーリングを取れ入れてみるなど工夫してみてくださいね。
顎ニキビに関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
顎(あご)ニキビの原因とは?即効性のある治し方と繰り返さないための予防法背中のニキビ
背中ニキビは自分では発見しづらく、気づいたら悪化していたというケースが多いです。
衣類からの摩擦やシャンプーのすすぎ残しなど、誰にでもできやすいニキビでもあります。
また、ニキビではない他の皮膚炎の可能性もあるため、もし不安な方は皮膚科を受診することをおすすめします。
背中は衣類などの影響から蒸れたり、摩擦が起きたりすることでニキビが発生します。
特に夏場などの汗をかきやすい状況だと、あっという間に背中全体にニキビが広がってしまいます。
また、シャンプーのすすぎ残しなども背中ニキビを引き起こす原因になるため、身体は最後に洗うようにしてくださいね。
背中ニキビを治すには、衣類の見直しをしましょう。
特に一番重要なのが、肌に直接触れる肌着を通気性の良い素材にすることです。
肌にあまり刺激を与えないようにするためにも、天然素材のコットンやシルクがおすすめです。
背中ニキビに関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
【皮膚科医監修】背中ニキビの原因とは?症状別の治し方を徹底解説!胸のニキビ
胸はあまり露出をしない部分なので、ニキビができても気にならない方も多いかもしれませんが、実はそれが原因でニキビを悪化させてしまうかもしれません。
デコルテ~胸は衣服で隠れているからこそ蒸れやすい部位であり、放っておくとすぐに症状が進行してしまいます。
胸のニキビも早めのケアを心がけましょう。
胸のニキビは主に下着が原因で発生します。
女性の下着は胸を支えるために肌を圧迫していて、内部はとても蒸れやすい状態です。
また、デコルテ周辺も髪の毛やシャワーによって刺激を受けやすいので注意が必要です。
胸のニキビの治し方は、まずは下着を変えることです。
下着は自分の胸にフィットしたものを用いて、なるべく通気性の良いものを選ぶようにしましょう。
髪の毛が長い方は極力結ぶようにして、肌へのダメージを防ぐようにしてくださいね。
胸のニキビに関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
胸ニキビの原因を知ってキレイな胸元へ!効果的な対処法と予防法おしりのニキビ
おしりはふとした時にしこりを感じたり、痛みをともったニキビができていることが多い場所です。
ニキビができてもなかなか気づきにくい部位ですが、症状が悪化してしまうと座ったときに痛みを感じる可能性もあります。
そのため、ニキビに気づいた段階で早めにケアすることが大切です。
おしりニキビは主に摩擦と蒸れにより発生します。
座っている状態だと上半身の重みを支えることに加え、椅子に皮膚が押し付けられてしまいます。
また、下着の影響で蒸れやすいため、非常にニキビができやすい環境なのです。
おしりのニキビを治すには、摩擦と蒸れの環境を見直すことが大切です。
デスクワークが多い人は、最低でも1時間に1回は立つようにしてお尻の負担を減らしましょう。
また、お風呂で洗う時も洗い残しがないように入念に洗うようにしてくださいね。
おしりのニキビに関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
「おしりニキビ」の原因とは?痛みを和らげ綺麗に治す方法を解説!ニキビは場所によって治し方が異なるため、それぞれに合った治療法を知る必要があります。
自分で判断することが難しい方は、一度皮膚科を受診することをおすすめします。
東京美肌堂は、自宅にいながら専門の医師に相談できるオンライン診療サービスを提供しています。
ニキビの治し方について疑問がある方や、早く治して綺麗な肌を取り戻したい方はぜひお気軽に予約してみてくださいね。
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ニキビの種類別の治し方
ニキビは進行度によって4種類に分けられ、それぞれ治し方が異なります。
初期症状の白ニキビから黒ニキビになり、さらに悪化すると炎症を起こして赤ニキビ、黄ニキビと進行していきます。
まずは自分のニキビがどの状態なのかチェックしてみましょう。
白ニキビ【進行度:★☆☆☆】
白ニキビは毛穴に皮脂や汚れが詰まっているニキビの一番初期の段階で、最も治しやすい状態です。
痛みやかゆみはほとんどなく、ニキビと認識する人も少ないかもしれません。
白ニキビは、主に皮脂の過剰分泌や汚れが毛穴が詰まることで発生します。
そのため、毛穴が詰まった白ニキビを治すには皮脂や汚れをしっかりと取り除くことが必要です。
皮脂を取り除くためにまずは正しい洗顔を心がけましょう。
毛穴の中にたまっている汚れを押し出すようなイメージで、しっかりと洗顔をすればすぐに改善します。
洗顔料を良く泡立てて、丁寧に洗顔することを心がけましょう。
白ニキビについてもう少し詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
白ニキビはニキビの初期段階!原因と治し方を徹底解説黒ニキビ【進行度:★★☆☆】
黒ニキビは白ニキビが酸化して黒くなった状態です。
白ニキビが進行すると毛穴に詰まった皮脂が毛穴内部に収まらなくなってしまい、皮膚表面から皮脂が飛び出してしまいます。
そうすると毛穴の表面が空気にさらされ、酸化して黒くなってしまうのです。
これが黒ニキビの状態です。
黒ニキビの治し方は白ニキビとあまり変わりませんが、特に大切なのが肌のターンオーバーを整えることです。
肌のターンオーバーとは約1か月周期で表皮の細胞が生まれ変わる肌の機能のことで、そもそもこの機能がきちんと整っていれば毛穴詰まりは起こらないのです。
そのため、黒ニキビもターンオーバーを整えて、肌表面にたまった古い角質を排出することで改善します。
ターンオーバーを整えるために規則正しい生活、栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。
黒ニキビについてもう少し詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
「黒ニキビ」を撃退!原因と正しい対処法を解説赤ニキビ【進行度:★★★☆】
赤ニキビは炎症が起きて赤みや痛み、腫れを伴う状態のニキビです。
赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビを放置したことによる、アクネ菌の繁殖が原因で発生します。
アクネ菌はもともと皮膚内部に常在している菌ですが、皮脂を好み繁殖するという特徴があり、繁殖することで炎症を引き起こしてしまうのです。
赤ニキビを治すにはまずは炎症を抑えることが大切です。
そのため、日頃のスキンケアでは抗炎症作用のある化粧水を使うようにしましょう。
抗炎症成分としては、「グリチルリチン酸ジカリウム」が代表的なので、自分が使っている化粧水に含まれているかチェックしてみてくださいね。
もし「自分が使っている化粧水はニキビに合っていないかも…」「これから自分に合った化粧水を選びたい」という方にはこちらの記事がおすすめです。
【ニキビ化粧水選び】大人と思春期で違う!おすすめ商品&効果的な使い方をご紹介さらに、赤ニキビについてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事をチェックしてくださいね。
赤ニキビの治し方と予防方法を解説!ニキビ跡を作らないで治す黄ニキビ【進行度:★★★★】
黄ニキビはニキビの最終段階で、赤く炎症するだけでなく、膿を持ち症状が最も進行している状態です。
アクネ菌が増殖しすぎると毛穴の壁が崩壊し、周りの組織にまで炎症を広げてしまいます。
周りの組織に炎症が広がることで修復が難しくなり、ニキビ跡として残ってしまうことも少なくありません。
黄ニキビでは患部に重度の炎症が起きているため、間違ったセルフケアをしてしまうとかえって悪化させてしまう可能性が高いです。
そのため、黄ニキビを治すためには皮膚科で治療しましょう。
皮膚科では黄ニキビの場合まずは菌の繁殖を抑えなければならないため、抗菌薬で治療します。
ニキビの原因であるアクネ菌に加え、黄ニキビには黄色ブドウ球菌が入り込んでいます。
そういった原因菌を抗菌・殺菌することで、黄ニキビは炎症を抑えることができます。
黄ニキビについてもう少し詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
ニキビのパンパンな膿を潰すのはNG!正しい対処法と効果的な治療薬を解説肌質別のニキビの治し方
肌質ごとにスキンケアが異なるように、ニキビの治し方にもそれぞれ違いがあります。
肌質には大きく4つのタイプがあり、「脂性肌」「乾燥肌」「混合肌」「敏感肌」に分けられます。
まずは自分の肌質がどのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
脂性肌
脂性肌は油分と水分がともに多い状態です。
脂性肌は皮脂の分泌が多く、肌表面がべたついていて空気中の汚れが付着しやすいことから、他の肌質よりもニキビができやすい状態です。
そのため、脂性肌の方は洗顔で皮脂汚れをしっかりと落とすことを心がけましょう。
しかし、刺激の強い洗顔料で一日に何度も洗顔することは逆効果です。
朝晩の2回、油分の少ないスキンケア用品を使って、洗顔を行うようにしてくださいね。
脂性肌でニキビに悩んでいる方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。
脂性肌(オイリー肌)にニキビができる原因とは?対策のコツを解説!混合肌
混合肌は油分が多く、一見脂性肌に見られがちですが、水分が少ないため肌の内側が乾燥している肌の状態を指します。
そのため、自分が脂性肌だと思ってオイルフリーの洗顔料や化粧水を使用してしまうと、保湿が不十分になってしまいます。
混合肌のニキビを治すためには十分な保湿と、表面の皮脂を取り除くことが大切です。
そうすれば混合肌の状態が改善し、ニキビも治るようになります。
乾燥肌
乾燥肌は油分と水分がともに少ない状態です。
乾燥肌はニキビができないと考える方も多いですが、実は乾燥肌もニキビができやすい肌質です。
乾燥した状態だと、肌は潤いを保とうとして皮脂をたくさん分泌するようになります。
そのため、乾燥肌のニキビを治すためにはまずは保湿を心がけましょう。
洗顔後はすぐに化粧水を塗り、その後に乳液やクリームでふたをして水分を逃がさないようにすることが大切です。
乾燥肌でニキビに悩んでいる方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。
乾燥肌にニキビができる原因と肌にやさしいスキンケア方法を紹介!敏感肌
敏感肌は、肌の乾燥が進行し、バリア機能が著しく低下した状態です。
バリア機能が低下すると肌のターンオーバーが乱れるため、肌表面に古い角質が残って、毛穴が詰まりやすくなります。
そのため、敏感肌でもニキビはできやすいのです。
敏感肌の方のニキビは低刺激なスキンケアアイテムを使用して治しましょう。
特に、アルコールは強い刺激を与えてしまうため、アルコールフリーのものを選ぶようにしてくださいね。
敏感肌でニキビに悩んでいる方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。
敏感肌にニキビができやすい原因とは?季節別のケア方法や予防法を解説年齢別のニキビの治し方
ニキビには年齢によってでき方や治し方が異なります。
主に、10代にできる思春期ニキビと20代以降にできる大人ニキビに分けられます。
それぞれの治し方を確認していきましょう。
大人ニキビ
大人ニキビは生活習慣やストレスにより発生します。
そのため、20代以降にできる大人ニキビは生活習慣を見直して治しましょう。
特に、飲酒や喫煙を控えるようにしたり、ストレスをため込みすぎないようにすることが大切です。
適度な運動や十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしてくださいね。
大人ニキビに悩んでいる方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。
大人のニキビを即効解決!原因と効果的な対処法を詳しく解説思春期ニキビ
思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が原因で発生します。
また、部活や授業など屋外で活動することの多い学生は、ホコリや砂汚れが肌に付着してしまうことがニキビの元となる場合もあります。
そのため思春期ニキビを治したい方は、1日2回の丁寧な洗顔をすることが大切です。
朝は寝ている間の皮脂汚れやホコリを落とすために、洗顔料を使って顔を洗いましょう。
夜は顔にたくさん付着している1日の汚れをすべて綺麗にするために、朝よりも入念に洗顔を行います。
思春期ニキビに悩んでいる方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。
思春期ニキビの原因とは?皮膚科医が教える効果的な予防・治療法ニキビを治す医薬品
ニキビを治す医薬品でよく使われるものをご紹介します。
ニキビを早く治すには、有効成分の配合率が高い医薬品の使用が効果的です。
皮膚科での治療ではまず医療用医薬品を使って治療をするので、薬の作用や正しい使用法について知っておきましょう。
アダパレン
「アダパレン」は白ニキビや黒ニキビに効果のある外用薬です。
ピーリング効果により角質層を薄くして、ニキビの原因となる角栓をなくす作用を持ちます。
そのため、赤ニキビに進行するのを防ぐだけでなく、新しくできるニキビの予防にも使われます。
ニキビの治療薬でも比較的やさしいものなので、乾燥肌や敏感肌の方はまずはアダパレンから治療を始めるケースが多いです。
アダパレンは1日1回、就寝前や洗顔した後に使用し、ニキビの周辺に適量塗布して薄く伸ばします。
特に塗りすぎると赤みや皮剥けが出やすくなってしまうので、適量を守るように注意してくださいね。
適量には個人差があるため、医師や薬剤師に相談のうえ使用しましょう。
アダパレンの効果や使用方法についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
アダパレンの「ニキビ治療の効果と副作用」を解説!正しい使い方と注意点をチェックベピオ
「ベピオ」は、過酸化ベンゾイルを主成分とした外用薬です。
こちらも炎症を起こす前の白ニキビや黒ニキビの状態に効果のある薬です。
ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えたり、ピーリング作用により毛穴詰まりを改善することで、症状の進行を防ぎます。
ベピオの最適な使用期間は個人差があるため、必ず医師の判断に従って使用するようにしてくださいね。
特にベピオは顔だけでなく背中や胸、おしりなどの部位にも使用できるので、顔以外のニキビに悩んでいる方でも使えることもポイントです。
クリンダマイシン
「クリンダマイシン」は赤ニキビや黄ニキビの改善に効果が期待できる外用薬です。
抗菌薬であることから、細菌のタンパク質の合成を防ぐ作用があります。
赤ニキビの原因となるアクネ菌や、黄ニキビの原因となる黄色ブドウ球菌の増殖を抑制し、細菌を抗菌・殺菌することでニキビの炎症を抑えてくれます。
しかし、クリンダマイシンの使用を長く続けていると耐性菌が発生する場合があります。
耐性菌が発生してしまうと効果を十分に得られなくなり、ニキビを治すことができなくなってしまいます。
必ず専門の医師と相談して使用するようにしてくださいね。
アクアチム
「アクアチム」は、赤ニキビや黄ニキビの原因となる菌に対して強い抗菌力を発揮します。
ナジフロキサシンを主成分とし、ニキビ以外の皮膚炎の原因となる表皮ブドウ菌にも効果的であり、皮膚科での治療に良く用いられる薬です。
塗ることで皮膚表面にいる細菌のDNA複製を妨ぎ、炎症が進行するのを抑えます。
ナジフロキサシンも耐性菌が発生する恐れがあるため、使用期間には注意が必要です。
きちんと専門の医師の診察を受けたうえで使用するようにしましょう。
「皮膚科に行く時間がない」という方は、オンラインで専門の医師に相談してみることもおすすめです。
東京美肌堂ではオンライン診療サービスを提供しており、毎日22時まで受け付けているのでスキマ時間に気軽に専門の医師に相談ができます。
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ニキビを治す食べ物3選
ニキビを治すためには、体の内側からのケアも大切です。
ニキビに効果的な栄養素はビタミン類や食物繊維、タンパク質など、多くの食材に含まれているものばかりです。
その中でも特に食べてほしい食材を3つご紹介します。
どれもスーパーで買える身近な食材なので、1日の食事にぜひ取り入れるようにしましょう。
肌を綺麗にする栄養素に関する記事もあるので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説①ブロッコリー
ニキビに効果的な食材の1つ目は「ブロッコリー」です。
ブロッコリーは皮脂分泌を抑制するビタミンB2や肌を健康に保つビタミンC、抗酸化作用のあるβカロテンなど多くの栄養素を含む食材です。
特にビタミンCはストレスによるバリア機能を防ぐだけでなく、肌の水分量を適切に保つなど、乾燥が原因で発生するニキビに悩む方は積極的に取り入れるようにしましょう。
ブロッコリーの最も栄養価を損なわない調理方法は、電子レンジで加熱することです。
茹でて調理する方が多いと思いますが、茹でてしまうと水溶性ビタミンが水に溶けてしまい、電子レンジで調理した時と比べ、栄養素が半分ほどになってしまうのです。
そのため、なるべく電子レンジを使って調理するようにしてくださいね。
②レバー
「レバー」はクセがあり、苦手な方もいるかもしれませんが、ニキビ肌に悩んでいる方にぜひ食べてほしい食材です。
なぜならレバーは、ニキビの大きな原因である皮脂の過剰分泌を抑制するビタミンB2が、豊富に含まれているからです。
また、ビタミンAも含んでいるため、ターンオーバーを促進してニキビの治りを早めるのに効果的です。
レバーには牛レバー、豚レバー、鶏レバーとそれぞれ特徴がありますが、ニキビに最もおすすめなのはビタミンAが多く含まれる鶏レバーです。
「ニキビを早く治したい!」と思っている方は積極的にレバーを食べるようにしてみてくださいね。
③大豆
「大豆」も実はニキビに効果的な食材のひとつです。
大豆は、肌や体を作るもととなるタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は肌のターンオーバーを促したり、コラーゲンを生成したり、女性ホルモンを助けたりと肌にとって重要な役割を担っています。
そのため、タンパク質が多く含まれる大豆はニキビを治すためには欠かせない食材なのです。
特に、豆腐は納豆や豆腐、豆乳などそのまま食べられるような製品の原料なので、日常的に取り入れやすい食材です。
ニキビを治すときのNG行動
ここでは、ニキビを治したいときにやりがちなNG行動をご紹介します。
ニキビを治すために頑張っていてもニキビを潰したり、乱れた食生活をしていたり、睡眠が足りていなかったり…こんな行動をしたらかえって悪化してしまうからです。
自分はこれらのNG行動をしていないか、もう一度確認しながら読み進めてくださいね。
ニキビを潰す
「ニキビを早く治したい」と思って、ニキビを潰そうとした経験はありませんか?
ニキビを潰すことで治りが遅くなることに加え、ニキビ跡として残ってしまう危険性があります。
それはニキビの中に溜まった皮脂や膿をうまく押し出すことができず、ニキビが再発してさらに悪化してしまうからです。
また、必要以上に周りの皮膚や細胞を傷つけてしまい、ニキビが治った後もクレーター状のニキビ跡になってしまう場合があります。
皮膚科では面皰圧出というニキビを潰す治療法もありますが、専門の医師の下で行っているため、自分では絶対に行わないようにしてくださいね。
乱れた食生活をする
どれだけ丁寧なスキンケアをしていても、食生活が乱れていてはニキビを治すことができません。
今一度自分の食生活を振り返ってみて、乱れた食生活を送っていないかチェックしてみましょう。
特に、揚げ物や甘いものはニキビを発生させる大きな原因になります。
ニキビの原因となる食品を頻繁に食べる習慣がある方は、頻度を減らすなど少しずつ改善していってくださいね。
睡眠不足になる
睡眠不足の状態もニキビを治したいときに悪影響を及ぼします。
睡眠不足による免疫力や抵抗力の低下が肌にも影響を与え、ニキビを発生させるアクネ菌が増殖しやすい環境を作ってしまうのです。
また、ホルモンバランスを崩すことでもニキビができやすくなってしまいます。
そのため、できるだけ6時間以上の睡眠をとり、睡眠不足にならないように気を付けましょう。
ニキビと睡眠の関係についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
ニキビと睡眠の関係性とは?治療薬や寝不足改善のためのセルフケア方法を紹介!ニキビをきれいに治したい方は皮膚科へ
ニキビを治すには自分のニキビの種類や肌質、年齢などをきちんと理解して適切なケアをすることが大切です。
「ニキビを治したい」と思ったら、まずは自分のニキビの状態をきちんと理解しましょう。
そのあとで生活習慣やスキンケアを見直すことで、ニキビは改善していきます。
自己判断だけでは難しい、あとに残さずきれいに治したい、という方は皮膚科を受診することをおすすめします。
皮膚科の専門の医師に診てもらうことで、自分のニキビに合った治療法を知ることができるので、比較的早く治るでしょう。
また、今回ご紹介した治療薬はどれも一般的な皮膚科で処方してもらえるので、皮膚科の先生に聞いてみてくださいね。
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