突然、胸にニキビができて、どうしたらいいかわからない。
そんな経験はありませんか?
暑くなる季節では、胸元が開いた服を着たり、水着になることもありますよね。
そんなとき、胸にニキビがあると周囲の目が気になるものです。
また、実は胸ニキビと思っていたものは、別の病気だったという可能性もあります。
見た目のコンプレックスや、健康への不安にもつながる胸ニキビ。
今回は、そんな胸ニキビを治すために適切な対処法をお教えします。
正しい対処法を理解して、胸ニキビとは無縁の生活への第一歩を踏み出しましょう!
目次
胸ニキビの特徴
ニキビの中でも、鎖骨や胸にできるものを胸ニキビといいます。
胸部の皮膚には、以下のような特徴があります。
- 皮脂や汗が多く出る
- 服で蒸れやすく空気に触れないため酸素が届きにくい
- 顔に比べてこまめに洗う頻度が少ないので古い角質が溜まって毛穴が塞がりやすい
この特徴は、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすい環境そのものです。
つまり、胸は特にニキビができやすい場所なのです。
ニキビは皮膚の病気なので、患部をそのままにしておくのではなく、早めに対処することが綺麗な肌を取り戻すためには肝心です!
胸ニキビができる原因
胸にニキビができる主な原因は、皮脂の分泌が過剰になり毛穴に詰まるためです。
また、男性は、女性よりも胸ニキビができやすい傾向があります。
ここでは、胸ニキビができる原因と、なぜ男性の方が胸ニキビができやすいのかを説明します。
洗いすぎ・洗い不足
胸ニキビの原因で多いのが、胸の洗いすぎや洗い不足です。
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洗いすぎの場合、肌が乾燥して皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
その結果、肌を傷つけてしまい、炎症を悪化させてしまうことになります。
意外かもしれませんが、男性は水分を保持する力が、女性の3分の2程度。
女性よりも肌が乾燥しやすいので、胸をゴシゴシと洗いすぎないように気を付けましょう!
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ただし胸の洗浄が不足している場合は、毛穴つまりの原因となってしまいます。
胸は、入浴時にシャンプーやリンス、洗顔料、ボディーソープの洗い残しをしがちな場所です。
この洗い残しによって、毛穴に汗や石けんのかすが残り、毛穴が詰まってしまいます。
特に男性は、角質が厚くなりやすく、毛穴つまりを起こしやすいので、滑りがなくなるまでしっかりと胸部をすすいで洗い残しをしないように気を付けましょう!
汗による蒸れ
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汗によって胸が蒸れると、毛穴つまりの原因となりニキビができやすくなってしまいます。
汗をかくと皮脂が分泌されます。
その皮脂が、古い角質や肌の汚れによって、毛穴に詰まってしまいます。
特に男性は、女性よりも水分量が少ないにも関わらず皮脂の分泌量は2~3倍多く、毛穴つまりを起こしやすいので、汗をかいたら衣服の中で蒸れさせないように気を付けましょう!
ホルモンバランス
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ホルモンバランスの乱れは、10代のころはあまりできなかったのに、大人になってから胸ニキビができる人に多い原因です。
皮脂の分泌は、男性ホルモンによってコントロールされています。
男性ホルモンが優勢になると、皮脂の分泌が過剰になり、ニキビができやすくなります。
ストレスや不規則な生活習慣によって、ホルモンバランスが変化し、胸にニキビができやすくなります。
睡眠不足や偏った食生活、日常的な過労などに心当たりがある人は、ストレスを溜め込みすぎないように、気を付けましょう。
胸ニキビの対処法2パターン
胸ニキビの対処法には、大きく分けて、病院に行く、市販薬を買うの2パターンがあります。
①皮膚科に行く
胸ニキビを治すのに、一番おすすめの対処法は、皮膚科に行くことです。
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ニキビには、進行度順に、白ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビ・黒ニキビがあります。
進行段階ごとに、適した薬の種類が違い、胸ニキビではない病気の可能性もあります。
特に、ニキビの進行度が炎症性のあるものまで進んでいる人は、専門医にかかることが大切です。
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胸ニキビの進行が進んでいる赤ニキビや黄ニキビなど、腫れて炎症を起こした胸ニキビは、自宅ケアでの完治は困難です。
無理に自己処理をしてしまうと、傷跡が胸に残ってしまうこともあります。
胸ニキビの進行が進んでいる人は、早めに専門医に相談しましょう!
専門医にかかるには、皮膚科に行く、または美容皮膚科に行くという2つの選択肢があります。
皮膚科と美容皮膚科では、治療へのアプローチが異なります。
皮膚科は一般的な皮膚疾患の診断や治療を行うため、胸ニキビを保険適用の範囲で治したい人や、他の病気の可能性があるのかを確認したい人におすすめです。
美容皮膚科は、肌の美しさと健康の改善に重きを置いています。
そのため、保険適用外の美肌治療をしたい人や、ニキビ跡をきれいにする施術をしたい人に向いていると言えます。
ニキビは進行度によってそれぞれ治し方が異なります。
そのため、それぞれのニキビの治し方を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
専門医にかかって胸ニキビを治していくことは、市販薬だけで治そうとするよりも、多くのメリットがあります。
まず、専門医の的確な診断をもらうことができ、胸のニキビに対して適切な対処をすることができます。
次に、市販薬よりも有効成分の含有量が多く効果的な医療用医薬品を処方してもらえるというメリットがあります。
市販薬では扱っていない薬も、医師の専門的なアドバイスのもと処方してもらうことができます。
皮膚科で処方される薬のうち、今回は、3つの薬を紹介します。
毛穴が厚くなるのを防ぎ、毛穴のつまりを取る作用があり、抗炎症効果もあります。
白ニキビ・赤ニキビに効果的です。
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「アダパレン」に関してより詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
![](https://bihadado.tokyo/media/wp-content/uploads/2023/04/adaparenn-160x160.png)
アクネ菌などに対して殺菌作用があり、抗炎症効果もあります。
赤ニキビ・黄ニキビに効果的です。
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アクネ菌などに対して殺菌作用があり、ピーリング作用もあります。
白ニキビ・赤ニキビ・黒ニキビに効果的です。
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皮膚科に行く際には、事前準備をしておくことをおすすめします。
ニキビができた時期・ニキビの状態経過・体調・生活習慣のメモをしておきましょう。
②市販品によるセルフケアをする
病院に行く時間がなかったり、とりあえず自分で対処したいという方は、薬剤師に相談して市販薬を選ぶ方法がおすすめです。
ここでは、市販薬の選び方と種類を紹介します。
進行初期の白ニキビ・黒ニキビのときは、抗菌成分の含まれている市販薬を選びましょう。
抗菌成分には、イソプロピルメチルフェノールやレゾルシン、クロルヘキシジンなどがあります。
ここでは、抗菌成分の含まれている市販薬を紹介します。
配合成分:イオウ、レゾルシンなど
配合成分:イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノールなど
胸にできているのが炎症が起きている赤ニキビのときは、悪化を防ぐために、抗炎症成分の含まれている市販薬を選びましょう。
抗炎症成分には、イブプロフェンピコノール、レゾルシン、クロルヘキシジンなどがあります。
ここでは、抗炎症成分の含まれている市販薬を紹介します。
配合成分:イオウ、レゾルシンなど
配合成分:イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノールなど
配合成分:イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノールなど
膿みが溜まる黄ニキビが胸にできたときは、進行を抑えるために、抗生物質や抗炎症作用のある成分の含まれている市販薬を選びましょう。
抗生物質にはオキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、抗炎症作用にはステロイドなどがあります。
ステロイドには、皮膚の免疫力を低下させる働きがあるので、長期使用は避け、長くても1~3日程度の使用と考えましょう。
ここでは、抗生物質の含まれているノンステロイドの市販薬を紹介します。
配合成分:クロラムフェニコールなど
胸ニキビの予防法
ここでは、自宅でできる胸ニキビの予防法を紹介します。
せっかく治した胸ニキビをぶり返さないためにも、日頃の生活習慣を見直してみましょう!
肌に汚れを残さない
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過剰に分泌された皮脂や古い角質、洗い残った化粧品などは、胸ニキビを悪化させる原因になります。
胸は毛穴つまりが起こりやすいので、汚れを残さないようにしましょう。
汚れを残さないために、しっかりと洗い流すこと、汚れが残りにくいスキンケア用品を使うことを意識しましょう!
チェックポイント 肌に汚れを残さない行動ができてる?
ニキビができたときの洗顔について、正しい方法を知りたい方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。
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通気性の良い衣類を着る
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通気性の悪い衣類は汗による蒸れを引き起こし、胸ニキビができやすくなります。
蒸れを引き起こさないために、通気性の良い服を着たり吸湿性の高い下着を着ましょう。
他にも、肌着や下着の汚れで、胸ニキビができやすくなることがあります。
肌着や下着はこまめに洗い、清潔に保つようにしましょう。
チェックポイント 通気性の良い衣類を使えてる?
ストレスを溜め込まない
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ストレスがあると、ホルモンバランスが崩れやすくなったり、免疫力が下がったりします。
ホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌が促進され、胸ニキビの原因となる毛穴詰まりを引き起こします。
免疫力が下がると、皮膚のバリア機能が弱まってアクネ菌が増殖するため、胸ニキビができやすくなります。
特に、胸は皮脂腺の多い部位なので、ストレスが多くなると、一度にたくさんニキビが発生する可能性もあります。
つまり、大事なのは、ストレスを減らすことです。
ニキビ予防のためにも、ぜひ日ごろからストレスフリーな生活を心がけてみてくださいね。
チェックポイント ストレスフリーな生活はできてる?
ニキビとストレスの関係についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
![](https://bihadado.tokyo/media/wp-content/uploads/2023/07/AdobeStock_540385431-160x160.jpeg)
食生活を改善する
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糖質や脂質の多い食事は、胸ニキビができやすくなります。
ニキビのできやすいものは避け、バランスの良い食事を取るようにしましょう!
チェックポイント 食生活の改善はできてる?
肌を美しく保つための栄養素についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね。
![](https://bihadado.tokyo/media/wp-content/uploads/2023/04/AdobeStock_214597522-160x160.jpeg)
胸ニキビではない他の皮膚病とは
ここまで、胸ニキビの特徴・原因・対処法・予防法についてみてきました。
しかし、見た目は似ていても、実は胸ニキビではなかったということもあります。
胸ニキビの対策をしてもなかなか改善しない場合は、他の病気の可能性も疑ってみましょう。
胸ニキビではない場合、自分で対処するのは難しいので、専門医にかかることが必要です。
ここでは、胸ニキビと間違いやすい他の病気とその症状を紹介します。
心当たりがある場合、自己判断で対処せずに一度専門医にかかることが必要です。
痒疹(ようしん)
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痒疹はポツポツとした皮膚の盛り上がりがいくつもできます。
一時的に現れてすぐに治るものと、体中に広がりイボのようになるものがあります。
ぶつぶつが硬く強いかゆみが伴う場合は特に、痒疹の可能性を疑いましょう。
マラセチア毛包炎
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マラセチア毛包炎は毛穴のある位置に一致してでき、赤い発疹が起こります。
症状が進むと、かゆみや白い膿が見られるようになります。
チェックポイント マラセチア毛包炎との見分け方
アテローム(粉瘤)
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初期は白色・肌色で、悪化すると赤色・青色・黒色になります。
赤く腫れあがることがあり、特に、黒ニキビに似て見えます。
チェックポイント アテロームとの見分け方
まずは気軽にオンライン診療を受けてみよう
今回は、胸ニキビの特徴や原因、対策法、予防法、他の皮膚病について説明してきました。
胸ニキビは、他の部位よりもニキビができやすい場所であり、しっかりと対応をしていくことが大切です。
自宅でできることから皮膚科でできることまで、自身にあった対策法や予防法を試してみましょう!
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