「唇にニキビが…」、「ごはん食べる時に当たって痛い…」
そんな経験はありませんか?
実は、唇のできものはニキビだけでなく、ウイルスが原因である「ヘルペス」の可能性もあります。
今回は唇のニキビに悩む方のために、症状別の原因と治し方、ヘルペスとの違いをご紹介します。
気になる唇のニキビを治して、マスクを外しても恥ずかしくない肌を手に入れましょう!

東京総合美容医療クリニック
福田麻衣 院長
美容皮膚科/美容外科
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。
目次
唇にニキビができやすい原因

「唇にニキビ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実は唇はニキビができやすい部位なんです。
その理由は大きく分けて以下の2つです。
- 唇は胃腸の影響を受けやすい
- 唇は外部からの刺激に触れやすい
唇にニキビができやすい原因を知って、唇ニキビの対策をしましょう。
唇は胃腸の影響を受けやすい
「皮膚は内臓の鏡」とも言われており、内臓の不調は肌の不調となって現れます。
特に唇周辺は消化器官と関係することが多く、胃腸の不調がニキビとなって現れることが多いのです。
具体的には、胃腸の血流が悪化することで唇周辺の肌に栄養が運ばれず、肌のバリア機能が低下します。
それに加えて、便秘になると悪玉菌が増加し、それによって有害物質が大量発生します。
その有害物質が皮脂などと一緒に排出される時に皮脂や角質と結びつくことで、肌のターンオーバーが妨げられます。
これらの要因によって、ニキビが発生しやすくなっているのです。
唇は外部からの刺激に触れやすい
唇のニキビは皮膚への刺激によっても発生します。
唇の皮膚が刺激を受けると、炎症を起こしたり、刺激から皮膚を守ろうとして皮脂の分泌量が増えます。
その結果ニキビが発生しやすくなるのです。
唇の周りは、マスクとの摩擦や食事の際の刺激、カミソリを使ったり顔を触ってしまったりなど、外部からの刺激を受けやすい場所です。
唇のニキビの治し方
唇はニキビができやすく、目立つ場所ですので困っている方も多いのではないかと思います。
ここでは唇のニキビの治し方を解説しますが、症状の進行度によって対処法が変わってきます。
このチェックシートであなたのニキビの症状をチェックしましょう!

それぞれの症状の詳しい治し方などが気になる方は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。




さて、唇にできたニキビを治すには主に次の3つの方法があります。
- 内服薬を使う
- 漢方薬を使う
- 外用薬を使う
それでは、それぞれニキビの症状別の治し方を見ていきましょう。
内服薬を使う

症状の進行した唇ニキビの治療には、内服薬が有効です。
外用薬との併用も可能ですので、唇のニキビを早く治したい方は内服薬も使用することをおすすめします。
しかし、内服薬は使い過ぎると体内に耐性菌が発生してしまう可能性があります。
もし内服薬を使用したい場合は、医療機関を受診して医師に処方してもらうようにしましょう。
東京美肌堂はオンライン診察を行っているので、「皮膚科に行きたいけど忙しくてそんな時間ない」という方におすすめです。
下記ボタンから簡単に予約できるので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
漢方薬を使う

唇のニキビの治療には漢方薬も有効です。
漢方薬は、他の内服薬のように耐性菌が発現する心配をしなくていいので安心して飲み続けられます。
また、漢方薬を飲み続けることでニキビの症状を根本的な体質から改善することができます。
ここでは、唇のニキビの治療におすすめの漢方薬を3つ紹介します。

「五苓散(ごれいさん)」という漢方薬は、唇のニキビの原因である「胃腸の弱り」を治す効果があります。

「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」という漢方薬は、唇のニキビに直接的に効果があります。
この薬には炎症を抑える効果があるので、ニキビの中でも特に赤ニキビにとても効果的です。
胃腸が弱っていて唇にニキビができている場合は、この薬を飲むことをおすすめします。

「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」という漢方薬も、唇のニキビに対して直接的な効果が見込めます。
この薬には、皮膚のかゆみや化膿を改善する効果が期待できるので、黄ニキビに特に効果的です。
外用薬を使う
外用薬の「アダパレン」はニキビの治療における定番の薬です。
しかし、唇や口周りのニキビについてはそうもいきません。
なぜなら、唇周りは皮膚が非常に薄く、ニキビができる場所が粘膜とも近いので、外用薬の刺激が強すぎるからです。
塗るときは注意が必要なので、以下の説明を読んで使用は必ず医師の指示に従ってくださいね。

アダパレンゲルに含まれる「アダパレン」という成分には、毛穴詰まりを改善する効果があります。
つまり、この「アダパレンゲル」は毛穴が詰まった初期症状である白ニキビや黒ニキビに特に効果的ということです。
アダパレンゲルを唇のニキビに塗る時は以下のことに注意して、唇が荒れないようにしましょう。
唇のニキビの予防・悪化防止法

唇にできたニキビの治し方は分かっていただけたかと思いますが、まだ気を付けなければならない事があります。
それは、今できているニキビの悪化を防ぎ、これ以上ニキビを作らないように予防するという事です。
ニキビの悪化を防ぐことで、ニキビを早く治す事ができます。
また、ニキビの予防をすることでもうニキビに悩まされることもなくなるかもしれません。
ここでは唇のニキビの予防・悪化防止法をご紹介します。
唇のニキビに特に効果的な予防・悪化防止法は次の3つです。
- 胃腸に負担をかける食生活を控える
- カミソリを使う時は口元の保湿を忘れずに行う
- 唇のニキビを潰さない
一つずつ詳しく見ていきましょう。
胃腸に負担をかける食生活を控える

先ほどにも述べた通り、胃腸の負担は、唇周辺の肌にニキビとなって現れます。
胃腸に負担をかけないために、以下の4つの行動は避けるようにしましょう。
- 暴飲暴食
- アルコールの摂りすぎ
- 脂質糖質の摂りすぎ
- 辛いものの食べ過ぎ
カミソリを使うときは口元の保湿を忘れずに行う

唇周りの産毛処理やヒゲ剃りなどでカミソリを使うと、どうしても肌に刺激を与えてしまいます。
しかし、カミソリを使う前に肌を保湿したり滑りを良くすることで、肌へのダメージを最小限に抑える事ができます。
特に唇周辺にニキビができているときは、カミソリの刃がニキビに当たってしまうと大きな刺激となってしまうので、刃が当たらないように注意しましょう。
また、カミソリを使用した後は口元の肌が刺激によって弱っている状態ですので、カミソリの使用後もしっかりと保湿するようにしましょう。
唇のニキビを潰さない

「ニキビは潰すと早く治るらしい」そういう情報を目にしたことはありませんか?
これは大きな間違いです!唇のニキビを早く治したいからといって、潰すのは絶対にやめてください。
もし潰してしまったら、細菌が口周りの皮膚に広がって繁殖してしまいます。
それによって唇のニキビがさらに悪化してしまったり、新たに周りにニキビができてしまうかもしれません。
またそれだけでなく、潰した唇のニキビは「ニキビ跡」となってしまう可能性が非常に高いです。
一度できてしまったニキビ跡は、ニキビ自体よりも治すのが難しいのでは潰さずに治しましょう。
しかし、この記事を見る前にニキビを潰してしまった方や意図せず潰してしまった方も安心してください。
以下の2つを実践して、ニキビ跡になってしまう可能性を最小限に抑えましょう。
唇のニキビとヘルペスの違い

「唇にできたニキビのケアをしてるけど、全然治らない…」
それ、実はニキビじゃなくて「口唇ヘルペス」かもしれません…!
もしも口唇ヘルペスだった場合、ニキビを治そうと思ってとった行動がヘルペスの症状を悪化させてしまう可能性があるので気をつけなければなりません。
しかし、唇のニキビと口唇ヘルペスは見分けるのが難しいので注意しましょう。
口唇ヘルペスとは?

「そもそも、口唇ヘルペスって何?」と思った方もいらっしゃるかと思います。
口唇ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが原因のできものです。
唇やその周りに、痛みのある赤い小さな水ぶくれが何個か現れるのが主な特徴です。
またニキビと違って、完治することがなくいつでも再発しうるのが口唇ヘルペスの特徴です。
それでは、唇のニキビと口唇ヘルペスの違いを見ていきましょう。
ニキビとヘルペスは症状が違う
ニキビは「アクネ菌」という細菌が原因ですが、口唇ヘルペスはウイルスが原因なので症状に違いがあります。
「白い芯がある」、「触らなければ痛くない」といった症状の場合、ニキビである可能性が高いです。
一方、「炎症がなく、皮膚が盛り上がっている」、「ピリピリとした痛み・かゆみがある」といった症状の場合、口唇ヘルペスである可能性が高いです。
ニキビとヘルペスは発生する要因が違う
ウイルスが原因であるヘルペスは、細菌が原因であるニキビとは発生する要因が違います。
「普段から口周りが荒れている」、「生活習慣の乱れやストレスがある」といったことに心当たりがある方は、ニキビである可能性が高いです。
一方、「周りに既にヘルペスにかかっている人がいる」、「風邪などで一時的に免疫力が低下している」といったことに心当たりがある方は、口唇ヘルペスである可能性が高いです。
ニキビとヘルペスはできる場所が違う
ニキビと口唇ヘルペスは、その症状が現れる場所にも違いがあります。
毛穴がある場所にできている場合は、ニキビの可能性が高いです。
一方、毛穴がない場所にできている場合は確実に口唇ヘルペスです。
なぜなら、ニキビは毛穴が詰まって発生するので毛穴がない場所にはニキビは発生し得ないからです。
ニキビかヘルペスか見分けられない時

先程、唇のニキビと口唇ヘルペスの違いを解説しましたが、なかなか見分けられないこともあるかと思います。
ニキビを口唇ヘルペスと間違えて対処する分には、ただニキビがなかなか治らなくなるだけです。
しかし、口唇ヘルペスはニキビと違ってウイルスが原因なので、感染してしまう恐れがあります。
口唇ヘルペスをニキビと間違えて対処しようとすると危険なので、唇にあるできものがニキビかヘルペスか分からない場合には、以下の4つを実践するようにしましょう。
- 唇を触ったらすぐに手を洗う
- コップや食器など、共用のものはしっかり洗浄する
- スキンケアは刺激になるので患部は避ける
- 皮膚科を受診する
唇を触ったらすぐに手を洗う

唇にできものができていたら気になって触ってしまうことありますよね。
しかしヘルペスはウイルス性の病気ですので、そのできものがヘルペスだった場合、触った手で別の場所を触ることで感染が広がってしまいます。
もしできものを触ってしまったら、すぐに手を洗ってウイルスを洗い流すようにしましょう。
コップや食器など、共用のものはしっかり洗浄する

唇にできものができていると、食事の時にコップや食器が当たってしまうこともありますよね。
そんな時、ニキビであれば問題ないのですがヘルぺスだった場合は注意が必要です。
口唇ヘルペスがコップや食器などに触れてしまうと、ウイルスが付着してしまいます。
その食器が共用のものだった場合、感染が広がってしまう恐れがありますのでしっかりと洗浄するようにしましょう。
スキンケアは刺激になるので患部は避ける

ニキビのセルフケアといったらスキンケアですが、ヘルペスには逆効果になってしまいます。
ヘルペスは、毛穴が詰まってできるニキビとは違ってウイルスが原因なので、スキンケアをしても治ることはありません。
それどころか、かえって患部への刺激となってしまい症状を悪化させてしまう恐れもあるのです。
顔のスキンケアを行う際は、患部を触らずに行うように注意しましょう。
皮膚科を受診する

唇のニキビと口唇ヘルペスの見分けがつかない時は皮膚科を受診することをおすすめします。
皮膚科を受診して医者に診断してもらうことで、正しい対処をとることができます。
東京美肌堂はオンライン診察を行っているので、忙しくて皮膚科に行く時間がないという方におすすめです。
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唇のニキビとヘルペスを見分けて正しい対処を!
今回は唇にできるニキビについてご紹介しました。
唇のニキビについてもう一度おさらいします。
- 唇はニキビができやすい
- 症状ごとに治し方が違う
- 食生活とカミソリには気を付ける
- ヘルペスの可能性もあるので注意
唇のニキビの治し方と原因・予防法を理解して、きれいな唇を取り戻しましょう!
赤ニキビや黄ニキビまで症状が進行している方やニキビかヘルペスか見分けられない方は、皮膚科を受診することをおすすめします。
東京美肌堂では、
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