毛穴が開く原因って何?
ケアしても毛穴が開きっぱなしで目立つ…。
毛穴がポッカリと開いていて目立ち、炎症を伴っていない場合、それは開き毛穴が原因である可能性が高いです。
開き毛穴は、角栓などの汚れが詰まることで、毛穴を押し広げてしまっている状態です。
セルフケアで改善・予防することができる可能性があります。
本記事では、開き毛穴の原因や、肌質・年代別の特徴・セルフケアの仕方などを紹介していくので、是非参考にしてみてくださいね。
目次
毛穴が開く原因とは
毛穴には大きく分けて4種類があります。
「開き毛穴」「たるみ毛穴」「つまり毛穴」そして「メラニン毛穴」です。
自分の毛穴がどのタイプなのかを正しく理解することが、適切なケアを行う上で重要になります。
以下の診断チャートから、自分の毛穴タイプを判断してみましょう。
毛穴は皮脂を分泌し、肌を保護する役割を果たしています。
しかし、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が開きっぱなしの状態になってしまいます。
また、古い角質や皮脂の詰まった角栓が毛穴に溜まると、毛穴が押し広げられて開いたままになります。
つまり、毛穴が開く主な原因は「皮脂の過剰分泌」と「角栓の詰まり」という2つのケースに大別できます。
この毛穴が開く原因について、もう少し詳しく解説していきます。
皮脂の過剰分泌
毛穴が開いてしまう原因の一つは、皮脂の過剰分泌です。
毛穴は、皮脂を分泌するときは開き、それ以外のときは閉じているのが正常な状態です。
しかし、皮脂が過剰に分泌されることで、毛穴が開きっぱなしの状態になり、毛穴の開きが目立ってしまうのです。
皮脂は、ホルモンバランスや食生活、乾燥などの影響を受けて過剰に分泌されることがあります。
角栓の蓄積
角栓が毛穴に蓄積してしまうことも、毛穴が開く原因の一つと考えられます。
角栓とは、余分な皮脂と肌表面に残った古い角質が混ざったものです。
適切なスキンケアを怠ったり、ストレスや生活リズムの乱れによってターンオーバー(古い角質の排出)が正常に行われないと、角栓が毛穴内に溜まりやすくなります。
溜まった角栓が毛穴を押し広げるため、毛穴が開いた状態になってしまうのです。
その結果、毛穴が大きく開き、目立つようになってしまうのです。
紫外線のダメージ
紫外線が肌に与えるダメージによっても毛穴が開いてしまう可能性があります。
紫外線のなかでも波長の長いUV-Aは、肌の真皮層にまで達しコラーゲンやエラスチンを破壊します。
肌のハリや水分を保つのに欠かせないコラーゲンやエラスチンが破壊されることで、乾燥しやすい肌状態になります。
乾燥は、毛穴を開かせる原因の一つでもあるため、紫外線のダメージは毛穴を開かせる可能性があるのです。
加齢によるハリ不足
肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンは、加齢とともに減少していきます。
そのため、年齢を重ねると肌のハリが無くなり、たるみが進行してしまいます。
肌がたるんでいくことで、毛穴の開きが目立つようになってしまうのです。
年代ごとの毛穴の開きの原因
毛穴が開いてしまう原因は、年齢によっても異なる場合があります。
10代は「活発な皮脂腺活動」
10代で毛穴が開きやすい主な原因は、活発な皮脂腺活動による皮脂の過剰分泌です。
思春期は体内で成長ホルモンや性ホルモンの分泌が盛んになる時期で、これらのホルモンが皮脂腺を刺激します。
その結果、他の年代と比べて皮脂の分泌量が多くなり、過剰分泌が起こり、毛穴が開きやすくなるのです。
また、10代の肌は再生力が高い反面、適切なケアが行われないと、皮脂が毛穴に蓄積しやすくなります。
この年代で正しいスキンケアの習慣を身につけ、清潔な肌を保つことが非常に重要です。
洗顔はもちろん、保湿にも注意を払い、肌のバリア機能を守りながら、余分な皮脂をコントロールする事ができる製品を使用しましょう。
20代は「生活習慣の影響」
20代の毛穴の開きは、生活習慣の影響を受けやすいとされています。
大学生や新社会人としての生活が始まって、不規則な睡眠パターン、不健康な食生活、運動不足、ストレスなど、生活習慣が乱れている方も多いのではないでしょうか。
生活習慣の乱れは皮脂の過剰分泌を引き起こし、毛穴の詰まりや開きとなる原因となる可能性が高いです。
また、間違ったスキンケア方法で、メイク汚れや皮脂を十分に落としきれていなかったり、過度なケアで肌に負担をかけている場合もあります。
30代以上は「老化」
30代以上になると、肌の老化が毛穴の開きに大きく関わるとされています。
この年代から、肌のコラーゲンやエラスチンの生成が減少し始め、それによって肌の弾力とハリが失われていきます。
コラーゲンやエラスチンが減少することで肌がたるんだり、肌内部で水分保持できずに乾燥が進みます。
また、ターンオーバーの周期も遅くなり、古い角質が肌表面に溜まってしまうため、毛穴詰まりも発生しやすくなります。
このように様々な肌トラブルが発生し始める年代なので、保湿だけではなく、アンチエイジング効果のあるアイテムを使うことがおすすめです。
30代の開き毛穴が悪化していくと、40~50代でたるみ毛穴に発展していく可能性もあります。
たるみ毛穴とは、毛穴がしずく状に開いている状態で、肌のたるみによって発生します。
たるみ毛穴について詳しくはこの記事を参考にしてみてくださいね。
たるみ毛穴の原因とは?改善に導くスキンケア方法や予防法を解説!肌質ごとの毛穴が開く原因
年齢だけなく、肌質によっても毛穴が開く原因は異なります。
自分がどの肌質かわからないという方は、まずは自分の肌質について理解しましょう。
脂性肌は過剰な皮脂分泌
脂性肌の毛穴が開く原因は皮脂の過剰分泌の可能性が非常に高いです。
脂性肌は、肌の水分量・油分量がともに多い状態の肌で、皮脂腺が大きいため毛穴の開きが目立ちやすい傾向にあります。
脂性肌の方は、余計な油分をしっかり落とすために洗浄力のあるクレンジングや洗顔を使うことをおすすめします。
ただ、脂性肌だからといって保湿を怠ると、さらに皮脂を分泌させ、毛穴詰まりを起こすのでしっかりと保湿も行いましょう。
乾燥肌・混合肌は水分量の低下
乾燥肌や混合肌(インナードライ)の毛穴が開く原因は、水分量の低下が深く関係していると言われています。
乾燥肌と混合肌はともに肌の水分量が少なく、肌内部が乾燥している状態です。
肌内部の水分量が足りないと、肌を乾燥から守ろうと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
また、角質層がゴワついたり、肌のキメが粗くなるため、毛穴の開きが目立ちやすいのです。
敏感肌はバリア機能の低下
敏感肌の毛穴が開く原因は、バリア機能の低下だと考えられます。
肌のバリア機能が低下している敏感肌は、摩擦などの外部の刺激に弱く、乾燥やターンオーバーの乱れなどの肌トラブルが起こりやすいのです。
乾燥やターンオーバーの乱れは毛穴を開かせてしまう原因となります。
部位ごとの毛穴が開く原因
顔の部位ごとにも毛穴が開く細かな原因は異なります。
今回は、とくに毛穴の開きが目立ちやすい、「おでこ」「頬」「鼻周り」について解説をしていきます。
「おでこ」は皮脂腺が多い
おでこは、顔の中でも特に皮脂腺が多い部分のため、皮脂の過剰分泌による毛穴の開きが起こりやすいです。
おでこは、前髪の刺激や乱れた食生活などの影響も受けやすいため、前髪をなるべくおでこに触れないようにしたり、健康的な生活習慣を心がけましょう。
「頬」は乾燥しやすい
頬は、皮脂腺が少なく乾燥しやすい部分です。
乾よって肌のキメが粗くなり、毛穴が目立ってしまいます。
また、頬の毛穴が目立つ方30代以上の方は、たるみ毛穴の可能性が高いです。
乾燥していると、肌のハリが失われ、たるみの原因になってしまうのです。
ただ、頬は他の毛穴トラブルの可能性もあるので、しっかりと見極めてからケアをするようにしましょう。
「鼻周り」は角栓ができやすい
鼻周りは、おでこと同様に皮脂腺が多く、皮脂が過剰に分泌されやすいです。
加えて、ファンデーションなどのメイク汚れが残りやすい部分なので、皮脂と混ざって角栓ができやすいのです。
角栓ができた毛穴は、開きが目立つだけでなく、黒ずみ毛穴になる場合もあります。
毛穴の開きを治すためのスキンケア
一度開いてしまった毛穴を完全に閉じることはできません。
しかし、適切なケアを行えば自宅でのスキンケアだけでも毛穴の開きを改善させることは可能です。
正しいスキンケアを行って、毛穴の目立たない滑らかな肌を手に入れましょう。
クレンジング・洗顔で汚れを落とす
過剰に分泌された皮脂やメイク汚れなどをしかりと洗浄することが、毛穴の開きを改善させるためには重要です。
クレンジングは、メイクだけでなく、角栓などの油性の汚れを落とす役割があります。
洗顔をする際は、必ずしっかりと泡立て、泡で顔を洗うようにしましょう。
泡は汚れを吸着するだけでなく、肌との摩擦を軽減する効果もあります。
収れん作用のある化粧水を使う
毛穴の開きには、収れん作用のある化粧水がおすすめです。
収れん作用とは、毛穴を引き締める作用です。
収れん化粧水は乾燥しやすいので、他の化粧水や美容液・乳液でしっかりと保湿することが重要です。
また、洗顔後に使うタイプと、乳液後に使うタイプの収れん化粧水があります。
洗顔度に使用するタイプのほうが、効果が感じられやすですが、その分肌への刺激も強くなります。
自分にあったタイプの収れん化粧水を使うようにしましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
毛穴を引き締める 皮脂の分泌を抑制する ほてりを抑える 脂性肌や混合肌との相性が良い |
肌に刺激を与える 肌荒れを起こす可能性がある 肌がヒリヒリする 肌の水分を奪ってしまう 乾燥肌、敏感肌には不向き |
毛穴引き締め効果のある美容液を使う
開き毛穴には、毛穴引き締め効果のある美容液を使うことをおすすめします。
以下のような美容成分の含まれる製品を選ぶと良いでしょう。
開き毛穴に効果のある美容成分
美容成分 | 効果 |
---|---|
ビタミンC誘導体 | 毛穴の引き締め、皮脂の過剰分泌の抑制、角栓の詰まりを軽減 |
ライスパワーNo.6 | 皮脂の過剰分泌の抑制 |
セラミド | 肌の保湿、肌のバリア機能強化 |
ヒアルロン酸 | 肌の保湿、ターンオーバーの正常化 |
乳液でしっかりと保湿をする
乳液には、肌の浸透した化粧水や美容液の成分が逃げないようにフタをする役割があります。
そのため、化粧水だけでスキンケアを終わらせたりせず、必ず乳液を使用するようにしましょう。
毛穴が開く原因となるNG行動
日々のスキンケアや生活習慣が原因で、毛穴が開いてしまう可能性もあります。
毛穴が開く原因となるNG行動をいくつか紹介していくので、一つでも心当たりのある方は改善するようにしましょう。
肌に刺激や摩擦を与える
過度なスキンケアは肌への刺激や摩擦となってしまいます。
肌に刺激や摩擦が加わると肌のバリア機能が弱まり、毛穴が開く原因である乾燥や皮脂の過剰分泌が起きる可能性が高まります。
洗顔ブラシでゴシゴシ顔を洗うことは、肌に余計な刺激を与えてしまいます。
ただ、洗顔ブラシは正しく使うことで毛穴の奥に詰まった汚れや角栓をしっかりと落とすことができます。
使い方を守って、使用するようにしましょう。
洗顔ブラシを使用する前にしっかりとメイクを落としましょう。
メイクが十分に落としきれてない場合、汚れを毛穴の奥に押し込んでしまう可能性があります。
必ず洗顔ブラシには水をたっぷりと含ませてください。
乾いた状態で使うと、肌に過度な摩擦が生じてしまいます。
肌への負担を軽減するために、泡洗顔を行う必要があります。
しっかりと泡立ててから、洗顔ブラシで顔を洗うようにしましょう。
顔の内側から外側にむかって優しく円を書くように洗顔ブラシを使用しましょう。
強く押し当てるのではなく、泡で洗うことを意識するようにしましょう。
ブラシで洗いにくい場所は無理せずに指で洗いましょう。
洗顔ブラシを使う頻度は、週に一回程度が理想です。
手での洗顔でも十分に汚れを落とすことは可能です。
拭き取り化粧水は、クレンジングや洗顔で落としきれなかった汚れや古い角質を取り除くことが可能なスキンケアアイテムです。
しかし、ピーリング作用があるため、使いすぎると肌のバリア機能の低下を招きます。
拭き取る際に、肌との摩擦も起こってしまうので、高頻度での使用は控えましょう。
週に1〜2回の使用が目安となります。
また、使用した際はしっかりと保湿をすることを心がけましょう。
無理に角栓を抜くことも、毛穴の開きを悪化させるNG行動の一つです。
無理に角栓を引き抜くことで、肌が炎症を起こしたり、細菌が侵入して新たな肌トラブルの原因にもなってしまいます。
さらに毛穴が開いたり、セルフケアでは治すことのできないクレータータイプの跡になる可能性も高いので、絶対に抜かないようにしましょう。
乱れた生活習慣を続けている
生活習慣は肌に大きな影響を与えます。
乱れた生活習慣は、毛穴の開きを悪化させるだけでなく、ニキビなどの他の肌トラブルの原因にもなり得るので、規則正しい生活習慣を意識しましょう。
毛穴の開きを改善させるためには、スキンケアだけでなく、インナーケアも重要となります。
油分の多い食事は、皮脂を過剰に分泌させやすいです。
また、健康的な肌の維持に必要なビタミンなどの栄養素は、体内では作り出せないものもあります。
栄養バランスの良い食事を取ることを心がけましょう。
睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが乱れやすくなってしまいます。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌性が増加し、毛穴が開く可能性が高まります。
また、肌のターンオーバーは、睡眠時に活発に行われるので、良質な睡眠を確保することが重要です。
毛穴の開きがセルフケアで改善されない方は、美容治療がおすすめ
ここまで、自宅でできる毛穴の開きの改善方法を紹介してきましたが、セルフケアでは効果を感じられない方もいると思います。
すぐに、毛穴の開きを改善させたいという方には、美容治療がおすすめです。
美容治療 | 薬の特徴 | 効果 |
---|---|---|
外用薬 アダパレン |
アダパレンは毛穴の皮膚細胞の角質化を抑制し、毛穴詰まりの解消と角栓による毛穴の拡大を防ぎます。 | 毛穴の開き 毛穴の黒ずみ 初期ニキビ |
内服薬 シナール |
シナールはビタミンCを主成分とした内服薬です。肌のターンオーバーを促進し、角質の生成を抑制する作用があります。 | 毛穴の開き シミ・くすみ ニキビ・ニキビ跡 |
内服薬 ハイチオール |
ハイチオールは、ターンオーバーを促進させ、肌の新陳代謝を活性化させます。主成分のL-システインの抗酸化作用により、毛穴の引き締まったを保つのに役立ちます。 | 毛穴の開き ニキビ・ニキビ跡 シミ・くすみ・美白 |
美容治療 | 施術内容 | 効果 |
---|---|---|
ダーマペン4 | ダーマペンは、皮膚に微細な穴を開けて自然治癒力を促進する美容医療です。コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。 | 毛穴の開き ニキビ跡 たるみ |
フラクショナルレーザー | フラクショナルレーザーは、肌に微細なレーザー穴を開けることで、皮膚の再生能力を活用して肌質改善を促す治療です。コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリと弾力が向上します。 | 毛穴の開き 肌の凹凸 ニキビ跡 |
フォトシルクプラス | フォトシルクプラスは光治療の一種で、強い光を肌に照射することで、メラニン粒子を分解し、肌のトラブルを改善します。 | 毛穴の開き ニキビ跡 シミ・くすみ |
そのほかにも、毛穴の開きに高い効果が期待できる美容治療はあります。
自分にあった美容治療がわからないという方は、医師に相談してみることをおすすめします。
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