皮膚科の美肌・美白効果のある飲み薬は保険適用?値段や皮膚科選びのコツ

錠剤とカプセルが散らばった様子

美肌になりたいけど、皮膚科で飲み薬をもらうときは保険適用されるの?

肌悩みを飲み薬で手軽に改善出来たら、美肌に近づくための一歩として嬉しいですよね。

しかし残念なことに、美容目的の治療になると原則は保険は適用されません。

そこで今回は保険適用される/されない症状の違いや、できるだけ治療費用を抑える方法についてご紹介します。

美肌に最適な飲み薬について、その効果も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること

  • 皮膚科で処方される美肌効果のある飲み薬は原則保険適用外の自由診療の扱いとなる
  • 美肌のための飲み薬にはシミやニキビを改善するだけでなく、肌状態を整える作用がある
  • 保険適用外の飲み薬の費用をできるだけ抑えるなら診察料無料のオンライン診療がおすすめ

美肌の飲み薬は保険適用外?一部適用されるケースも

皮膚科で処方される美肌効果のある飲み薬は、一般的には保険適用の「対象外」となります。

美肌のために皮膚科を受診して飲み薬をもらう場合は、美容目的となるため自由診療の扱いなのです。

ただし、火傷や怪我など特定の皮膚症状を治療する目的であれば保険適用されます。

ここでは、美肌ための飲み薬が保険適用外になる理由と保険が適用される条件について説明していきます。

「自由診療」と「保険診療」の違い

保険診療とは、国民健康保険法や健康保険法などに基づいた公的医療保険制度の適用を受ける診療です。
保険適用の治療を行う場合、3割負担で済むため治療費用を抑えることができます。一方、自由診療は全額自己負担となりますが、高度な治療法を自由に選択できるなどのメリットがあります。一般的に、受診目的によって基準が定められているため、保険適用か否かは症状や医師の判断によって異なります。

美容目的の内服は保険適用されない自由診療

美容目的で処方される内服薬は、原則として保険適用の対象外となり、自由診療扱いになります。
医薬品の保険適用は、疾病の診断と治療を目的とした場合に限られるためです。

特に、美肌のために内服したいと考える方は、シミや肝斑といった美白治療のために飲み薬を処方してもらうケースが多いです。

しかし、このような症状はあくまでも美容目的の治療となる為、保険適用外の扱いとなります。

自由診療では、治療費全額を自費で支払う必要があり、皮膚科や美容皮膚科の受診費用が高額になるデメリットがあります
一方で、治療法の選択肢が広がり、より多様な処方薬を選べるメリットもあります。

したがって、美容目的の内服薬を希望する場合は、自由診療になることと費用がかかることを前提に、受診前によく検討するようにしてくださいね。

特定の皮膚症状改善が目的なら一部保険適用あり

美肌目的の飲み薬をもらう場合は原則として保険適用外ですが、特定の皮膚症状の改善を目的とする場合は、保険適用されるケースがあります。

特にニキビを改善したい場合は、保険適用の対象となるため要チェックしましょう。

ニキビは、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気であり、内服薬や外用薬で治療されます。

そのため、ニキビを改善したい場合は保険適用を行なっている皮膚科で3割負担で治療を行うことができるのです。

それ以外にも敏感肌で肌荒れする場合や、花粉などによるアレルギー症状が肌に出てしまっている場合も保険適用の対象となります。

保険適用となるかどうかわからない場合は、一度皮膚科の専門医に相談してみるようにしてくださいね。

皮膚科で美肌の飲み薬が保険適用外のときの値段は?

保険適用外の飲み薬の値段は、薬剤の種類や処方量によって異なりますが、診察料や処方料を合わせると高額になるケースもあります。

また、自由診療の場合は各医療機関が金額を自由に設定できるため、受診する皮膚科によって料金が異なることもポイントです。

まずは、受診する病院の自由診療はどのような価格設定になるのか、しっかりと理解するようにしてくださいね。

全額自己負担の値段になる

美肌を目的とした飲み薬は自由診療のため、全額自己負担となります。

そのため、薬剤費だけではなく診察料や処方料なども払う必要があります。

皮膚科や美容皮膚科で肌への施術を行うよりも経済的な負担は少ないですが、最低でも「薬剤費」「診察料」「処方料」の全額自己負担の値段になることに注意しましょう。

受診する皮膚科ごとに値段が異なる

自由診療の場合、受診する皮膚科ごとに値段が異なることに注意しましょう。

値段の違いとしては主に以下の3点が挙げられます。

  • 取り扱っている薬剤の種類
  • 処方量
  • 診察料の違い

取り扱っている薬剤については、一般的な美肌内服薬であれば比較的安価ですが、国内未承認の薬剤を使う場合は高額になる場合があります。
また、処方される薬の量は医院によって異なる場合があり、費用に影響します。
さらに、大きな違いが診察料であり、診察料は都市部や個人クリニックの方が高額となる傾向にあります。

一方で、クリニックによって価格設定や条件が異なる点は、患者にとって金銭的な負担ばかり生むとも言えません。
初回限定のクーポンや定期購入による割引、学割といった独自のサービスを実施しているクリニックもあります。
受診する前に複数の医院を比較検討し、自分に合った皮膚科・美容皮膚科を選ぶようにしましょう。

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皮膚科で処方される美肌のための飲み薬

皮膚科で処方される美肌の飲み薬には多くの種類があり、それぞれ効果や副作用が異なります。

ここでは、「美白・シミ対策」「ニキビ改善・予防」「その他のビタミン剤」の3つに分けてご紹介します。

ただし、症状の度合いや個人の肌質によって処方されるものは異なるのであくまで目安として参考にしてくださいね。

美白・シミ対策に有効な薬

皮膚科で処方される、美白・シミ対策に有効な薬は主に「トラネキサム酸」「ハイチオール」「グルタチオン」の3つが挙げられます。

シミやそばかす、肝斑の元となるメラニン色素の生成抑制作用やメラニン還元作用を持つことで、美白効果が期待できます。

単品で服用するよりも複数の飲み薬を組み合わせた方が相乗効果を期待できるため、セットで処方されるケースが多いです。

シミやそばかす、肝斑の元「メラニン色素」とは

肌内部にはメラノサイトという細胞があり、メラニン色素を生成することで紫外線や外部の刺激から組織を守っています。しかし、紫外線を浴びすぎたり、強い摩擦が肌に加わるとメラニン色素が大量に生成されてしまいます。これによりメラニン色素が肌表面に色素沈着することで、シミになってしまうのです。

トラネキサム酸

「トラネキサム酸」は、トランサミンというアミノ酸の一種を主成分とした、美白効果を期待できる飲み薬です。

メラニン色素の生成を抑制する作用があり、新たな色素沈着を防ぐだけでなく、既存のシミ改善にも期待できます。

トラネキサム酸はプラスミンの働きを抑え、メラノサイトの活性化を抑制することでメラニン生成を抑制します。

プラスミンとは紫外線やホルモンバランスの変化などの刺激によって産生され、メラニン色素の過剰生成を引き起こす成分です。

この働きを抑えることで美白効果が期待できるのです。

ただし、トラネキサム酸には抗プラスミン作用による止血作用があるため、血液の凝固を促す可能性があり、低用量ピルとの併用は避ける必要があります。

このように有効性と安全性の両面から医師の適切な判断と指導のもと、トラネキサム酸を服用するようにしてくださいね。

「トラネキサム酸」については以下の記事をチェック

トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?

ハイチオール

「ハイチオール」は、シミ・そばかすの改善に有効な美白成分であるLーシステインを主成分とする飲み薬です。

Lーシステインには、メラニン色素の生成を抑制する作用があります。

メラニン生成に関わるチロシナーゼという酵素の産生を抑え、さらにチロシナーゼの働きそのものを阻害します。

このようにメラニン色素の生成そのものを抑制することで、新たな色素沈着を防ぐ効果が期待できるのです。

さらに、Lーシステインには肌のターンオーバーを促進する作用もあります。

これにより、メラニン色素を含む古い角質を体外に排出し、シミや肝斑などの色素沈着を改善する効果が期待できます。

単にシミを消すだけでなく、ターンオーバーの改善を通じて美肌作りをしたいという方にもおすすめです。

肌のターンオーバーとは

肌のターンオーバーとは皮膚内部の細胞の働きの一つです。細胞が上に押し上げられ、古い細胞が体外に排出されることで新しい細胞に入れ替える事ができます。通常約28日かけて行われますが、加齢や紫外線などで乱れることで、古い細胞が肌表面に滞留してしまうのです。

「ハイチオール」については以下の記事をチェック

ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説

グルタチオン

「グルタチオン」は強力な抗酸化作用を持つ物質であり、シミや肝斑の改善に役立つ美肌成分として知られています。

肌は紫外線や外部の刺激が加わると活性酸素を生み出し、この活性酸素がメラニン色素を過剰に生成させてしまいます。

グルタチオンは抗酸化作用という活性酸素の発生を抑える働きを持つことで、メラニン過剰生成を防ぐのです。

さらに、グルタチオンには肌のターンオーバーを促進する効果もあり、色素沈着を改善する効果が期待できます。

このように、メラニン生成の抑制、肌の代謝促進の2つの作用によって、シミやくすみの改善が期待できる成分がグルタチオンなのです。

グルタチオンは白玉点滴という美白治療にも使われる成分なので、施術に抵抗がある方は飲み薬から始めてみるとよいでしょう。

「グルタチオン」については以下の記事をチェック

タチオンという内服薬の画像 グルタチオンの「点滴療法」の美白効果や注意すべき副作用とは?

ニキビ改善・予防に有効な薬

皮膚科で処方されるニキビ改善・予防に有効な飲み薬は主に2つあります。

抗酸化作用のある「シナール」と皮脂分泌抑制作用のある「ピドキサール」が挙げられます。

どちらもニキビを改善するだけでなく、出来にくくする予防効果も期待できるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

シナール

「シナール」はビタミンCを主成分とする飲み薬で、強力な抗酸化作用によりニキビ改善効果が期待出来ます。

抗酸化作用とは、加齢や紫外線により増加する活性酸素を抑制する働きです。

活性酸素は炎症を引き起こす作用があり、ニキビを発生させたり悪化させたりする原因となります。

ビタミンCの抗酸化作用により、炎症を鎮め、ニキビの改善や予防をサポートするのです。

また、シナールにはビタミンB5が配合されていることで、ニキビのできにくい肌環境を整えます。

ビタミンB5は、皮膚の角質層に存在するタンパク質と結合し、肌のバリア機能を高める働きがあります。
このバリア機能の向上により、外的刺激から肌内部を守る役割を担っています。

このように、シナールはニキビ改善効果だけでなく体内に足りないビタミンを補うことで、美肌へ導く効果が期待出来ます。

「シナール」については以下の記事をチェック

シナールという内服薬の画像 シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介

ピドキサール

「ピドキサール」は、ビタミンB6を主成分とする飲み薬で、特に皮脂の過剰分泌が原因で発生するニキビに効果的です。

ビタミンB6は、皮脂量を調節する働きがあり、皮脂が過剰に分泌するのを防ぎます。

皮脂が過剰に分泌すると毛穴が詰まりやすくなり、その中でニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖すると炎症を引き起こすのです。

そのため、ピドキサールが皮脂量を調節することでニキビの予防や改善に効果が期待できます。

ただし、ピドキサールは副作用が出る可能性があるため、必ず医師の指示に従って服用するようにしてくださいね。

「ピドキサール」については以下の記事をチェック

「ピドキサール」はニキビを治すビタミン剤!美容効果や副作用まで徹底解説

その他の美肌ビタミン剤

美白やニキビ改善以外にも、美肌の飲み薬としてビタミン剤が処方されるケースがあります。

ここでは「ユベラ」と「ビオチン」をご紹介します。

どちらも副作用が少なく、安心して内服できるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

ユベラ

「ユベラ」は、トコフェロール酢酸エステルというビタミンEが主成分の飲み薬です。

ビタミンEには抗酸化作用があることで、シミやニキビの発生原因となる活性酸素の働きを抑制します。

これにより、肌悩みの改善や予防に効果的に作用し、美肌づくりをサポートします。

また、ユベラの血行促進作用が身体全体の代謝を促進し、肌だけでなく健康な身体作りのために服用することもおすすめです。

ただし、ビタミンEは脂溶性ビタミンといい、摂りすぎると過剰症を引き起こします。

そのため、必ず医師の指示のもとで服用するようにしてくださいね。

「ユベラ」については以下の記事をチェック

ユベラという内服薬の画像 「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?

ビオチン

「ビオチン(ビタミンH)」は、健康的で美しい肌を保つ上で欠かせない栄養素です。

ビオチンはタンパク質の代謝を促進する働きがあり、アミノ酸の吸収効率を高めます。

アミノ酸は角質層の潤いを守る役割があり、肌のバリア機能を高めることにも繋がります。

また、ビオチンにはヒスタミンの生成を抑制する作用もあります。

ヒスタミンは肌の炎症やかゆみなどの原因物質なので、これを抑えることで肌荒れやニキビなどの症状を和らげられる効果が期待できるのです。

ビオチンは体内で作ることのできない栄養素の一つなので、できるだけ食事や飲み薬で補うようにしてくださいね。

「ビオチン」については以下の記事をチェック

「ビオチン」の美肌効果や白髪への影響を解説!効果的な飲み方でつるつるの肌に

美肌の飲み薬を割安で処方してもらう3つの方法

美肌の飲み薬を皮膚科でもらうには基本的に全額自費になるため、できるだけ費用を抑える方法をご紹介します。

美肌のための飲み薬の具体的な処方内容は医療機関によって異なる可能性があります。
しかし、一般的な配合成分は共通していることが多いので、クリニック選びと上手なクーポン活用で対策しましょう。

今回はオンライン診療についても解説するのでぜひ参考にしてくださいね。

低価格な美容皮膚科を探す

自由診療の場合、各医療機関ごとに自由に金額が設定できるため、比較的低価格な美容皮膚科を探すことがポイントです。

皮膚科や美容皮膚科を比較検討する際は以下の手順でやってみてくださいね。

自宅近くの皮膚科や美容皮膚科を探す

できるだけ徒歩や自転車、車で行ける範囲のクリニックがおすすめです。

通院の頻度にもよりますが、遠方の場合は往復の交通費が嵩みます。

都心部では駐車場がない場合もあるため、事前にチェックするようにしてくださいね。

美肌の飲み薬の料金を調べる

服用したい飲み薬の料金を調べて、他の皮膚科や美容皮膚科と比較しましょう。

美肌目的の飲み薬を取り扱っていない場合もあるため、よく調べるようにしてくださいね。

初診料や処方料を調べる

薬代以外にかかる金額もしっかりチェックしましょう。

初診料だけでなく、通院する場合の診察料も調べておくことがおすすめです。

初回クーポンや定期購入の割引がある美容皮膚科を選ぶ

美肌の飲み薬を割安で処方してもらうには、初回クーポンや定期購入の割引サービスがある美容皮膚科を選ぶ方法があります。

多くの美容皮膚科では、新規患者獲得や既存維持を目的に、様々な価格面での優遇策を設けています。

中には、初回限定で大幅な割引が受けられるクーポンを配布しているクリニックがあります。

診察料や薬代がパックで20〜30%オフになる場合もあり、初回の費用負担が大幅に軽減されます。

また、3ヶ月や6ヶ月など一定期間の定期購入を条件に、割引を行うクリニックもあります。

飲み薬は効果を実感するために長期的な服用が必要なので、薬代を抑えたい方は定期購入も検討してみてくださいね。

初診料・送料0円のオンライン診療を選ぶ

初診料や送料が無料のオンライン診療サービスを利用することで、薬代のみの負担で飲み薬を手に入れることが出来ます。

近年、スマートフォンで24時間365日いつでも受診可能なオンライン診療アプリやサービスが増えています。
美容皮膚科でもオンライン診療に対応しているクリニックが多数あります。

オンライン診療の大きなメリットは、初診料や再診料が無料のクリニックがあることです。
対面の診療では通常1,000円前後の初診料が必要ですが、オンラインなら無料で受診できる場合があります。

さらに、処方薬を自宅や職場に配送してくれるサービスも提供されており、送料無料のものを選ぶとより費用を抑えられます。

オンライン診療は好きな時に待ち時間なく受診できるので、忙しい方はぜひ使ってみてくださいね。

皮膚科で美肌の飲み薬が必要な方は東京美肌堂へ

皮膚科では、様々な種類の美肌の飲み薬があります。

しかし、あくまでも美容目的での処方になるため保険適用外となり、全額自己負担となります。

そのためには、初回限定のクーポンや診察料・送料がかからないオンライン診療サービスを受けることをおすすめします。

受診するクリニックを選ぶことで、できるだけ負担を軽減して飲み薬を服用してみてくださいね。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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