「顔の赤いシミは、何だろう?」
「急に赤い斑点ができて、かゆい…」
顔に赤いシミのようなものが現れて、お困りではありませんか?
顔にできる赤いシミの正体は、さまざまな症状が考えられます。
がんの初期症状の恐れもあり、放っておくと全身に広がる可能性があるので、注意が必要です。
今回は、顔にできる赤いシミの種類や、消し方、予防法をまとめてご紹介します。
あなたの顔にできた赤いシミの正体を知って、適切に対処していきましょう。
目次
顔に赤いシミがある…「シミ4種類」の診断チェック
顔の赤いシミは、日光角化症・炎症後色素沈着・毛細血管拡張症・脂漏性角化症のいずれかである可能性が高いです。
あなたの「顔の赤いシミ」は、どれに該当するのか診断してみましょう!
診断
あなたの顔の赤いシミはどのタイプ?
あなたの「顔の赤いシミ」は、どれに該当するのか診断してみましょう!
診断結果
あなたは炎症後色素沈着かも
診断結果
あなたは老人性イボ(脂漏性角化症)かも
診断結果
あなたは日光角化症かも
診断結果
あなたは毛細血管拡張性かも
診断結果
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顔の赤いシミ①日光角化症
※各イメージ画像は、あくまでイメージです。実際の症例とは異なる場合がありますのでご注意ください。
「日光角化症」は、がんの初期症状のため、見つけたら早急に受診する必要があるシミです。
【特徴】がんの初期症状であるシミ
日光角化症は、がんの初期症状で、がん細胞が表皮(皮膚の浅い層)に溜まっている状態です。
日光角化症の時点で治療を行えば、問題ありません。
しかし、放っておくと、がん細胞が真皮(皮膚の深い層)まで侵入し、身体全体に悪影響を及ぼす「有棘細胞癌ゆうきょくさいぼうがん」に変容する恐れがあります。
有棘細胞癌とは、皮膚がんの一つで、細胞にできた腫瘍が悪性化したものです。
肌細胞は、大量の紫外線を浴び続けるとダメージを受けて、損傷してしまいます。
紫外線を大量に浴びて、細胞が突然変異を起こすと「日光角化症」が形成されてしまいます。
日光角化症は、日頃から紫外線を多く浴びる人や、色白な人にできやすいと言われています。
色白な人は、紫外線のダメージを受けやすい傾向にあるためです。
日光角化症の見た目は、やや赤くまだら状です。
大きさは1cm~2cmほど。形は不規則で、触ると表面がカサカサ・ザラザラしています。
悪化すると盛り上がりイボ状になることもあります。
【消し方】患部を切除する、凍結させる
「日光角化症」の代表的な治療法は、切除する・凍結させる・外用薬を塗るの3つがあります。
それぞれメリット・デメリットとがあるので、治療を検討する際の参考にしてみて下さい。
日光角化症の治療法の一つは、メスで患部を切除する「手術療法」です。
日光角化症の発見から対処までに時間があき、がん細胞が真皮層にまで及んでいる可能性がある場合は、必須の治療法です。
メリット:再発のリスクが少ない(※少ないが完全に再発しない訳ではない)
デメリット:入院の必要がある・傷が残ってしまう可能性がある。
日光角化症には、液体窒素で患部を凍結させてがん細胞を破壊する「凍結療法」が用いられます。
一般的に、切除での治療は、入院が必要ですが、凍結療法は入院の必要がないと言われています。
凍結療法を行っても、再発する可能性はあるので、注意して経過観察しましょう。
メリット:一般的には入院せずに施術を受けられる
デメリット:再発の危険性がある・治療後に赤みやかさぶたができる可能性がある
日光角化症の治療には、外用薬を用いることがあります。
例えば、免疫細胞を活性化させ、がん細胞を破壊する作用のある「イミキモドクリーム(ベセルナクリーム)」という外用薬が有効です。
イミキモドクリームは、日光角化症の治療において、唯一保険のきく外用薬です。
症状が軽度な場合や、手術が難しい場合に、外用薬での治療が用いられることが多いと言われています。
連日の使用は避けて、週に3回塗布、塗布後8時間後に洗い流しましょう。
外用薬の使用中でも症状の悪化が見られた場合は、ただちに医師に相談しましょう。
塗布部位は日焼けに対して弱くなるため、日焼けを避けましょう。
メリット:入院をせずに治療ができる・傷や痕が残りにくい
デメリット:完治する可能性が6割程度・塗布部位は紫外線に弱くなる
顔の赤いシミ②炎症後色素沈着(PIH)
「炎症後色素沈着」は、炎症を起こした部位が色素沈着を起こして痕になったものです。
別名「PIH」や「戻りシミ」とも呼ばれています。
【特徴】肌がダメージを受け色素沈着したシミ
炎症後色素沈着は、肌が炎症性のニキビや火傷を覆った箇所に、メラニンが過剰生成された結果、出現します。
例えば、炎症後色素沈着ができる原因には、下記などが挙げられます。
- ヘアアイロンなどによる火傷
- 炎症したニキビの発生
- アトピー、かぶれ、湿疹
- 洗顔、クレンジングの際の摩擦
- レーザー治療による刺激
見た目は、褐色・紫褐色などさまざまで、大きさも大小さまざまです。
ほとんどのシミが、ターンオーバー(※)が遅くなる30代からできやすくなりますが、炎症後色素沈着は、10代・20代の若年層でも発生する可能性があります。
※ターンオーバーとは、新しい皮膚が生まれて古い皮膚が剥がれ落ちるサイクルのことです。このターンオーバーを通じて、シミのもととなる黒色メラニンという色素も排出されます。
炎症後色素沈着については、以下の記事で詳しく解説しています。
炎症後色素沈着とは?シミが治る期間や跡が残りやすい人の特徴を知ろう【消し方】肌のターンオーバーを促す
炎症後色素沈着は通常、肌のターンオーバー(生まれ変わり)により、半年程で消えると言われています。
半年経っても消えない方は、肌のターンオーバーが正常に機能していない可能性があります。
その場合は、ターンオーバーを活性化させる対処が必要です。
ターンオーバーを活性化させるためには、「施術」「医薬品」などの対処法があります。
それぞれメリット・デメリットを見ていきましょう。
炎症後色素沈着の治療には「ケミカルピーリング」が用いられることがあります。
皮膚に薬品を塗り、古い角質を剥がしてターンオーバーを促進させる治療法です。
個人差はありますが、施術後は約2~3日間、ヒリヒリ感が残ることがあります。
保湿をしっかり行うようにしましょう。
メリット:比較的即効性が期待できる
デメリット:施術コストがかかる、副作用のリスクがある
施術に比べると即効性は下がる可能性がありますが、市販薬と比較すると治癒効果の高さを期待できます。
医薬品には、ドラッグストアなどで手に入る市販薬よりも、有効成分が高濃度で含まれていることが多いです。
炎症後色素沈着を改善するには、下記2つのことが有効です。
- 肌のターンオーバーを促進させる
- メラニンの生成を抑制する
ターンオーバーを促進させる医薬品には、「トレチノイン」が挙げられます。
メラニンの生成を抑制させる医薬品には、「ハイドロキノン」「トラネキサム酸」「シナール」が挙げられます。
ハイドロキノンは外用薬で、トラネキサム酸・シナールは、内服薬です。
それぞれの医薬品の詳しい内容は、下記の記事で解説しています。
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説! 「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる? トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる? シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介医薬品での治療のメリット・デメリットはそれぞれ以下の通りです。
メリット:症状に合わせて医師が処方する薬で、自宅で治療を行える
デメリット:施術よりも比較的効果が出るまでに時間がかかる、皮膚科で薬の処方をもらう必要あり
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顔の赤いシミ③老人性イボ(脂漏性角化症)
「老人性イボ」は、紫外線や加齢によってできる良性の腫瘍です。
「脂漏性角化症」とも呼ばれ、40代以降に現れやすいと言われています。
紫外線を浴びる機会が多い方は、20代でもできることがあります。
【特徴】紫外線の蓄積によりできるシミに似たイボ
老人性イボは、40代以上で現れやすくなり、80代を超えるとほぼ全員に発現すると言われています。
痛みやかゆみはほとんどなく、がんにつながる心配もないため、放置しても特に問題はありません。
放置しても治ることはないため、除去するにはクリニックで施術を受けましょう。
老人性イボの根本的な原因は、下記2つだと言われています。
- 紫外線によるメラニン蓄積
- 老化により蓄積したメラニンが排出機能の低下
遺伝的要因もあると考えられています。
大きさは、人それぞれで、数mm~数cmのものまで発生します。
色は、褐色・赤・黒色など。メラニンの蓄積により皮膚が盛り上がっています。
【消し方】患部を切除する
老人性イボは、自分で治療することは難しく、市販薬などでは取れません。
老人性イボを取り除くには、メスで切除する治療法があります。
切除での治療方法のメリットは、一度で施術できる場合があることです。
しかし、メスでの除去をする場合は、一般的に入院が必要になることが多いようです。
レーザー・冷凍凝固などでも治療できますが、複数回にわたる治療を避けたい方は、メスでの切除がいいかもしれません。
ただし、症状やクリニックによってもおすすめの治療法は異なるので、専門医に相談するようにしましょう。
老人性イボは、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)によって治療することができます。
CO2レーザーは、水分を含むものに反応する性質で、患部に照射すると、組織を熱エネルギーに変換して蒸発させます。
このCO2レーザーは、老人性イボの治療に最も一般的に行われている方法とも言われています。
顔の赤いシミ④毛細血管拡張症
毛細血管拡張性とは、皮膚の表面に近い毛細血管が拡張し、皮膚表面から肉眼で確認できる状態です。
毛細血管とは、薄い膜でできた細かい血管です。
【特徴】毛細血管が拡張されたことにより透けて見える状態
毛細血管拡張性とは、毛細血管が拡張され、肌から透けて見える状態を指します。
肌表面からは、赤ら顔のように見えるのが代表的な症状です。
血管が透けて見えているだけなので、痛み等はありません。
加齢により収縮機能が衰えた状態の毛細血管が、何らかの原因で拡張されてしまいます。
毛細血管が拡張してしまう要因はいくつかありますが、以下が代表的なものとされています。
- 遺伝的要因(皮膚が薄い・血管が太い)
- ステロイド外用薬の長期使用
- アルコールや香辛料摂取による肝機能障害
- 妊娠などによる(女性ホルモンの乱れ)
- 加齢
- 気温の寒暖差
「毛細血管拡張症」は4つの見た目に分類されます。
赤色、赤紫色の血管が1本の線のように透けて見える。
盛り上がりはなく血管の長さ、太さはさまざま。
クモの巣のように、360度血管が拡張している状態のこと。
赤色や赤紫色の血管が、樹枝のように枝分かれして拡張している状態のこと。
単純型と同様、盛り上がりはみられません。
丘疹(きゅうしん)と呼ばれる皮膚表面の小さな盛り上がりが見られます。
毛細血管が拡張され、肌が隆起している状態のこと。
【消し方】異常な毛細血管を破壊するVビーム(色素レーザー)
毛細血管拡張性は、自然に治癒することはありません。
毛細血管が拡張して起こる症状のため、他の赤いシミと違い、レーザー治療では改善できないのが特徴です。
基本的には、赤みに反応する色素用レーザーで治療します。
代表的なものとしては、「Vビーム(色素レーザー)」が挙げられます。
Vビームは、異常を起こしている毛細血管のみに光線を照射して、血管を縮ませる治療法です。
一般的に、Vビームは、正常な血管にはダメージを与えず、異常な血管に対してのみアプローチできます。
Vビームは何回か、施術を受けることで効果が感じられると言われています。
赤みの症状や種類によって、施術回数が変わってきます。
メリット:毛細血管拡張症の王道な治療法であるため、症例が多い
デメリット:複数回通院して施術を受ける必要がある、副作用が出る可能性あり
副作用には、個人差がありますが、肌に赤みが出る場合があります。
顔の赤いシミを再発させない!「紫外線対策」
顔にできる代表的な4つの赤いシミは、それぞれ症状や状況によっても、適切な治療法は変わってきます。
治療法は異なる一方で、顔の赤いシミの予防法は共通しています。
顔の赤いシミを予防するには、紫外線対策を行うことが重要です。
顔に赤いシミができ、施術を受けて改善できたとしても、紫外線対策ができていないと再発する可能性が高まります。
肌を露出しない
紫外線を浴びると、肌を紫外線ダメージから守るために、シミのもととなるメラニンが生成されます。
メラニンが過剰に生成され、肌に蓄積されると、シミとなって出現します。
そのため、肌が直接紫外線を浴びないように、できるだけ肌の露出は控えましょう。
さらに、帽子や日傘を活用することで、肌に直接紫外線が当たるのを防げます。
日傘は、紫外線遮蔽率や遮光率で、機能の良し悪しを測ることができます。
紫外線遮蔽率(UPF) |
紫外線が日傘の生地を通過する量を表し、高いほうが望ましい。 UPFの数値は50が最大。日本では、「UVカット率」と表記されることもある。 |
紫外線遮光率 |
紫外線だけではなく、生地が可視光線をどのくらい通さないかを表す。 「遮光率」が高いものほど日差しの眩しさを軽減することができる。 |
日傘を探す時は是非参考にしてみてくださいね。
日焼け止めは2~3時間以内に塗りなおす
日焼け止めを塗っても、一日中、日焼け止めの効果はキープできないと言われています。
通常約2~3時間おきに塗り直しをするのが良いとされています。
汗や水で濡れた時などは日焼け止めが簡単に落ちてしまうため、汗をかいたら塗りなおしましょう。
日焼け止めには、4つのタイプがあります。
朝は伸びのいい「ミルクタイプ」、塗り直し用に「スプレータイプ」・「ジェルタイプ」を持ち歩くなど、使い分けると便利かもしれません。
飲む日焼け止めも活用する
肌は、紫外線を浴びると「活性酸素」が発生します。
活性酸素とは、体内に入った酸素が活性化したものです。
活性酸素が増加すると、メラニンが過剰に分泌されて、シミができやすくなります。
この活性酸素を軽減するには「飲む日焼け止め」が有効です。
飲む日焼け止めとは、抗酸化成分が含有されたサプリメントで、活性酸素の働きを軽減します。
塗る日焼け止めと併用して、紫外線対策をしてみて下さいね。
日焼けをした後のアフターケアをする
夏場などは、紫外線対策を行なっても、日焼けしてしまうこともあるかと思います。
万が一、日焼けをしてしまったときは、アフターケアをして、ダメージを軽減しましょう。
日焼けした後のアフターケア方法を2つご紹介します。
日焼け後すぐは、肌がやけどしてしまっている状態です。
日焼けした肌は、冷却して、やけどを落ち着かせましょう。
肌を冷却する際は、以下のいずれかの方法がおすすめです。
- 保冷剤を当てる
- 流水で冷やす
- 保冷剤を当てる
日焼けをすると肌は乾燥し、水分量が低下してしまいます。
冷却が完了したら、肌を入念に保湿しましょう。
肌に染み込ませる用に化粧水をたっぷり塗り、そのあと乳液でフタをしてください。
日焼け後は72時間以内の対応が大切です。
その理由や、そのほか詳しいアフターケア方法は、以下の記事で解説しています。
日焼けを治す「アフターケア」を解説!72時間以内に行う黒くならない方法顔の赤いシミを見分け、適切な対処を取ろう
顔の赤いシミの代表的な4つの症状について、特徴や治療法を紹介しました。
どのシミも自分で適切に治すことは難しいので、皮膚科を受診することをおすすめします。
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