皮膚科でもらえる薬なら、美白効果を実感できるって本当?
市販薬では美白効果を感じられなかった…。
美白化粧品やサプリなどをいろいろ試した結果、あまり効果を実感できないこともあるのではないでしょうか。
そんなときは、皮膚科でもらえる薬に美白効果を期待する方もいるでしょう。
今回は、皮膚科でもらえる美白効果が期待できる薬の特徴と種類を紹介します。
この記事でわかること
- 皮膚科でもらえる薬には、美肌・美白に効果を期待できるものがある
- 厚生労働省の基準で有効性を審査された薬のため、市販薬よりも高い効果を期待できる
- 治療目的で必要と診断された場合にのみ、保険適用で薬を購入できる
目次
皮膚科でもらえる薬は美白効果を期待できる?
皮膚科でもらえる薬は、医療用医薬品に分類されるものがほとんどです。
皮膚科で処方を受けられる薬には、美肌や美白へつながる効果を認められているものがあります。
次から、美肌効果に期待できる医療用医薬品を6つ紹介します。
※医療用医薬品の使用で副作用が見られた場合は、早めに医師に相談しましょう。
シナール(ビタミン剤)
アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)で構成される「ビタミン剤」
効果
ビタミンCの抗酸化作用やメラニン生成抑制作用、コラーゲンの生成作用があります。
また、ビタミンB5のバリア機能回復作用などにより、以下の効果を期待できます。
- シミを防いで肌を白く保つ
- 肌にハリ・ツヤを与える
- 炎症のないニキビの改善/ニキビの発生を予防
副作用/服用の際の注意点
シナールに含まれるビタミンCは、水溶性ビタミンの一つです。
そのため代謝・排出がされやすく、副作用が起こることはまれと言われています。
ただし、過剰摂取すると不調を起こす可能性があるので注意しましょう。
副作用 | 下痢・嘔吐・胃部の不快感 |
服用時の注意点 | 糖尿病や肝機能障害の検査に影響が出る場合がある →尿検査を受ける際はシナール服用中の旨を伝える |
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シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介トランサミン(トラネキサム酸)
人工的に合成してつくられた「アミノ酸」の一種
効果
シミのもととなるメラニンをつくりだす細胞(メラノサイト)を活性化させるプラスミンの働きを抑制する「抗プラスミン作用」を持ちます。
このプラスミンを抑えることで、メラニンの生成を抑制します。
以下の効果を期待できます。
- シミや肝斑への美白効果
- のどの痛みなどの炎症抑制
- ケガの止血や月経時の出血量緩和
副作用/服用の際の注意点
まれに以下のような副作用や指示がある場合があります。
確認しておきましょう。
副作用 | 皮膚のかゆみ・頭痛・吐き気など |
服用時の注意点 | 妊娠中や授乳中は服用を中止される場合がある ピルとの併用は避けるよう指示される場合がある 副作用の心配がある場合は1~2ヶ月服用したあと、1カ月程度の休薬期間を設ける |
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トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?ハイチオール(L-システイン)
L-システインという「アミノ酸」が主成分
効果
ハイチオールの主成分、L-システインは、肌のターンオーバーの正常化の効果や、抗酸化作用を持ちます。
以下の効果などを期待できます。
- シミの改善
- 疲労改善
- 慢性的なアレルギー(蕁麻疹や湿疹)の改善
- 二日酔いの改善
副作用/服用の際の注意点
まれに以下の副作用が現れる場合があるので注意しましょう。
副作用 | 悪心や下痢・口の渇き・軽度の腹痛 |
服用時の注意点 | 妊娠中や授乳中は服用を中止される場合がある |
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ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説ユベラ(ビタミンE)
トコフェロール酢酸エステルという「ビタミンE」が主成分
効果
ビタミンEには主に血行促進作用やホルモンバランスを整える作用、また抗酸化作用があります。
以下の症状の改善などに効果を期待できます。
- シミの改善
- ニキビ跡の改善
- しわ・たるみの改善
- 手足の冷えの改善
- 着床障害の改善
- コレステロールの軽減
- ホルモンバランスの調整
副作用/服用の際の注意点
以下の副作用には注意しましょう。
副作用 | 便秘・胃部の不快感 (過剰に摂取した場合は下痢や骨粗しょう症など) |
服用時の注意点 | ー |
ユベラの主成分であるビタミンEは、脂溶性ビタミンのため、過剰に摂取しても、尿などで排出されないので、注意しましょう。
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「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?トレチノイン(ビタミンA)
「ビタミンA(レチノール)」の誘導体
効果
角層剥離作用や皮脂分泌抑制作用、潤い成分増加作用、ターンオーバー促進作用など、多くの働きを持ちます。
以下の症状などに効果を示します。
- シミの改善
- しわの改善
- 毛穴詰まりの解消
- 炎症を伴わないニキビとニキビ跡の改善
副作用/服用の際の注意点
トレチノインは特に使用開始初期には、皮むけが生じることが多い傾向にあります。
これを「レチノイド反応」と呼びます。
症状が強い場合や、1カ月程度改善されない場合は、医師に相談しましょう。
副作用 | 皮膚のかゆみ・赤み・乾燥 |
使用時の注意点 | 濃度が肌に合わないと副作用が出やすくなる場合がある 妊娠中や授乳中は使用不可 最長8週間を目安に休薬期間を設ける必要がある |
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トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!ハイドロキノン(ヒドロキノン)
「ヒドロキノン」が主成分
効果
ヒドロキノンの美白効果で以下のようなことに期待できます。
- シミの改善・予防
- 赤みのあるタイプのニキビ跡の改善
ただし、遺伝が原因でできると言われているそばかすや、老人性イボにはあまり効果を期待できません。
副作用/服用の際の注意点
赤みや炎症が出た場合は使用を控えて、患部を冷やしましょう。
それでも赤みなどが引かない場合は、医師に相談しましょう。
副作用 | 赤み・炎症・白斑 |
使用時の注意点 | 妊娠中や授乳中は肌が敏感なため、服用を中止される場合がある 長期的な使用、また4%以上の濃度のものでは白斑ができやすくなる |
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「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?病院で美白効果のある薬を処方してもらうには?
美白効果のある薬を処方してもらえるのは、その薬が必要と医師が診断した場合のみです。
ただし、体調や肌質、すでに服用している薬との併用リスクも鑑みて、処方が出ない可能性もあります。
美容皮膚科では美容目的の肌悩みの相談ができる
美容皮膚科では、皮膚の病気の治療だけではなく、肌をより美しくしたいというニーズに対しても、処方や施術を行う場合があります。
美容の分野に特化した専門知識を持つ医師も多く在籍している傾向にあるため、シミやシワなどの、お肌悩みを改善したい場合は、美容皮膚科の受診をおすすめします。
皮膚科でもらえる美肌効果のある薬は保険適用になりますか?
保険適用があるかどうかはクリニックの方針や薬が国に承認されたものか否かによります。
肌をより美しくするための目的での治療は、自由診療になる傾向にあります。
自由診療とは、保険が適用されない診療のことです。
自由診療のメリットは、治療方法の種類の幅が広がることですが、保険が適用されないため、全額自己負担になってしまいます。
クリニックごとによって異なるため、気になる方は皮膚科にかかる前に確認することをおすすめします。
美白効果のある薬を処方してもらうには医師に相談
化粧品で思いどおりの美肌になれなかったり、市販薬で十分な美白効果を感じられない場合は、医療用医薬品を使用するのも一つの手です。
美容目的で医薬品の処方をもらう場合は、美容皮膚科に相談することがベターです。
皮膚科に直接通う時間を取りにくい人には、オンライン診療を行っている美容皮膚科の受診がおすすめですよ。
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東京山手クリニック
藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。