シミ取りレーザーで失敗しないためには?失敗例や適切なアフターケアを紹介

シミ取りのレーザー治療が失敗する可能性は、どのくらい?

シミ取りのためのレーザー治療を受けるのなら、シミの改善効果を実感できるほど、肌をきれいにしたいですよね。

しかし、シミの種類を適切に見分けられなかったり、レーザー照射後のアフターケアを怠るとシミが消えずに残りやすくなります。

今回は、シミ取りレーザーの失敗例や原因。レーザー治療後のダウンタイムやアフターケアについて詳しく解説します。

この記事でわかること

  • シミ取りのレーザー治療はシミが消えなかったり、肌の色が白く抜けて失敗することがある
  • 失敗しないためにはシミの種類の見極めとレーザー照射後のアフターケアが重要
  • ダウンタイム中は失敗と似た症状が出るが焦らず経過観察をする

レーザー治療におけるシミ取りの失敗例

シミ取りレーザー治療をしても、必ず綺麗にシミが取れるわけではありません。

まずは、シミ取りレーザー治療の失敗例を5つ紹介します。

シミが薄くならない

シミ取りレーザー治療を受けても、シミが薄くならないことがあるのはなぜでしょうか。
個人差はあるものの、適切なレーザー治療を受ければ、通常は1回でシミは薄くなります。

しかし、シミの種類ごとに最適なレーザー治療を行わなかった場合、治療を繰り返してもシミは薄くならないことがあります。

例えば、レーザー治療の効果が限定的な肝斑のようなシミに、レーザーを当てても思うような結果が得られない可能性があります。

シミが以前より濃くなる

シミ取りレーザー治療を受けたにも関わらず、シミが以前よりも濃くなることがあります。

原因は、レーザー照射後に起こる「炎症後色素沈着」です。

レーザーを照射すると、肌は軽く火傷を負ったデリケートな状態になります。

そのため、紫外線や刺激が加わると、色素沈着が起こりやすくなり「シミが濃くなった」と感じるようになるのです。

また、薄いシミにレーザーを当てる際は、反応するメラニンが少ないためレーザーを強く当てる必要があり、炎症後色素沈着が起こりやすいので要注意です。

シミが再発する

レーザー治療を受けて消えたと思っていたシミが、同じ場所から再び現れることがあります。

顔には見えないシミがたくさんあり、レーザー治療は、それらのシミを完全に対処することはできません。

レーザー治療後に、シミがなくなったと思ってシミ対策を怠ると、シミは再発してしまいます。

患部の色が白く抜ける

レーザーを当てた肌の色素細胞がダメージを受けて白っぽく見えることがあります。

この状態を「白斑化」といいます。

レーザーを短時間に何度も照射したり、高い出力で照射したりすると白斑化の原因になります。

白斑化してしまったら速やかに医師に相談し、紫外線をあてる光線治療や塗り薬などで対処しましょう。

傷跡が残る

通常、適切な治療を行っていればシミ取りレーザー後に傷跡が残ることはほとんどありません。

しかし、レーザーの照射出力が強すぎたり、治療後のアフターケアが不十分だと傷跡が残ってしまうことがあります。

せっかくシミが取れても、傷跡が残っていれば台無しになってしまいます。

傷跡を最小限に抑えるには、治療後も医師の指示通りに、適切なアフターケアを行いましょう。


以下のボタンからレーザー照射後のアフターケア方法まで読み進めることができます。

アフターケア方法はこちら

人によっては一度で効果がでないことも

シミが厚い、シミが薄すぎる人はレーザーを照射しても一度で効果がでないこともあります。

シミ取りのレーザー治療が失敗する原因

レーザー治療においてシミ取りが失敗する原因や、その際に注意するべきポイントについて詳しく解説します。

レーザー治療適応外のシミに照射した

レーザー治療は全てのシミに適応しているわけではありません。

レーザー治療適応外のシミに照射すると、十分な効果は得られず、むしろシミが濃くなったり、傷跡が残ったりしてしまうことがあります。

自分でシミの種類を判断するのは難しいため、治療すべきシミかどうかは医師に相談することをおすすめします。

レーザー治療に適応しないシミ

シミは大きく分けて以下の4つの種類があります。

  • 老人性色素斑
  • そばかす
  • 肝斑
  • 炎症後色素沈着

このうち、レーザー治療をして効果が期待できるのは「老人性色素斑」と「そばかす」です。

炎症後色素沈着や肝斑は、トラネキサム酸やハイチオールといった内服薬で身体の内側からケアをするのがおすすめです。

それぞれのシミの特徴や治療法については以下で詳しく紹介しているのでチェックしてみてくださいね。

肝斑と老人性色素沈着などシミが混在している場合もあるので注意

隠れたシミまでわかる「画像診断」をしてくれるクリニックがおすすめ。

照射出力が合っていない

シミ取りレーザー治療は、シミに対して適切な出力で照射されなければ、十分な効果は発揮されません。

信頼できる医師のもと、自分に最適な照射出力でレーザーを当ててもらうことが重要です。

必要以上に強いレーザーを照射した

照射出力が高すぎると、炎症後色素沈着を起こしたり、肌色が白く抜けたり、傷跡になることがあります。

実際に多いのが、肌の奥に肝斑が潜んでいるのに気づかず、強いレーザーを当ててシミが悪化してしまうという例です。

画像診断で肌診断を行っているクリニックを選ぶと、隠れたシミや肝斑を確認することができるので安心ですね。

必要よりも弱い出力のレーザーを照射した

照射出力が低すぎると、メラニン色素を破壊しきれず、シミが残ってしまったり、再発してしまうことがあります。

1回の治療で、効果が感じられなかった場合は、医師に相談して照射出力を変えてもらうなどしてもらいましょう。

アフターケアが不十分

レーザー照射後の肌は刺激が加わっているので、乾燥しやすい、かさぶたができやすい、炎症が起こりやすいといった外部からの影響に敏感な状態です。

シミ取りレーザー治療後のアフターケアが不十分だと、傷跡が残ったり、治療効果が低下したりします。

施術後は特に以下の2点に注意しましょう。

保湿が足りない

シミ取りレーザー後は、肌のバリア機能が一時的に低下しています。

この状態で紫外線を浴びたり、ゴシゴシこすったりすると、色素沈着を起こしてしまいます。

そのため、レーザー照射後はしっかりと保湿をして肌のバリア機能を高めましょう。

紫外線対策が足りない

シミ取りレーザー治療後に紫外線対策を怠ると、色素沈着やシミの再発を促してしまうことがあります。

レーザー治療を受けた部分は、軽く火傷を負ったような状態です。その状態で紫外線を浴びると、炎症を起こし色素沈着を起こしてしまいます。

また、シミが消えた後も油断してはいけません。

生まれ変わったばかりの肌は、バリア機能が低く不安定な状態なので、シミが再発しやすい時期です。

シミ取りレーザー後は、3ヵ月~半年間はいつも以上に念入りに紫外線対策を行うよう意識しましょう。

シミ取りレーザーのダウンタイムで失敗と間違いやすい症状

シミ取りレーザーを失敗と判断するのはまだ早いかもしれません。

シミ取りレーザー治療後は、1~2週間のダウンタイムがあり、失敗した時と同じような症状が起こることがあります。

ダウンタイムの肌の状態を事前に知っておくことで、治療に対する不安を取り除きましょう。

赤みや水ぶくれが現れる

レーザー照射直後~2.3日は赤みや水ぶくれが起こることがあります。

これらの赤みや水ぶくれは、軽い火傷を負った状態に近い症状です。

時間と共に自然に落ち着いてくるので、その間は紫外線対策を徹底しましょう。

かさぶたにならない

通常、レーザー照射3日後~7日程でかさぶたになり始めます。

最後には、このかさぶたがポロッと取れることによってシミが改善します。

しかし、かさぶた自体ができないこともあります。

その場合も失敗とは限らないので、アフターケアを行いながら焦らず経過を見てみてくださいね。

炎症後色素沈着でシミが濃くなる

レーザー治療で消えたはずのシミが再発したり、濃くなると不安ですよね。

しかし、これははめずらしいことではありません。

レーザー治療後、炎症後色素沈着として一時的にシミが濃くなることがあるんです。

炎症後色素沈着は「戻りジミ」とも呼ばれ、通常は半年ほどで自然に目立たなくなっていきます。

シミ取りレーザー治療後の適切なアフターケア

シミ取りレーザー治療後は、肌のバリア機能が落ち、敏感な状態です。

そのため、アフターケアをしっかりと行い、シミの再発や炎症後色素沈着の悪化を防ぐ必要があります。

日焼け止めを塗る

レーザー治療後の肌は、紫外線に敏感な状態です。

そのため、紫外線対策を怠るとメラニンが生成されシミが再発してしまいます。

紫外線対策に最も効果的なのが日焼け止めです。

日焼け止めの選び方

日焼け止めには「SPF」と「PA」という表記があるのは皆さんもご存じかと思います。

これらが高いほど紫外線から肌を守る効果は高くなっています。

しかし、数値が高ければ良いというわけではなく、状況に合わせて日焼け止めを使い分けることが大切です。

シーン別の適した日焼け止めについては、以下を参考にしてくださいね。

塗り方のポイントは「5点置き」

日焼け止めは顔の両頬、額、鼻、顎の5カ所に点置きし、顔の中心から外側に向かって塗ることでムラなく塗ることができます。

化粧水や乳液で保湿する

シミ取りレーザー治療後は、肌のバリア機能が落ち、刺激を受けやすく乾燥しやすい状態です。

肌のバリア機能を守り、外部からの刺激に影響されないようにするには「肌の保湿」が欠かせません。

化粧水は肌に潤いを与え、乳液は肌の水分蒸発を防ぐ役割があり、これらを使用することで肌の水分量を保つことができます。

また、シミの改善をより効果的なものにするためには、美白化粧水を選ぶのがおすすめです。

以下の記事では、シミの種類別におすすめの美白化粧水をプチプラのものから、本格的なものまで紹介しているので気になる方はチェックしてみてくださいね。


摩擦を避ける

顔は、体の中でも習慣的に触ることが多い場所です。

シミ取りレーザー治療後は、肌がデリケートな状態になっているので、摩擦が加わると炎症や色素沈着が起こりやすくなっています。

特に洗顔やスキンケアは、顔を触る時間が長くなるので摩擦が加わらないよう優しく行いましょう。

クリニックによっては、施術後に保護シートが渡されることがあります。

保護シートは、肌への刺激を減らし、患部の回復を早める効果があります。

UVカット機能のついた保護シール

約97%のUVカット機能で、レーザー照射後の紫外線による色素沈着から肌を守ってくれます。

0.007mmの極薄フィルムなので、目立ちにくく、貼った上からメイクをすることも可能です。

防水機能がついているので、汗や水ではがれにくいのもポイントです。

炎症後色素沈着が生じた場合が治療薬を用いる

シミ取りレーザー治療後、治療中の炎症が原因で生じ、肌の色素沈着が濃くなる「炎症後色素沈着」が起こることがあります。

炎症後色素沈着が生じた場合の治療薬は、一般的にはメラニンの生成を抑制、排出する薬が使用されます。

次では、炎症後色素沈着に効果的な内服薬と外用薬を紹介します。

内服薬

シナール

特徴
メラニンの生成抑制
抗酸化作用
肌のバリア機能回復
効果

シミの予防
ニキビの改善
ハリ・ツヤを与える
副作用

消化器の不調
▼さらに詳しくは以下の記事をチェック!
シナールという内服薬の画像 シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介

ハイチオール

特徴
メラニン色素の生成抑制・排出促進
肌のターンオーバー促進
効果

シミ・そばかすの改善
肌荒れの改善
副作用

消化器の不調
口の乾き
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ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説

ユベラ

特徴
血行促進作用
抗酸化作用
効果

シミ・肝斑・ニキビの改善
シワ・たるみの改善
副作用

消化器の不調
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ユベラという内服薬の画像 「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?

トラネキサム酸

特徴
メラニン色素の生成抑制
抗炎症効果
効果

シミ・肝斑・そばかすの改善
ニキビ・乾燥による赤みの改善
副作用

消化器の不調
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トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?

外用薬

トレチノイン

特徴 
肌のターンオーバーの促進
皮脂の分泌量抑制
角層剥離作用
効果

シミ・ニキビ跡の改善
ニキビの改善
毛穴の改善
しわの改善
副作用

発赤・皮むけ・かゆみ
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トレチノイン トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!

ハイドロキノン

特徴
メラニンの生成抑制・排出促進
効果

ニキビ跡の改善
シミの改善・予防
副作用

赤み・炎症・白斑
▼さらに詳しくは以下の記事をチェック!
ハイドロキノンという外用薬の画像 「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?

シミ取りにレーザー治療が適しているかは医師に相談

シミ取りレーザーには多くの種類があります。

せっかくレーザーをしたのに、綺麗にシミが消えなかったら残念ですよね。

失敗しないためにも、まずは医師の診断のもと、レーザー治療が向いているシミの種類なのかを確認することが重要です。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

都丸真依子 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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