背中のニキビに効く最強の薬を知りたい!
背中ニキビをいち早く治し、人に見られても恥ずかしくない美しい背中になりたいと思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、背中ニキビに効くおすすめの市販薬・処方薬から、薬の選び方までご紹介します。
ぜひ、この記事を読んで自身の症状に効果的な薬を見つけてくださいね。
この記事でわかること
- 背中ニキビは症状の進行度と発生部位の範囲を基準に治療薬を選ぶのがおすすめ
- 炎症がひどい赤ニキビや濃を伴う黄ニキビがある場合は、皮膚科でもらえる処方薬で治療を進めるべき
- 症状が点在する場合は軟膏やクリーム、全体に広がる場合はローションやスプレータイプの薬がおすすめ
目次
背中ニキビに効果的な薬の選び方
実は、背中にはニキビがとてもできやすく、一度できると、悪化する可能性が高いと考えられます。
背中は、比較的皮脂腺の数が多く、皮脂の分泌が活発に行われています。
そのため、ニキビの原因となる毛穴詰まりを起こしやすいのです。
また、衣服に覆われることが多く蒸れやすいことで、雑菌が繁殖しやすい環境になりやすいです。
ニキビの炎症を引き起こすアクネ菌が増殖しやすいのも背中ニキビの原因の一つです。
背中ニキビの原因について詳しくは以下へ
【皮膚科医監修】背中ニキビの原因とは?症状別の治し方を徹底解説!背中ニキビの治療においては、炎症がひどくなく、出現から間もない軽傷の場合は、市販薬を用いるのも効果的です。
皮膚科では、医師の判断にもとづき、薬が選択されますが、市販薬の場合は薬剤師に相談しながらも、自身で薬を選択する必要があります。
ここではまず、背中ニキビに効果的な市販薬の選び方についてご紹介します。
症状の進行度合いで選ぶ
背中ニキビの症状は、さまざまです。
症状の進行度合いにより、効果的な成分が異なるため、ご自身の症状に合う薬を選びましょう。
ニキビの進行度合いは4段階に大別できます。
白ニキビ・黒ニキビには殺菌作用
初期段階のニキビと捉えられる白ニキビや黒ニキビには、殺菌作用のある成分が効果的です。
殺菌作用により、ニキビの炎症を引き起こすアクネ菌を殺菌することで、ニキビの悪化を防ぐことができます。
白ニキビ・黒ニキビに効果的な成分には、以下のようなものが挙げられます。
- イオウ
- レゾルシン
- イソプロピルメチルフェノール
- クロルヘキシジン
赤ニキビには抗炎症作用
赤く腫れている赤ニキビには、抗炎症作用のある成分が効果的です。
毛穴の中でアクネ菌が繁殖し炎症を起こしているため、抗炎症作用により炎症を抑えることで改善が期待できます。
赤ニキビに効果的な成分には、以下のようなものが挙げられます。
- イブプロフェンピコノール
- アラントイン
- グリチルリチン酸二カリウム
炎症の原因となるアクネ菌を抑えるため、前述の殺菌作用のある成分も赤ニキビに効果的と言えます。
黄ニキビには抗生物質
化膿した状態である黄ニキビは、市販薬のみのケアでは改善が難しい場合があります。
赤ニキビが悪化し、炎症が肌の表面だけでなく奥深くまで進行しているので痕が残る可能性が高いためです。
黄ニキビの場合には、皮膚科を受診し、処方される抗生物質を使用するのが効果的です。
とはいえ、皮膚科を受診するまでの期間では、市販薬で対処するのが効果的です。
以下などの抗生物質が含まれる市販薬で膿の原因菌の繁殖を抑えましょう。
- クロラムフェニコール
症状の範囲で選ぶ
背中ニキビは、点在している場合と背中全体に症状が広がっている場合があるかと思います。
症状の範囲により、薬のタイプを選び分けるのがおすすめです。
点在する場合は軟膏やクリーム・ジェルタイプ
背中ニキビが1ヵ所にある、もしくは点在している場合は、軟膏やクリーム・ジェルタイプの薬がおすすめです。
軟膏は油性基剤(※)であり、保湿力が高いことに加え、比較的肌への刺激を抑えた設計のため、肌の弱い方にも向いています。
一方、クリームやジェルは、油性基剤に加え、水分が含まれているため軟膏よりも広げやすくベタつきも少ないのが特徴です。
※基剤:ベースとなる成分。有効成分を溶かす土台になっているもの。
全体にある場合はローション・スプレータイプ
背中ニキビが全体に広がっている場合には、ローションやスプレータイプの薬がおすすめです。
ローションやスプレータイプは、水やアルコールをベースにしており、さらっとした使用感で、肌に浸透しやすいのが特徴です。
また、容器を逆さまにして噴霧できるものが多いため、患部に手が届きにくい場合に向いているでしょう。
背中ニキビによく効くおすすめの市販薬
症状が重症に達していない場合は、市販薬で治療を進めるのが一つの手です。
背中ニキビを改善するためには、ご自身の症状にあった薬を選ぶことが大切です。
ここでは、背中ニキビに効果的な市販薬を外用薬・内服薬それぞれ紹介します。
ただし、市販薬を使用して1週間以上たっても、改善がみられない場合は、医療機関を受診しましょう。
原因に応じた正しい治療ができていないことや、慢性化して治りにくくなっていることが考えられます。
外用薬
背中ニキビは、主に外用薬を塗ることで改善を期待できます。
以下では、それぞれの症状に合う商品をご紹介します。
商品画像 | ||||
商品名 | アンナザルベエース | ペアアクネクリームW | セナキュア | オイラックスPZリペアクリーム |
こんな症状におすすめ | 白ニキビ・黒ニキビ | 赤ニキビ | 広範囲に広がったニキビ | かゆみを伴うニキビ |
形状 | クリームタイプ | クリームタイプ | スプレータイプ | クリームタイプ |
特徴 | ・伸びが良く、べたつきにくい ・殺菌成分と抗炎症成分により、白ニキビから赤ニキビへの進行を抑える ・「イオウ」により毛穴詰まりの改善効果 |
・非ステロイド性の抗炎症成分「イブプロフェンピコノール」が、炎症を鎮める ・殺菌作用がある「イソプロピルメチルフェノール」も配合 ・クリームが伸ばすと透明になり、目立たないのが特徴 |
・スプレータイプで背中全体に塗りやすい ・有効成分「エタノール」「サリチル酸」が原因菌を殺菌 ・「サリチル酸」が肌をやわらかくし、毛穴の詰まりを除去 ・「アラントイン」が赤み、炎症を抑える |
・「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」がつらいかゆみを素早く鎮める ・「グリチルレチン酸」が皮膚の炎症を鎮める ・殺菌作用がある「イソプロピルメチルフェノール」も配合 |
商品リンク【PR】 | 【第2類医薬品】アンナザルベ・エース 18g | 【第2類医薬品】ペアアクネクリームW 24g | 【第2類医薬品】セナキュア 100mL | 【指定第2類医薬品】オイラックスPZリペアクリーム 5g |
内服薬
背中は皮脂の分泌量が多いため菌が繁殖しやすく、ニキビが治りにくい部位です。
背中のブツブツがなかなか治らない・繰り返しやすい方は、外用薬と内服薬を併用するのも効果的です。
内服薬で体の内側から背中ニキビに働きかけることで、改善が期待できます。
しかし、即効性は期待できないため、外用薬の補助的な役割として使用するのがおすすめです。
商品画像 | |||
商品名 | チョコラBBプラス | ハイチオールBクリア | マスチゲンBBゼリー錠 |
形状 | 錠剤 | 錠剤 | ゼリー剤 |
特徴 | ・肌あれやにきびに効果的 ・疲れにも効果的 ・5種類のビタミンB群配合 ・小粒で飲みやすい錠剤 ・15才未満は服用できない |
・肌あれ、にきびに効果的 ・6種類のビタミンB群配合 ・L-システイン、ビタミンC配合 ・11才未満は服用できない ・1日1回でOK |
・肌あれ、にきびに効果的 ・疲れにも効果的 ・2種類のビタミンB群配合 ・ビタミンC配合 ・7歳から飲める ・水なしで、かんで服用できる |
商品リンク【PR】 | 【第3類医薬品】チョコラBBプラス 60錠 | 【第3類医薬品】ハイチオールCプラス2 360錠 | 【第3類医薬品】マスチゲンBBゼリー錠 40錠 |
背中ニキビに市販薬を使用する際の注意点
ご自身の判断で購入して使うことができる市販薬は便利な一方で、「市販薬で症状がなかなか治らない…。」と感じる方もいるかもしれません。
医師による症状の診断がない状態で、市販薬で治療を進めるうえではいくつか注意点があります。
市販薬で、背中ニキビを進める場合は以下3つの点に注意しましょう。
「毛包炎」などと見誤って治療を進めない
背中にできるニキビは、アクネ菌によるものではなくカビ菌が引き起こす「毛包炎」という皮膚の病気である場合があります。
毛包炎とは、毛穴の奥の毛根を包んでいる部分(毛包)に起こる炎症で、毛の根元が、小さな赤または白い吹き出物のようになります。
ニキビとは原因菌が異なるため、有効な成分が異なり、治療に適した薬が異なる場合があります。
そのため、今までニキビの薬を塗っても治らなかったという方は、毛包炎である可能性を疑いましょう。
薬を購入する前に、まずはを毛包炎とニキビを見誤っていないかチェックしましょう。
以下の表で、チェックが半分以上付いた方は毛包炎である可能性が高いです。
いくつか当てはまる場合は「毛包炎」の可能性があるかもしれません
他の皮膚疾患を治療中の場合はかかりつけの皮膚科を受診する
背中ニキビ以外の皮膚疾患を治療中の場合、市販薬を使う前に皮膚科へ相談してみましょう。
特に、アトピー性皮膚炎が悪化しているときは、肌のバリア機能が低下しています。
常在菌のバランスが崩れている状態でもあるため、合わない市販薬や刺激の強い成分が配合された市販薬を使用すると、症状を悪化させる可能性があります。
そのため、一度かかりつけの皮膚科を受診するのが良いでしょう。
一定期間使用しても改善しない場合は医療機関を受診する
市販薬を一定期間使用しても症状が改善しない場合は、一度皮膚科を受診しましょう。
ニキビの数が減らない、症状が悪化するという場合、他の皮膚疾患と見誤っている可能性やニキビが重症化している可能性が考えられます。
稀に、糖尿病やクッシング症候群などの病気が原因となっている可能性もあるため、注意が必要です。
市販薬で様子を見る期間の目安は、各製品の添付文書に記載された日数を参考にしてくださいね。
背中ニキビの皮膚科での処方薬
赤ニキビが悪化し化膿した状態である黄ニキビや、市販薬を使用しても改善が見られない場合は、処方薬で治療を進めましょう。
また、背中ニキビをいち早く改善したい、跡を残したくないという方も、一度皮膚科や美容皮膚科を受診するのが効果的です。
ここでは、背中ニキビに効果的な外用薬・内服薬をそれぞれご紹介します。
外用薬
「アダパレン」はビタミンA誘導体の一種を有効成分に含む外用薬です。
アダパレンは毛穴の詰まりを解消し、肌のターンオーバーを促進することで、ニキビ改善への効果が期待できます。
発生初期のニキビや、ニキビ予防に最も効果的とされています。
一方で、既に炎症が起きてしまっている黄ニキビ、赤ニキビには効き目が無いので注意が必要です。
「アクアチム」は、強力な抗菌作用を持つ外用薬です。
主成分のナジフロキサシンは、黄色ブドウ球菌などのニキビを引き起こす細菌の増殖を防ぐ効果があります。
ニキビの中でも赤く盛り上がって痛い症状に塗ると効果的とです。
抗生物質であるアクアチムは、長期間使い続けると耐性菌(※)が出現して十分な効果が得られなくなりやすいため、使用期間には注意が必要です。
※耐性菌:薬への抵抗力をもった細菌のこと。
「ゼビアックス」は、殺菌作用を持つ外用薬です。
主成分のオゼノキサシンは、黄色ブドウ球菌やアクネ菌などニキビを引き起こす細菌の増殖を防ぐ効果があります。
炎症を起こしている赤ニキビや化膿している黄ニキビに効果が期待できます。
一方で、白ニキビや黒ニキビ・ニキビ跡の改善には効果が期待できないため、注意が必要です。
内服薬
「ユベラ」はビタミンEを主成分とする内服薬です。
ビタミンEは肌のターンオーバーを促進する作用や抗酸化作用を持ちます。
それにより、毛穴詰まりを解消することで、現在できているニキビを改善する効果が期待できます。
「シナール」はビタミンCを主成分とする内服薬です。
ビタミンCには抗酸化作用があり、紫外線や酸化による肌へのダメージを軽減し、炎症や赤みを抑制する働きを持ちます。
現在できているニキビの改善や、ニキビの予防効果が期待できます。
「ハイチオール」はL-システインを主成分とする内服薬です。
L-システインは角質層の新陳代謝を促進し、古い角質を除去することで、肌のターンオーバーを正常化します。
ニキビの原因となる毛穴詰まりを改善し、主に白ニキビ・黒ニキビの治療を助ける効果が期待できます。
「ピドキサール」はビタミンB6を主成分とする内服薬です。
ビタミンB6は、皮脂分泌量を調整し、過剰な皮脂の生成を抑制する働きがあります。
ニキビの原因となる毛穴詰まりを防ぐことで、ニキビの改善と予防につながります。
さらに、ピドキサールはニキビの炎症を鎮める作用があります。
特に脂性肌の方で、ニキビに悩む方に相性が良いと考えられます。
薬で背中ニキビを治療する際のポイント
背中ニキビを治すには、毎日のケアも大切です。
背中は蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすいため、薬を用いるだけでは、治療に時間がかかります。
背中のニキビをできるだけ早く改善するためには、自身の生活習慣を見直すことが大切です。
衣類や寝具は吸湿性のよいものを使用する
背中ニキビの治療中は、衣類や寝具は、吸湿性や肌触りのよい綿素材にし、こまめに洗濯をして清潔に保ちましょう。
汗による蒸れムレなどは菌の繁殖につながり、ニキビを悪化させる可能性があります。
また、汗をかいたらすぐに拭き取ることも大切です。
肌に直接触れる衣類や寝具の摩擦による刺激も背中ニキビの原因になるため、肌に優しい素材を選びましょう。
ビタミンを積極的に摂る
背中ニキビの改善には、ビタミンを積極的に摂ることが効果的です。
ビタミンBやビタミンCは、脂肪の代謝を促し肌の調子を整えます。
脂肪を多く摂り過ぎていると、皮脂量が増加して、ニキビの発生や悪化の原因の一つとなります。
また、抗酸化作用を持つビタミンAやビタミンEで皮脂を摂ることで、皮脂量を抑えることにつながります。
甘いものや脂っこいものは控え、ビタミンを積極的にとりながら、バランスの良い食事を心がけましょう。
十分な睡眠をとる
背中ニキビの改善には、十分な睡眠をとることが大切です。
特に新陳代謝が活発になるのは午後10時~午前2時といわれています。
寝不足になると、免疫力が低下して肌の新陳代謝が遅れ、健全な肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
肌のターンオーバーが乱れると、肌の治癒速度が衰えてしまうため、なるべく早寝を心がけ、十分な睡眠をとりましょう。
ストレスをためない
背中ニキビの改善には、普段からストレスを解消することが大切です。
ストレスは、ホルモンバランスの乱れの原因となります。
男女問わず、男性ホルモンの分泌量が増えると、皮脂の分泌が過剰になり、ニキビができやすく治りにくくなってしまいます。
また、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンも、ニキビの悪化と関係があると言われています。
自分なりのストレス解消法を見つけるなど、できるだけ穏やかな気持ちで過ごせるよう心がけましょう。
背中ニキビに効果的な薬がわからない場合は医療機関へ
「自身の背中ニキビに効果的な薬がわからない…。」という方は、一度皮膚科や美容皮膚科へ相談しましょう。
また、背中ニキビは悪化しやすく、跡になりやすいため、医療機関を受診することが早く治すための近道です。
薬での治療以外にも、取り扱いのある美容皮膚科であれば、以下のような施術の選択肢もあります。
自身に合った治療法を選択してくださいね。
ケミカルピーリング | ヒーライト | |
---|---|---|
施術内容 | 肌表面に蓄積した古い角質を剥がれやすくする薬剤を塗り、毛穴詰まりの解消や、肌のターンオーバーを促進する | 高密度のLEDを肌に照射することで、細胞を活性化させ、アクネ菌の殺菌 や、肌のターンオーバーを促進する |
効果のあるニキビの症状 | 全てのニキビ ニキビ跡 |
全てのニキビ(特に赤ニキビ) ニキビ跡 |
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