「40代になった途端、シミが目立つようになった気がする…。」
年齢とともに、シミに対する悩みが深くなってきてはいませんか?
実は、シミがあることで見た目の年齢が10歳老けて見えると言われることもあります。
今回は、40代にできやすいシミの種類と治療方法などを紹介していきます。
シミを薄くするためには、正しい知識を身に付けて、しっかりと対策をすることが重要です。
シミ悩みを解消して、いきいきとした肌を目指していきましょう!
目次
40代のシミができるメカニズム
「40代になって突然シミが気になり始めた」という方は、実はたくさんいます。
40代はシミができやすい年齢であることが関係しているかもしれません。
また、シミができるメカニズムには、メラニン生成と排出の状況が深く関係しています。
シミができてしまう過程を3段階に分けて見ていきましょう。
紫外線や炎症などの外部からの刺激を受けると、メラニンが作られます。
メラニンとは、シミのもととなる黒色の色素のことです。
紫外線などを受けると、このメラニンをつくる細胞のメラノサイトの働きが活発になります。
このメラノサイトという細胞が活発化することで、メラニンが多く作られます。
シミのもととなるメラニンは、肌のターンオーバーにより、排出されます。
ターンオーバーでは、約28日周期で古い角層がアカとなって剥がれ落ちて肌細胞が生まれ変わります。
通常は、このターンオーバーによって、シミの原因となるメラニンも排出されます。
シミのもととなるメラニンは、通常ターンオーバーによって、排出されます。
ターンオーバーは年齢とともに、行われるまでの周期が長くなり、メラニンが排出されにくくなります。
これにより、メラニンの排出が追い付かなくなると、肌に残ったメラニンがシミになります。
下記の図のように、ターンオーバーの周期は、20代の頃は約28日周期で行われます。
しかし、40代頃になると、ターンオーバーの周期は約50日前後になると言われています。
肌のターンオーバーの周期が長くなると、メラニンの排出が滞り、シミとして出現します。
そのため、40代頃になって、シミができやすくなる方が多いのです。
40代にできやすいシミの種類と原因
一口にシミといっても、シミにはさまざまな種類があり、年代によってもできやすいシミの種類が異なります。
また、シミの種類によって、原因も異なります。
シミは原因が異なると、治療方法も変わってくるため、正しく見分けることが重要になります。
ここでは、年代別にできやすいシミと、その原因を理解していきましょう。
肝斑
肝斑は、30~40代の人にできやすいと言われているシミです。
頬やこめかみ、眼の下に左右対称に発生し、薄茶色であることが多いです。。
肝斑のできる原因は、明確にはまだわかっていません。
女性ホルモンの乱れや、紫外線などが原因ではないかと言われています。
肝斑は、セルフケアで治すことが難しい種類のシミなので、皮膚科で医師に相談しましょう。
▼肝斑についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
肝斑(かんぱん)の原因&治療法を解説!紫外線以外にもあるシミ発生要素とは 肝斑治療に保険適用はされる?皮膚科での治療方法や効果的な飲み薬を解説老人性色素斑
老人性色素斑は、シミのなかでも最も発生しやすいと言われています。
30~40代の人にできやすく、20代頃から発生する人もいます。
原因は、長年の紫外線ダメージの蓄積です。年齢とともに徐々に濃くなることも。
頬やこめかみ、眼の下、手の甲など、日光の当たりやすい部分に発生しやすい傾向にあります。
薄茶色~茶色で、輪郭が分かりやすいのも特徴です。
老人性色素班は、セルフケアでもある程度は改善できる場合があります。
▼老人性色素斑についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
【老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)】シミの代表格の原因と治療法脂漏性角化症
脂漏性角化症は、40代以降にできやすいシミです。
顔や首筋、手足などにできやすく、ほくろのように盛り上がったものが現れるので「老人性イボ」とも呼ばれています。
ほくろよりも、デコボコしていたり、硬いものが多く、色は褐色~黒色です。
明確にはわかっていませんが、漏性角化症の原因は、加齢や紫外線ではないかと言われています。
脂漏性角化症は、セルフケアで治すことが難しいため、皮膚科で治療するようにしましょう。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、全世代にできやすいシミです。
ニキビや虫刺され、けがなどが炎症を起こした後に、痕として残ってシミになることが発生の原因です。
赤みを帯びた褐色で現れます。摩擦や紫外線によって、色が濃くなったり、シミの数が増えることもあります。
炎症後色素沈着は、セルフケアでもある程度は改善することができると言われています。
▼炎症後色素沈着についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
炎症後色素沈着とは?シミが治る期間や跡が残りやすい人の特徴を知ろうそばかす
そばかすは、思春期までの間にできやすいシミです。
茶色の斑点で、鼻や頬の付近に左右対称に発生します。
原因としては、遺伝的なものや紫外線などが挙げられます。
また、特に色白の人はできやすいと言われています。
そばかすは、セルフケアで治すことが難しいため、皮膚科で相談しましょう。
▼そばかすについてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
そばかすとシミの違い・見分け方を知ろう!効果的な治療法と予防法も後天性メラノサイトーシス
後天性メラノサイトーシスは、20代前後にできやすいシミです。
後天性メラノサイトーシスの原因は、明確にはまだわかっていません。
頬やこめかみに発生し、灰色・青みを帯びた褐色です。
皮膚の深い部分にできることから、アザとも呼ばれています。
セルフケアで治すことが難しいため、皮膚科で相談しましょう。
現時点で「皮膚科での治療が必要かも」と思った方には、皮膚科の受診をおすすめします。
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40代でシミができやすい人の特徴
40代になってシミが目立つ人もいれば、40代になってもシミがないという人もいます。
シミがない人と、シミがある人では、どのような違いがあるのか気になりますよね。
ここでは、シミのできやすい人の特徴をお伝えします。
シミの原因は、先天的要因と後天的要因に分けて考えられます。
先天的要因 | 遺伝的な肌質、肌の色など |
後天的要因 | 紫外線によるダメージ、生活習慣など |
先天的要因とは、生まれつきの個人の特性です。
一方の後天的要因は、肌環境や生活習慣など、生活する中で誰にでも起こり得ることです。
後天的要因でできるシミは、予防しやすいので、対策方法を知ってシミを防止しましょう!
先天的要因と後天的要因の中でも、特に影響の大きいものを紹介します。
色白な肌である
40代でシミができやすい人の特徴は、色白な方です。
シミの原因となるメラニンは、個々人でもともと保有している量が異なり、保有している量によってメラニンの生成量も変化します。
肌が色白な人は、もともと保有しているメラニンの量が少ないため、紫外線を受けたときに、防御反応が強く出て、メラニンの生成量が多くなります。
メラニンの生成量が過剰に多くなると、その分シミができやすくなります。
そのため、色白な肌の人はシミができやすい人と言われています。
紫外線を浴びる習慣がある
40代でシミができやすい人の特徴は、紫外線を浴びる習慣があることです。
紫外線を受けるとメラニンが多く作られ、蓄積するとシミができます。
また、40代になってシミが気になってきた人に多いのが、昔紫外線を浴びる習慣が多かった人です。
その時にシミ予備軍(※)をつくってしまい、40代になってシミとして現れるケースがあります。
現在紫外線を浴びる習慣があるのかだけではなく、過去に紫外線を浴びる習慣がなかったかを振り返ってみましょう。
※シミ予防軍とは、肌にメラニンが停滞し、色素沈着を起こす手間の段階のことです。シミ予防軍が潜んでいるかは自分の目では確認することができません。
肌に刺激を与えている
40代でシミができやすい人の特徴は、肌に刺激を与えてしまっていることです。
肌に刺激が加わると、防御反応として、シミのもととなるメラニンが多く生成されます。
例えば、ゴシゴシと洗顔したり、手で顔を強くもしくは頻繁に触ってしまうと、摩擦が起きて肌に刺激を与えてしまいます。
肌への刺激が多くなればなるほど、生成されるメラニンの量が増え、シミのできやすい肌環境になってしまいます。
肌の保湿をしていない
40代でシミができやすい人の特徴は、肌の保湿をしていないということです。
肌が乾燥すると、摩擦などのダメージを受けやすくなったり、ターンオーバーが乱れやすくなります。
摩擦などのダメージを受けるとシミのもととなるメラニンが過剰に生成されます。
また、ターンオーバーが乱れることで、メラニンが排出されにくくなります。
その結果、シミができやすくなります。
先天的にシミができやすい
40代でシミができやすい人の特徴は、先天的にシミができやすい肌質であるということです。
これは、生まれつきの肌質や遺伝的な問題で、シミができやすい人にあたります。
あまり紫外線を浴びていなかったり、肌への刺激や負担は避けているのに、シミができやすい人は先天的な原因も考えられます。
セルフケアでの40代のシミ治療
ここまで40代でシミができやすい人の特徴や、その原因を説明してきました。
シミは、種類によってセルフケアで薄くできる可能性があるものと、できないものがあります。
セルフケアがある程度効く | 肝斑、老人性色素斑、炎症後色素沈着 |
皮膚科に診てもらうべき | そばかす、後天性メラノサイトーシス、脂漏性角化症 |
肝斑・老人性色素斑・炎症後色素沈着のシミには、セルフケアがある程度効くと言われています。
一方で、そばかす・後天性メラノサイトーシス・脂漏性角化症などのシミは、セルフケアの効果が薄いので、皮膚科で専門医に診てもらって治療をするようにしましょう。
セルフケアが効く種類のシミでお困りの方は、美白化粧品を正しい手順で使ったり、市販の内服薬・外用薬を使ったりしてみましょう。
ここではシミのセルフケア方法について紹介します。
美白化粧品を正しい手順で使う
40代のシミのセルフケア方法は、美白化粧品を正しい手順で使うことです。
美白化粧品を効果的に使用するには、シミに効く美白成分が含まれているものを選び、正しく使用することが大切です。
シミを予防するには、下記4つの効果があるといいと言えます。
- シミのもととなるメラニンの生成を抑える効果
- メラニンを肌表面に運ばない効果
- メラニンを無色化する効果
- メラニンの排出を促す効果
それぞれ具体的な成分は下記などが挙げられます。
「メラニンの生成を抑える」美白成分 | ・トラネキサム酸 ・カモミラET ・アルブチン ・プラセンタエキス ・コウジ酸 ・マグノリグナン ・リノール酸S ・ハイドロキノン |
「メラニンを肌表面に運ばない」美白成分 | ・ニコチン酸アミド ・システアミン |
「メラニンを無色化する」美白成分 | ・ビタミンC誘導体 ・システアミン |
「メラニンの排出を促す」美白成分 | ・リノール酸S ・エナジーシグナルAMP ・4MSK |
美白化粧品でシミのケアをしたい方は、上記の成分が含まれているかを確認して選ぶといいでしょう。
次に、シミに効果的な正しいスキンケアの順番を紹介します。
乾燥や摩擦は、シミができる原因になるので、肌に刺激を与えないよう意識して、スキンケアをしましょう。
基本となるスキンケアの順番は、以下の通りです。
クレンジングや洗顔料で汚れを落としましょう。
洗い流すときは、お湯の温度を35度前後にすると、必要な皮脂は残しつつ、不要な汚れは落としやすくなります。
肌を強くこすると、摩擦がシミの原因となるので、泡やリキッドで優しく洗うことを意識しましょう。
汚れを落として、正常なターンオーバーを保ちシミのもととなるメラニンを排出させましょう。
化粧水を使って、肌の保湿をしましょう。
肌が乾燥すると、肌のターンオーバーが乱れて、シミができやすくなります。
化粧水は、顔全体に均等になじませることを意識しましょう。
肌を強くたたいてつけてしまうと、刺激となりシミの出来る原因になるので、優しくつけましょう。
美容液を使って、集中的にケアをしましょう。
美容液は特定の肌悩みに対して、集中的にケアできるというメリットがあります。
特に、シミが気になるという人は、シミに効果のある成分を含む美容液を使うことがおすすめです。
集中的にケアしたい内容によって、効果的な美容液の種類も変わるので、シミのケアに適した美容液を使用するようにしましょう。
肌の水分を維持するために、乳液やクリームを使ってフタをしましょう。
化粧水で保湿をしても、フタをしないと、水分が蒸発して時間が経つと乾燥します。
また、乳液も強くたたいてつけると、肌への刺激となるため、優しく塗りましょう。
市販の内服薬を使う
セルフケアでの40代のシミ治療の方法は、市販の内服薬を使うことです。
シミ治療に効果を期待できる市販の内服薬を紹介します。
配合成分:ビタミンC、L-システイン、トラネキサム酸など
8週間継続して服用をすることで、肝斑の改善効果が期待できます。
治りにくい肝斑を改善する効果が認められた唯一のOTC医薬品(2023年2月現在)です。
配合成分:ビタミンE、ビタミンCなど
シミやそばかす、日焼け・かぶれによる色素沈着などに効果が期待できます。
服用してから約1カ月経っても、改善が見られない場合は、医師または薬剤師等に相談してください。
市販の外用薬を使う
セルフケアでの40代のシミ治療の方法は、市販の外用薬を使うことです。
市販のおすすめの外用薬を2つ紹介します。
配合成分:トラネキサム酸、4MSK、レチノールなど
薬用美白美容液なので、化粧水と乳液の後・クリームを塗る前に塗布しましょう。
紫外線に分解されやすいレチノールが含まれているので、日中出かける前に使用する際は、紫外線カット効果のある化粧品を使いましょう。
配合成分:ビタミンC誘導体、グリチルリチン酸2K、ルシノールなど
化粧水のあと、乳液の前に塗布しましょう。
他の美容液と併用する場合は、ほかの美容液のあとに使いましょう。
無香料、無着色でアレルギーテスト済みのため、比較的肌の弱い方でも使いやすいかもしれません。
美容皮膚科での40代のシミ治療
シミの種類によっては、市販薬で治すことが難しいものもあります。
また、どんな種類のシミでも、効果的に薄くしたい場合は、皮膚科で治療を受けることがおすすめです。
皮膚科では、シミの種類や症状を判断したうえで、医療用医薬品を処方してもらえます。
ほかにも、美容皮膚科ではシミ治療により即効性を期待できる、内服薬・レーザー治療・イオン導入 などがあります。
ここからは皮膚科での治療と、美容皮膚科での主な施術方法を紹介します。
内服薬を使う
美容皮膚科での40代のシミ治療の方法の一つは、内服薬を使うことです。
ここでは、40代のシミの治療に用いられる代表的な内服薬を紹介します。
知らない名前の薬を処方されて不安になることもありますよね。
事前にどんな薬なのかを知っておいて、シミ治療への不安を減らしていきましょう。
トラネキサム酸は、人工的に作られたアミノ酸の1つです。
メラニンの生成を抑える効果があります。
特に肝斑に対しては、第一選択の薬として推奨され、レーザーよりトラネキサム酸による治療が優先されることが多いです。
▼トラネキサム酸についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?シナールには、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)といった成分が含まれています。
メラニンの生成を抑える効果があります。
また、コラーゲンの生成を促進する効果や抗炎症効果もあるので、ニキビや肌のハリが気になる方にも処方されることがあります。
▼シナールについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介ユベラには、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)といった成分が含まれています。
シミのもととなるメラニンの生成を抑えたり、メラニンの排出を行う肌のターンオーバーを促進する効果があります。
また、血行促進効果もあるので、冷え性の方や頭痛のある方にも処方されることがあります。
▼ユベラについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?ハイチオールは、L-システインというアミノ酸が配合されており、肌のターンオーバーを促進する効果があります。
ターンオーバーを促進することによって、メラニンの排出を促進して、出来てしまったシミを薄くする効果が期待できます。
また、体内に入ったアルコールが代謝されてできる有害物質を無毒化する作用もあり、二日酔いにも効くと言われています。
▼ハイチオールについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸が結合したものです。
メラニンの生成を抑え、シミができるのを防ぐ効果が期待できます。
グルタチオンを服用することで、アレルギーや喘息を抑える効果や、アンチエイジング効果も見込めます。
▼グルタチオンについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
グルタチオンの「点滴療法」の美白効果や注意すべき副作用とは?これらの医薬品は皮膚科で処方が必要になります。
しかし、薬がほしくても、なかなか皮膚科に行く時間が取れないという方もいるかと思います。
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光照射をする
美容皮膚科での40代のシミ治療の方法の一つに、光照射があります。
40代のシミ治療に使われる光照射はいくつかありますが、今回はそのなかでも2つ紹介します。
どのような治療方法なのかを理解して、治療前の不安要素を減らしていきましょう。
IPLという広範囲の光を照射して、シミのもととなるメラニン色素にダメージを与える方法です。
シミだけではなく、ニキビや開き毛穴、赤み、シワ、たるみなどにも効果があると言われています。
個人差はありますが、ダウンタイムが数十分から数時間と比較的短い点が魅力です。
光と高周波の2つのアプローチで、肌の深部にまで働きかけ、シミのもととなるメラニンにダメージを与える方法です。
シミだけではなく、ニキビ跡、開き毛穴、赤み、色素沈着、シワ、ハリなどにも効果があると言われています。
レーザー治療をする
美容皮膚科での40代のシミ治療の一つに、レーザー治療があります。
光照射との違いは、レーザー治療は光照射よりも高エネルギーの光を使用する点です。
シミ改善に使われるレーザー治療はいくつかあり、光照射も含めて自分に適した治療方法がどれになるのかは、皮膚科医に相談するようにしましょう。
532mmと1064mmの2つの波長を使い、短時間で高いエネルギーのレーザーを出し、そのレーザーの光がメラニン色素にダメージを与えることで、シミの治療をします。
シミだけではなく、アザなどにも効果があると言われています。
治療後は、自然にかさぶたがはがれていくことで、綺麗な肌へと生まれ変わります。
Qスイッチレーザーが10億分の1秒単位で照射できるのに対し、ピコレーザーは1兆分の1秒単位で照射をすることができます。
メラニン色素を破壊して、シミを薄くする効果が期待できます。
ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピコスポットの3つの照射モードがあり、さまざまな症状への使い分けができます。
治療後は、個人差がありますが、腫れやアザ、むくみなどを伴い、その後綺麗な肌へと生まれ変わります。
イオン導入 / エレクトロポレーションをする
ほかにも美容皮膚科での40代のシミ治療の方法の一つに、イオン導入 / エレクトロポレーションが挙げられます。
それぞれどのような治療方法なのかを解説していきます。
光照射やレーザー治療は光を用いて治療するのに対して、イオン導入は電流を用いて治療する方法です。
皮膚表面からは吸収しにくい成分を、微弱電流を使ってイオン化することで、皮膚の深部にまで美容成分を浸透させていく治療方法です。
クリニックによっても異なりますが、使用される美容成分には、ビタミンC・トラネキサム酸・プラセンタなどがあります。
それぞれ美容成分の効果を、直接お肌につけるよりも、約100倍にまで引き上げることができると言われています。
エレクトロポレーションもイオン導入と同じく、電流を用いた治療方法です。
電圧をかけて細胞膜に隙間を作ることで、皮膚の深部にまで美容成分を浸透させていきます。
エレクトロポーションは、大きな粒子成分であってもお肌の深層に浸透させられる点が特徴です。
例えば、ヒアルロン酸やコラーゲンといった美容成分は、粒子が大きいために、イオン導入では浸透させられませんが、エレクトロポレーションでは浸透させやすくなります。
40代のシミの予防法
40代になっても「シミができない人」や「シミができにくい人」になることができたら嬉しいですよね。
シミ予防のためにできることとしては、紫外線対策と規則正しい生活を送ることが特に重要です。
どのようなことがシミの予防になるのか、具体的に見ていきましょう。
紫外線対策をしてシミを予防する
40代でシミがない人を目指すためには、紫外線対策をしてシミを予防をすることが大切です。
40代になってシミができる原因の一つには、紫外線のダメージの蓄積が挙げられます。
紫外線によるダメージを防止するためには、以下のようなことを心がけましょう。
- 毎日日焼け止めを塗る
- 日焼け止めを2~3時間おきに塗りなおす
- 日傘を使う
- 360度つばのついた帽子を使う
- 紫外線の強くあたる場所に長時間いない
生活習慣を改善してシミ予防をする
40代でシミがない人を目指すためには、生活習慣が大切です。
シミは、肌のターンオーバーが乱れるとできやすくなります。
肌のターンオーバーの周期を整えるためには、以下のことに気を付けましょう。
- 飲酒しすぎない
- 喫煙しすぎない
- カフェインを摂取しすぎない
- ジャンクフードを食べすぎない
- 偏った食事をしない
- 質の良い睡眠をとる
- 定期的に運動をする
- 就寝時間と起床時間を一定に保つ
専門医に相談してシミがない40代になろう!
40代でできるシミは、紫外線や炎症などの外部からの刺激、または、過去の紫外線の蓄積や遺伝的な肌質が原因です。
シミにはさまざまな種類があり、種類ごとに治療方法も異なります。
シミの種類を正しく見分けて適切な対処をすることが重要です。
また、どのシミであっても、効果的な治療をするには皮膚科医に診てもらうことがおすすめです。
皮膚科に行く時間を確保しづらい人は、まずはオンライン診療を受けてみましょう。
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